金沢ケーブル (かなざわ-)とは、石川県金沢市に本社を置く地方のケーブルテレビ局である。
北國新聞社の関連企業(系列)のひとつで、住所も北國新聞会館内にある。
概要
1990年10月、北國新聞社、石川テレビ放送、北陸放送、金沢市などが出資し設立。
当時は、テレビ金沢は開局して半年後と間もない時期であったり、北陸朝日放送が開局以前だったため、平成新局以外の古参民放2局が現在も主要株主となっている。
一般家庭の利用者はもちろん、エリア内の各市町が主要株主となっていることから、各市町の施設や第三セクター施設内での利用も多かったり、規模を問わず商用施設や店舗での利用もある。
社名に「金沢」があるが(成り行き的に)野々市市などの金沢市外の一部もエリア範囲となっている。
石川県では大雨・強風・雷・大雪などが続くこともあり、テレビ(アナログ)の受信状態が悪天候で左右されることもしばしばあり、衛星放送アンテナを取り付けても強風でズレたり、窓からぶら下がってたり(記事主経験談)、雨が多く老朽化が激しかったりするためか、アンテナを必要としないケーブルテレビ需要は昔から多かったとされる。また平成新局以外の古参チャンネルの映りが比較的悪かったりするエリア特有の難聴事情もあったためか、それなりに契約者はスカパーと並び一定数は居るとされる。
しかし、同社及び子会社の加賀ケーブルは、世帯普及率や加入者数を公表していない。
インターネットプロバイダ「スペースLAN」の事業開始後に、「電話代がイラン。スペースラン。」というキャッチコピーを使った広告や、同社運営チャンネル内の広告バナーでも表示されていたが、「滑った」と感じたのか、電話代がかからないサービスも増えたためか、一瞬にして見られなくなった(記事主はことのほか気に入っていて未だに記憶に残っている)。
主要株主
KDDIとの関係
ケーブルテレビ最大手「ジュピターテレコム(J:COM)」等と同様に KDDI との関係が強く(主要株主に西日本電信電話がいるのになんででしょうね?)、KDDI 系のケーブルテレビ局と同様の機材が支給されている。
KDDIの固定電話回線と連携した「ケーブルプラス電話」を展開しており、au のケータイ契約者であれば比較的有利である(一方、他社で小松市や能美市で展開しているテレビ小松は「ケーブルプラス電話」とソフトバンクの「ケーブルライン」から回線の選択可能。なぜか光回線は「ドコモ光」であるが)。
KDDI からすれば、これはエサを蒔いているのか、ケーブルプラス電話にしたところ「光にしませんか?」と勧誘の電話がかかってきたりして「うちのネットはケーブルテレビでこの電話もケーブルプラス電話で、もし仮に光にしたいときはケーブルテレビに案内してもらいます!」と返すと謝罪し切られるものの、何年かおきに同様のものがかかってくるか、はたまた「auの生命ほけん」や「auでんき」等の異なるサービス勧誘としてかかってくるため、 KDDI の勧誘電話の節操なさに、同社契約者はこの要素に困惑しているのではないか(あくまでも記事主の経験則にすぎない)。
レンタルとして支給されるケーブルテレビの STB は、当初(アナログテレビ時代)は富士通製がメインだったが、次第にパナソニック製がメインに切り替わった。
パナソニック製「SmartTV BOX」は、Wi-Fi 機能があったり、TELASA(旧ビデオパス)が視聴できる機能が備わっているが、Android OS バージョンは固定であり、故障率も旧来の機種より多めらしい。
モデムのメーカーは契約時や交換時期によって変貌があり、特に定まってなさそう。
ケーブルプラス電話契約の際に支給されるモデムは住友電工製らしい。
KDDI 回線を利用した、格安スマホ(MVNO)「金澤スマホ」の販売も扱っており、「スマホ」と言いながらタブレットや無線ルーターの製品も扱っていたりする。
ネスクとの関係
同じく北國新聞社の傘下で全国に展開するインターネットプロバイダの「ネスク」(@nsk)とは姉妹的な関係にあり、双方に契約を移行してもメールアドレスがそのまま使用できるようなゆるい関係でもある。
