神田旅籠町とは、東京都千代田区に存在した町名である。1964年の住居表示により外神田一丁目および三丁目になった。そのため、住所としては現在用いられていない。
概要
町名の旅籠 (はたご) は、江戸時代に各地に存在した「旅籠屋 (はたごや)」という型式の一泊二食付きの簡素な宿屋からきている。かつてここは中山道の街道筋であり、江戸中期には旅籠屋も数多く立ち並んだという。
後に一丁目と二丁目に分けられた。現在の外神田三丁目にあたる方が神田旅籠町一丁目、外神田一丁目にあたる方が神田旅籠町二丁目となった。また明治期には神田旅籠町三丁目もできたが、こちらは江戸時代に講武所附であった町屋敷の部分を編入したものである。
神田旅籠町の各丁目
神田旅籠町一丁目
現在の外神田三丁目の南端。おでん缶でおなじみチチブ電気ビルのあるあたり。今日では大通りを挟んで神田旅籠町二丁目エリアと対峙する形になっている。
神田旅籠町二丁目
現在の外神田一丁目の北西部。旧LAOXザ・コンピュータ館 (現・AKIBAカルチャーズZONE) がある側。ちなみにツクモDOS/Vパソコン館がある側 (外神田一丁目北西部のうち中央通り寄りのブロック) はかつては神田仲町という別の町であった。
なお、伊勢丹は創業当時この地に店舗を置いていた。
神田旅籠町三丁目
現在の外神田一丁目の南西部。町屋敷時代は花街の一角として公的機関からも経済的利益を期待される地域だった。今日日千代田区お抱えのメイドセンターがあるという話は聞かないが、今日でも縁を闊歩するコスプレ系店舗の従業員がその名残をとどめている (?) 。
関連項目
- 1
- 0pt