概要
一般的な空気供給管
建物内の空気や湿気、または煙などを外へ排出したり、空気を外から建物内へ吸入したりするための設備。一般的には空気供給管という名称よりも「ダクト(エアダクト)」「通風管」「通風口(通風孔)」などといった呼び方をされることが多い。
大抵は空調機や換気扇などと一緒で取り付けられており、空気を吸入の際に外部からゴミや埃を一緒に吸わないよう建物の外(換気口)や空調機の入口にはフィルターが付いている。そして部屋側の空気の出入口には、人や物が入らないよう蓋が取り付けられ、空気が通れるだけの穴が金網のように開いているのが一般的である。
送風機や空調機、及び中を通す空気の用途によって丸型や楕円型、角型など様々な形の配管が存在し、必要な空気量を送れるように管の適正な面積を弾き出す。例えば換気用の空気供給管は単に長くて細い管にすると、出口に相当する部屋へ空気を供給できない(または部屋から排出されない)という事になるし、かといって管の面積が大きすぎると空気を運搬する速度が遅くなったり管が建物の容積を圧迫する事にも繋がることになる。
材質もいろんな種類が存在し、これも建物(部屋)の利用目的によって決められる。ステンレスや亜鉛めっき鉄板などが多いか。
用途次第では、配管の途中に風量を調整するためのダンパが取り付けられている事もある。配管の中でダンパを任意の度合いで開けたり閉めたりすることで、空気の流れる量を必要に応じ調整する。特に防火区画を通っている場合は、火災発生時にその配管を通して熱せられた空気が別の区画へ流れたり延焼してしまうのを防止するため防炎用のダンパが必ず取り付けられている。
フィクション作品でも、空気の通り道という本来の用途以上に侵入口や緊急時の逃走経路として空気供給管(換気ダクト、通気口)が登場し、主人公や特殊工作員などが敵の本拠地や巨大戦艦などに乗り込む(または脱出する)時、もしくは泥棒や怪盗がビル・屋敷へ侵入する時に度々この空気供給管が利用されている。扉や窓が開けられなかったりセキュリティがどんなに厳重に張り巡らされた施設も、空調機(ボイラー)や換気用に配備された通気口だけは警備が薄かったりノーマークであるばかりか、空調設備や通気口を通して他の区画と繋がっている事もあったりと、スニーキングミッションや脱出ミッションの際は見逃せないポイントの1つとなっているらしい。
もっとも、学校や工場(またはオフィスビルなど)に設置されている通気ダクトを見てもらえば解るとおり、現実には人が中を通過できるような空気供給管はあまり存在せず(径や断面積が大きなものであれば、その限りではないが)、どこぞの宇宙を股にかけるバウンティ・ハンターでもない限りは入る事ができないというものが殆どであると思われる。仮に入れたとしても、上述の風量調整用ダンパや防炎ダンパが途中にあれば多分そこで行き止まりになるだろう。
またダクト内は清掃が行われていない傾向にあり、古い建物の場合は中が埃まみれだったりするはずだが(排煙用のダクトなら尚更)、作品によっては中を通っても服が殆ど汚れないケースもある。
そしてダクトを進入中敵に発見されることもあるが、銃撃を受けても滅多に被弾しないのもお約束。
あとは男女ペアで入る場合は女性が先に入るのも同様。
フィクション作品において「換気ダクト」でも「通気口」でもない「空気供給管」の場合は、下記のものが特に有名であると思われる。
「ジョジョの奇妙な冒険」の空気供給管
空気供給管にーッ!!
ジョジョの奇妙な冒険・第2部「戦闘潮流」で、20世紀にナチスドイツによって目覚めた柱の男・サンタナが元ネタ。
鋼鉄製の壁で覆われた実験施設へ閉じ込めたサンタナが、観察を担当していたシュトロハイムの部下が数秒間目を離した隙に忽然と実験室内から姿を消した。その後、施設内の一部始終を録画した映像を再生した際、サンタナは何と自らの骨格をバラバラに折りたたみ、部屋の中の空気供給管から出て行った、という衝撃の事実を目の当たりにするという一幕からきている。
無論、実験施設内の空気供給管自体は何の変哲も無い普通の通気口のようだが。
作中のポージングを再現するパフォーマンス「ジョジョ立ち」の一環として、訓練を重ねた波紋使いやジョジョファンの間でも度々このポージングが行われているらしい。実行の際は逆さまの体勢になって足を立てるだけではなく、左手を腹部から這い回して腰の右側へ回り込ませるのがポイントである。
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関連項目供給管
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