貧(ひん)すれば鈍(どん)するとは、アルバイトをしている苦学生や国の教育の予算を考えるときに是非とも胸に手を当てて思い出してほしいことわざである。
概要
貧乏になると知性などが鈍(にぶ)くなり、愚鈍になることをいう。生活苦などにより卑しさが表面化することを表す。語源や由来などは不明。漢字の「貧」や「鈍」は奈良時代には既に存在していたらしい。
例文
- どんなに落ちぶれても、貧すれば鈍するとは言われたくない
- お金がない。貧すれば鈍するとはまさにこのことだ。
貧すれば鈍するの類語
- 人貧しければ智短し
貧乏をしていると知恵の働きも鈍くなる
- 衣食足りて礼節を知る
運に見放されて苦境にたつと自分の知恵も失う
- 恒産なくして恒心なし
「恒」とは「常」という意味であり、安定した収入がなければ平常心も失う
「貧」に関する類語
太宰治の場合
昭和の人気作家である太宰治は、貧すれば貪すると書いたらしい。貧乏をすれば貪欲になることをいう。反骨精神を表していた。
「貧すれば鈍する」と「清貧」
ある意味で貧すれば鈍すると清貧は対義語なのかもしれない。清貧とは、貧しい生活でも清く正しく生きることを表す。清貧の考え自体はバブル崩壊から一時期流行したらしいが、経済を真摯に考えたとき清貧ではダメであると昔の評論家は紹介したそうだ。清貧とは、ただの寝言なのだろうか。
冴える頭脳と収入
一般に、収入と学歴は相関関係があるらしい。また、IQ(Intelligence Quotient)と収入も関連性があるそうだ。(相関があるからと言って因果関係までは知らないけれども・・・。)しかしながら、経済力をパラメータと考えたとき、それらは相関があまり見られないらしい。
「貧すれば鈍する」なのか、
「鈍すれば貧する」なのか、苦しいこの世の中であまり考えたくはないけれども・・・・。
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関連項目
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