純ジャパとは純粋なジャパニーズの略で、先祖に外国人の血が一滴も流れていない純粋な大和民族であること意味する……わけでなく、長期海外滞在経験がなく生まれてからずっと日本に暮らしている人を指す。外国語学習界隈などで使われる。対義語は帰国子女、長期留学生など。
概要
語学というのは基本的に幼いころから始めた方が有利である。そのため幼少期に海外に長期滞在して外国語に囲まれて育った人は外国語活用能力において、日本に来た時に圧倒的優位に立つことができる。受験だけでなく英語ディベート大会などでも純ジャパは帰国子女の後塵を拝すことがよく見られ、早稲田の国際教養学部や上智の英語学科など授業の大半が高度な英語力を要求される大学だと「合格しても純ジャパでは難しい」などと言われたりする。
一方で帰国子女も良い面ばかりではない。幼少期にずっと外国にいたということは逆にいえば普通の日本人が日本語を習得してる時間が彼らには足りていないのである。そのため、日本にきた時に日本語活用能力、ひいては日本語で行われる授業についていけず学習全般に差がついてしまうことがある。最悪の場合、言語アイデンティティの喪失と呼ばれる状態になり、外国語も日本語もネイティブレベルに身に付かないまま大人になってしまうということもある。
そこで海外に長く駐在する家庭では子供にバイリンガル教育を施し、外国語と日本語が両方習得できるようにしていることが多い。バイリンガル教育は純ジャパが英語を勉強するのと同じように地道で大変なものである。また日本で日本語に囲まれるようになると帰国子女といえど外国語能力は衰えていく一方であり、維持するためにはやはり同じように勉強が不可欠である。「帰国子女だからラクに英語できて良いよなー」と羨む人も多いかもしれないが、その裏に本人の努力があることに思いを巡らせてみるべきだ。
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