@nsk が運営する、会員制ブログ「おんえあ」も無料で会員登録ができる特権がある。
展開エリア
金沢ケーブル
自主放送チャンネル名は「ときめきQ」
(ときめき9 → ときめき金沢 → ときめきチャンネル →ときめきQ)
内灘町の向け「うちなだチャンネル」、川北町の向け「かわきたチャンネル」。
加賀ケーブル(旧加賀ケーブルテレビ)
業務委託
※総務省の「地域情報通信基盤整備推進交付金」を採択した各市町が運営し、金沢ケーブルに業務委託している体制となっている。
津幡町ケーブルテレビ
かほく市ケーブルテレビネットワーク
宝達志水町ケーブルテレビ
志賀町ケーブルテレビネットワーク
中能登町ケーブルテレビネットワーク
ケーブルテレビななお
備考
※それ以外のエリアは、他社ケーブルテレビ局(小松市と能美市は「テレビ小松」、白山市は「あさがおテレビ」、富山県氷見市と能登地方方面の「能越ケーブル」)が展開している。
有料チャンネル AT-X に契約できないらしい
「WOWOW」や「スターチャンネル」など一般的に知られている各有料チャンネルの個別に契約できるのだが、しかし諸般の都合で、ここは AT-X には契約できないケーブルテレビ局である(おそらく子会社や事業委託先も含む)。それが最大の特徴であると特筆したい。
一方、石川県内の他社ケーブルテレビ局(小松市と能美市は「テレビ小松」、白山市は「あさがおテレビ」、富山県氷見市と能登地方方面の「能越ケーブル」)では、無事にAT-X に契約できる。
金沢ケーブルとその関連事業者が AT-X が契約できないという謎の事情抱えたまま、2020年に「おそ松さん」コラボ AT-X のTVCMが石川県でもまさか放映されるという事態となった。
沿革
- 1990年10月 - 北國新聞社、石川テレビ放送、北陸放送、金沢市などが出資し「金沢ケーブルテレビ放送株式会社」として設立。
- 1992年10月 - 「金沢ケーブルテレビ」(ロゴ・略称は KCT)として開局。
- 1998年12月 - CATV回線を利用したインターネットプロバイダサービス「スペースLAN」を開始。
- 2001年1月 - 「金沢ケーブルテレビネット」に社名変更された。
- 2004年1月 - 公式サイトURLが「www.spacelan.ne.jp」(会員者向け用途として継続)から「www.kanazawacatv.jp」(既に社名変更時にドメインは取得されていた)に変更。
- 2010年8月 - 「ケーブルプラス電話」をサービス開始。
- 2015年 - KCT の略称やロゴを取りやめ、「 金沢CATV 」表記の略称やロゴへ変更され、マスコットキャラクターには、ピンク色トイプードル犬「MOMOちゃん」が使用されていた。
- 2016年11月 - 格安スマホ(MVNO)「金澤スマホ」販売開始(石川県内ケーブルテレビでは初)。
- 2019年1月 -「 金沢ケーブル 」に社名変更。公式サイトURLも「www.kanazawacable.jp」に変更し、 HTTPS 化された。
- 2020年10月 - 30周年。
niconico との関係
niconico の 公式チャンネル(ch2525259)をかつて開設していた数少ないケーブルテレビ局だった。
97回(2013年)から「高等学校相撲金沢大会」をケーブルテレビとニコニコ生放送にて同時生中継をしていたが、選手に向けての辛辣なコメントが書かれて困ったのか、99回(2015年)はニコ生での中継は行われなかった。
その後、 niconico の 公式チャンネルは閉鎖状態となっている。
関連コミュニティと公式チャンネル
関連項目
関連リンク
- 金沢ケーブル - 公式サイト
- 金沢ケーブルテレビネット(KCT) - 旧URL
- 金沢ケーブルテレビネット - 初期URLで、現在は会員者向けの用途(スペースLAN)
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