輝光子パラディオスとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
概要
天城カイトが使用する、ランク4のモンスター・エクシーズ。オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、バトル終了時まで相手フィールド上のモンスター・エクシーズ1体の攻撃力を0にし、さらにパラディオス以外のフィールド上のカード効果を無効にする効果、破壊された時にカードを1枚ドローする効果を持つ。
WDCもう一つの決勝戦、VS遊馬戦で登場。カイトビングで眠れる獅子を呼び覚まされたカイトが使用した。
「デイブレーカー」2体をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚、効果で遊馬の「No.39 希望皇ホープ」の攻撃力を0にし、さらにホープと「ゼロゼロック」の効果を無効にすることで攻撃を可能にし、ホープへ攻撃して破壊した。
その後、遊馬の「H-C エクスカリバー」に一刀両断されて破壊されたが、それによってカードを1枚ドローした。
攻撃名は「フォトン・ディバイディング」。
ディバイディングという割にはあまりディバイド(divide:分ける、分割する)していない。ディバイドされてはいたが。
ナンバーズ以外で初めてカイトが使用したランク4のモンスター・エクシーズ。元々カイトのデッキにはレベル4モンスターが多いため、ナンバーズが抜けた穴を補うために入れたのかもしれない。
後にカイトは同じランク4の「輝光帝ギャラクシオン」を使用している。
名前は貴公子(高貴な家柄の男子)と、輝く、さらに光子(フォトン)をかけている。ただし、光子の読みは「こうし」であるため、ルール上「フォトン」と名のついたモンスターには含まれない。
OCG版
「デュエリストパック-カイト編-」(2012年9月15日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
※「アドバンスド・トーナメントパック2016 Vol.2」収録のカード(AT14-JP001)による
ランク4/光属性/戦士族/ATK 2000/DEF 1000
光属性レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を2つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。
(2):フィールドのこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
取り除く素材数が2つに増えたほか、効果無効は対象のモンスターのみとなった。また、破壊された時のドローも相手によって破壊された場合のみとなっている。一方で、効果無効の期間は無制限に伸びていたり、エクシーズモンスター以外にも適用できるなど強化されている点もある。
光属性の縛りはあるものの、「フォトン・スラッシャー」などの比較的汎用性の高い光属性レベル4モンスターは多いため、条件を満たすことはそう難しくはない。しかし、ちょっと光属性が入っている程度のデッキならば縛りのないランク4に優秀なカードが多くあるので、そちらで十分であることも多い。
攻撃力自体は低いものの、相手モンスターの攻撃力を0にできるので大抵の戦闘では勝利できる。また、実質直接攻撃に等しいダメージを与えられる。効果無効もあるので、戦闘破壊耐性などの厄介な効果にも対処できる。
効果が永続的なのもポイントで、使ったあと放置して他のモンスターへ攻撃してもいい(もちろん、エクシーズ素材などに利用されてしまう可能性はあるが)。
ただ、守備力は0にならないため、守備力の高いモンスターには太刀打ち出来ない。また、攻撃力0のモンスターに対して効果を使用することはできないので、効果を無効化したいが攻撃力が0のモンスターに対しては対抗できない。
これらは「No.50 ブラック・コーン号」で対処するなどしよう。
被破壊時のドロー効果は、もともと攻撃力が低めで破壊されやすいこのカードと相性がいい。エクシーズ召喚で失った損失を補える。効果で相手モンスター1体を対処し、破壊されたあとにドロー出来れば、とりあえず元は取れる。どのみち効果を1回使用すれば素材はなくなってしまうので、破壊されてもそう惜しくはない。
ただ、「相手によって」「破壊される」必要があるので、「No.50 ブラック・コーン号」で墓地へ送られるなど、場合によっては効果を使用できずに終わることもあるので、過信はしないようにしたい。
(1)の効果によって、効果無効と弱体化による戦闘破壊を介した実質的な除去と、戦闘によるダメージという2つの役割を果たせる。多くのモンスターに対処できるため、便利なランク4モンスター。光属性で統一されたカテゴリなどを使うデッキならば素材を容易に調達できるため、十分に活躍できるだろう。
しかし、現在は属性縛りがないランク4で、フィールドの効果モンスターに対処するならば、破壊によらない除去ができる「鳥銃士カステル」、戦闘破壊や戦闘ダメージ目当てならば、2500のダメージを出せる「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」や「No.39 希望皇ホープ」から出せて攻撃力5000になる「SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング」など、このカードより強力な効果を持つ競合相手が多数存在する。そのため、登場当初ほど重要なカードというわけではなくなっている。
一応、見方を変えれば2つの役割を1枚でこなせるということでもあるので、光属性レベル4主体のデッキでエクストラデッキの枠に余裕があれば併用する形で採用することもできる。カステルやダーク・リベリオンは属性が違うので光属性サポートが共有できない、ホープ・ザ・ライトニングはエクストラデッキの枠を2枚消費するため複数枚利用すると枠を圧迫するという点から、枠を節約しつつ使い分ける意義はある。
素材2体でありながら、後から登場した素材3体の「No.102 光天使グローリアス・ヘイロー」や「No.104 仮面魔踏士シャイニング」より優秀な効果を持っており、特に前者は光属性縛りまで同じだったため、登場当初はそれらのカードの立場がないといわれていた。現在は素材3体のエクシーズ召喚に意義がある光天使や専用サポートの「RUM-七皇の剣」が登場したことで独自の使い道が生まれ、それらのカードも評価されている。
それどころか、上記のような優秀な効果を持つ素材2体のランク4が増えたことで今度はこちらの立場がなくなりつつある。
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