雷とは、以下のことを表す。
人名
日本と中国語圏に雷姓がある。日本の姓はいかづち・らい・かみなり・るいなどと読む。また名前にも使われる。
艦名
- 雷型駆逐艦 - 大日本帝国海軍の駆逐艦の艦級。日本初の駆逐艦の艦級で、イギリスのB型駆逐艦を元にしている。6隻が建造され、事故で失われた1隻を除く全てが日露戦争に参加している。
- 雷[I] (いかづち) - 大日本帝国海軍の雷型駆逐艦1番艦。1899年(明治32年)2月25日、イギリス・ヤーロー社で竣工。1914年(大正3年)4月29日、売却。
- 雷[II] - 大日本帝国海軍の吹雪型駆逐艦23番艦(暁型3番艦)。1932年(昭和7年)8月15日、浦賀船渠で竣工。1944年(昭和19年)4月14日、カロリン諸島のウォレアイ諸島水域にて米潜水艦ハーダーの雷撃を受け沈没。
- いかづち(初代) - 海上自衛隊の護衛艦、いかづち型護衛艦1番艦。川崎重工神戸造船所で建造、1955年(昭和30年)9月6日に進水。護衛艦「あけぼの」とともに、戦後初めて日本が建造した軍艦(護衛艦)の一隻である。
1976年(昭和51年)退役。 - いかづち(二代目) - 海上自衛隊の護衛艦、むらさめ型護衛艦7番艦。1999年6月24日進水、現在も就役中。テロ特措法に基づきインド洋に派遣された他、映画「亡国のイージス」に「護衛艦『うらかぜ』」役として出演している。
その他
漢字として
- 意味
- かみなり、雷鳴、いかずち、かみなりのように大きな音、(礧と通じて)城から落として攻撃に使う石。
- 〔説文解字〕の本字は靁で〔説文・巻十一〕に「陰陽、薄動す。靁雨は物を生ずる者なり」とある。雷は靁を略した異体字。〔玉篇〕に「雷:靁に同じ」とある。
- 字源
- 雨+畾の会意。甲骨文では稲光を表す象形に(おそらくは)雷鳴を表す印を加えた形である 。のちに雨が加わり、また雷鳴を表す印が田の形になった。
- 〔説文〕に「雨に从(したが)ひ、畾、回轉する形に象る」とあり、畾は回転する形の象形とある。
- 音訓
- 音読みはライ(漢音、呉音)、訓読みは、かみなり、いかずち。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 雷を声符とする漢字には、擂、蕾などがある。
- 語彙
- 雷雨・雷火・雷撃・雷鼓・雷光・雷神・雷声・雷帝・雷霆・雷電・雷鳴・雷文
異体字
- 靁は、〔説文解字〕の本字。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𩂩は、〔説文解字〕に「古文靁」、〔玉篇〕に「古文」とある異体字。
- 𤴐は、〔説文解字〕に「古文靁」、〔玉篇〕に「古文雷」とある異体字。
- 𩇓は、〔説文解字〕に「籒文。靁、閒に回有り。回、靁聲なり」とある異体字。
- 𩄣は、〔集韻〕に「靁、――古、𩄣と作(な)す」、〔字彙補〕に「靁に同じ」にある古文。
- 䨓は、〔集韻〕に「靁、――古、䨓と作す」とある異体字。Unicodeに雷のancient formとある。
- 𤴑は、〔字彙補〕に「古文雷字」とある異体字。
- 𤴌は、〔字彙補〕に「靁と同じ」、〔康煕字典〕に〔捜真玉鏡〕を引いて「雷に同じ」とある異体字。
- 𤳳は、〔集韻〕に「靁、――古、𤳳と作す」とある異体字。またキと読む別の字と同形(虺と通じる字。仲𤳳という人名に使われる)。
- 㗊は、〔字彙補〕に「古文雷」とある異体字。別の字と同形。→㗊
- 畾は、〔説文逸字〕に「古文靁」とある異体字。別の字と同形。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
畾
- Unicode
- U+757E
- JIS X 0213
- 2-81-34
- JIS X 0212
- 45-34
- 部首
- 田部
- 画数
- 15画
関連項目
- 3
- 0pt