西面とは、後鳥羽院政期に存在した役職である。
概要
後鳥羽院政期に北面に加えて創設された組織。建仁3年(1203年)に後鳥羽上皇は在京御家人を指揮する権限を得、元久2年(1205年)の平賀朝雅の幕内抗争の末の追討以来次第に在京御家人との関係を深め、建保元年(1213年)ごろには明確な形として西面が現れたのである。
必ずしも在京御家人だけが属したわけではないが、後鳥羽上皇が軍事指揮権を有する事態がたびたびあったために彼らは次第に組織化されていったというわけである。
なお、北面同様西面すべてが西面の武士というわけではなく、寵童なども混ざっている。また、西面は有官者だけでなく無官のものも多い、というのが下北面の北面の武士との最大の違いである。
一覧
- 加藤光員
- 渡辺翔
- 熊谷直宗
- 鶴丸
- 岑王丸
- 松王丸
- 金王丸
- 藤原信村
- 平成時
- 平家国
- 亀石丸
- 万寿丸
- 矢田長茂
- 雨摩重澄
- 源広業
- 源湛
- 新藤景家
- 糟屋有久
- 藤原信通
- ?重家
- 糟屋久季
- ?信康
- ?頼弘
- 小野三左衛門尉
- 花山佐藤兵衛尉
- 志幾佐恵兵衛尉
- 庄目太郎
- 糟屋七郎
- 上毛乃左衛門子
- 小野左衛門子
- 中原尚綱
- 藤原実員
- 藤原忠村
- ?程綱
- 吉王
- ?成助
- ?宗成
- 友野遠久
- 平内
- 瑠璃王
- 五条有範
- 佐々木広綱
- 大江能範
- 勝木則宗
- 平時実
関連項目
- 0
- 0pt