貴様とは、二人称の一つである。古くは文字通り目上の人を敬った言い方だったが(なんせ貴いに様である)、時代が下るにつれ敬意表現ではなくなり、現在では完全に罵りや見下した表現になっている。
例:「貴様らにそんな玩具は必要ない」「貴様は祖国を裏切った!!」
時代ごとの変遷
- 戦国時代: 武家の書簡などで二人称の代名詞として使われる。この頃は文字通り「貴方様」のニュアンス。
- 江戸時代後期: 口語としても使われるようになり、徐々に尊敬の意味合いが薄れていく。
- 明治・大正時代: 軍用語として定着。同僚への尊称として使われるようになる。上官に対しては肩書きで呼ぶので使わない。
例)「貴様と俺とは同期の桜~♪」 - 昭和時代・戦前: 軍内部において、主に部下に対して呼び捨てで使用する言葉となる。徐々に相手を見下したイメージが定着。
関連項目
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