飯盒(はんごう)とは、調理器具の一種。主にキャンプ等で野外調理する際に用いられる。
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概要
一般に、大日本帝国陸軍が開発した炊飯特化の「く」の字型の曲がった楕円系の飯盒(炊飯兼用の弁当箱)、通称「兵式ハンゴー」を指す。くの字型に曲がることで並べて炊きやすく、腰回りに装着して運搬しやすくなるといったメリットがある。
キャンプや野外活動では定番のグッズであるが、美味しく炊くには少しばかりコツがある。また、登山で使うと低温沸騰してしまうために、圧力を調整しないと芯が残るご飯ができあがる。ちなみに飯盒は穀類を炊くだけではなく、パスタや蕎麦などの麺類を茹でる、中蓋をおかず用などの別皿として使える、小さなバケツのように水の運搬容器としても使えるなど割と多機能。
アウトドアにおいてお湯を作る際、ついでに水を煮沸消毒できるといったメリットも大きい。
陸上自衛隊の装備品にもあるが、長期間の活動などサランラップ等と併用することで貴重な水を消費して洗わずに清潔に繰り返し使えるといった工夫もある。(災害時等の紙皿にも応用できる裏技である)
漢字として
飯盒で炊飯することを「飯盒炊爨(はんごうすいさん)」と称する。ところが炊爨という熟語があまりメジャーでないため、飯盒炊飯と間違う人が後を絶たない。ちなみに炊爨とは飯を炊くことであり、爨は「かしーぐ」(米や麦を炊くこと)という意味。つまり、炊飯とほぼ同意語なので、飯盒炊飯でも飯盒炊爨でもいちおうの意味は通る(非難轟轟《正しくは非難囂囂》みたいに間違った熟語構成にはならない)。
ちなみにこの爨の字を空で書ける人は極めて少ない。しかも画数は29画と、常用漢字最多画数の鬱と同じ画数という、筆記泣かせの字である。注意点として上半分は興という字の上半分と同じように見えるが、よく見ると違い、中心に書かれているのは”同”ではない(中心の棒が左縦棒にひっつく)。
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