飛鳥部勝則(あすかべ かつのり)とは、日本の小説家である。新潟県出身であり、小説も新潟や佐渡島近辺が舞台になることが多い。
概要
1998年に『殉教カテリナ車輪』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同賞の最終候補には3作が選ばれたが、満場一致で本作が選ばれたという。
作風は基本的に推理小説。作中に絵画を登場させ、図像学による解釈と事件の展開を重ね合わせるというものである。作家自身が描いた油絵が登場することも多い。またデビュー当初は画家らしい幻想小説に似たものが多かったが、最近では怪奇小説のエッセンスを盛り込んだものが多い。
また謎めいた雰囲気の少女が登場し、物語の重要人物になることが多い。佐藤友哉が「ああっ、お兄ちゃーん」という人にぴったりの本だとすると、飛鳥部勝則は「私のこと……構わないでもらえますか///」という人にぴったりである。ロープぺろぺろ
作品リスト
現在、全作品が新品では入手できない。文庫化されたものも少ない。頑張って古本屋を探そう。
- 殉教カテリナ車輪 (1998年、東京創元社→2001年、創元推理文庫)
- バベル消滅 (1999年、角川書店→2001年、角川文庫)
- N・Aの扉 (1999年、新潟日報事業所)
- 砂漠の薔薇 (2000年、カッパ・ノベルス→2003年、光文社文庫)
- 冬のスフィンクス (2001年、東京創元社→2005年、光文社文庫)
- ヴェロニカの鍵 (2001年、文藝春秋)
- バラバの方を (2002年、トクマノベルズ)
- ラミア虐殺 (2003年、カッパ・ノベルス)
- レオナルドの沈黙 (2004年、東京創元社)
- 誰のための綾織 (2005年、原書房)
- 鏡陥穽 (2005年、文藝春秋)
- 堕天使拷問刑 (2008年、早川書房)
- 黒と愛 (2010年、早川書房)
関連商品
関連項目
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