諸星あたるとは、漫画『うる星やつら』の登場人物で主人公である。CV:古川登志夫(旧アニメ版)、神谷浩史(2022年アニメ版)
概要
宇宙で一番の浮気な男の子。アニメではよくオレンジ色のシャツを着ているが、原作では制服の学ラン以外特に決まった衣装は無い。
後発の高橋作品の主人公である早乙女乱馬や犬夜叉が基本的に他の女性になびかず、終始メインヒロインを想い続けるのに対して、彼の場合「世界中の女は俺のもんじゃー!」と公言し、その対象は非常に広く、美人ならば年上だろうが人妻だろうがおかまいなしにナンパする程。
三宅しのぶという幼馴染兼ガールフレンドがいたが、面堂終太郎の登場により自然消滅している。
地球を侵略してきた宇宙人の娘ラムと地球の命運をかけた鬼ごっこを行った際しのぶとの結婚の約束を「結婚するのじゃー!」と延々叫び続けたことで、プロポーズと勘違いされて彼女から以後「ダーリン」と呼ばれて彼の家に居候されるようになった。しかし、初期にはどんなにしのぶがいいと言われようとも引かず、しのぶとの関係が解消されてからもどんなに浮気しようが、電撃でほぼ許されてしまうくらいであり、しのぶからも「あのあたるくんのどこがいいの?」と言われる等ラムが何故そこまであたるにベタ惚れしたのかは宇宙最大の謎である。
登場初期は、多少女好きの面はあったものの、まだ常識人で、あたる自身が何かと事件に巻き込まれて新聞の1面を飾ってしまう、というどちらかというと受け身なキャラクターで、トラブルの元もしのぶとラムとの三角関係が主たるものだったが、面堂が登場する前後くらいから今のキャラクターが確立。顔付きも、初期はコロコロ絵柄が変わっていたが、中盤ぐらいから作者の画力も向上してきたことで比較的安定した顔付きに変わり、決して2枚目なハンサムではないものの、愛嬌のある3枚目な雰囲気を出すようになった。
一応、うる星やつらの主人公ではあるものの、途中からラムの方が有名かつ目立つようになってきてしまい、世間的にはラムが主人公だと思われている事も多い。初期はラムが登場しないエピソードもあったが、後期はあたるが登場しないエピソードが多い。実際、原作ではラムが登場しない回よりあたるが登場しない回の方が多い。
但し、こと映画版においては話の中心として活躍する事が多く、特に第2作は中盤以降あたると夢邪鬼との勝負がメインになって他の人物がほぼ登場しなくなる。
ラムのことは「あいつ一人に縛られるのは嫌だが、他の男に取られるのはもっと嫌」とし、彼女の身に何かあると気弱になったりと憎からずも想っている。映画うる星やつら2では明確に「ラムにも惚れとる」と言うシーンがある。ある意味ツンデレ
エピソード
旧アニメ版のキャスティングは、今でこそ古川登志夫の代表作の一つに数えられるも、当時は初めての三枚目役であって演技に苦しみ視聴者からのバッシングも相まって一時は降板も検討された。しかし、原作者:高橋留美子から「あたるのイメージに合っている」として続投された経緯がある。
アニメのあたるはがに股で歩くが、これは押井守が男性の歩き方をがに股でしか絵コンテに描けなかったため。
高橋留美子展のスペシャルアニメでは、日暮かごめ、早乙女乱馬、犬夜叉と競演。かごめからはその性格を「弥勒様の子孫?」と評され、水で変身する事を知っていた早乙女らんまにセクハラを働くなどやりたい放題したが、それらを浮気と見做したラムに、かごめに手を出したことで犬夜叉の、セクハラでらんまの怒りをそれぞれ買ってしまい、ラムの電撃、犬夜叉の金剛槍破、らんまの獅子咆哮弾猛攻高飛車という強敵に対して大ダメージを与えるレベルの大技を立て続けに喰らう、という普通なら絶対死ぬレベルの攻撃を受けるが、多少服がボロボロになって肌が黒焦げになった程度で死ぬどころかピンピンしており、さらに笑いながら逃げ出している。このことからあたる=高橋留美子作品最強説もある。
後に「銀河英雄伝説」に登場するオリビエ・ポプランをファンから「イゼルローンの諸星あたる」と呼称されており(原作者公認)、それがきっかけでアニメ(石黒版)に起用されている。
関連動画
関連静画
関連項目
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