無償トレードとは、対価が発生しないトレード(trade:取引)である。
主に団体競技のスポーツ(特にプロ野球)において、交換対象としての選手や金銭を要求しない選手の譲渡のことを指す。本項では日本プロ野球のそれについて解説する。
概要
プロ野球においては、選手の移籍形態として2球団間で選手を移籍させる「トレード」がある。
通常はA球団の選手BとC球団の選手Dとを交換する「交換トレード」、もしくはA球団の選手Bに対してC球団が金銭を対価として支払う「金銭トレード」という形で行われる。力量や実績に差のある選手同士の場合は、たとえば「選手B+金銭⇔選手D」のような複合型のトレードもある。
それに対し、球団Aの選手Bを獲得するにあたって、C球団が一切対価を支払わなくてもいいのが「無償トレード」である。
基本的には移籍元の球団で戦力構想外となった選手に対し、戦力外通告という形を取らずに球団が移籍先を世話する形である。トレードがまとまらずに戦力外通告を受ける選手もいる。
大きな話題を呼んだ無償トレードとしては、2003年に福岡ダイエーホークスの小久保裕紀がフロントとの確執により読売ジャイアンツに無償トレードで移籍した事件がまず挙げられる。2021年には北海道日本ハムファイターズの中田翔がチームメイトへの暴力行為で出場停止となったあと、無償トレードで読売ジャイアンツに移籍した。
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