”鬼”とは、特撮テレビドラマ「仮面ライダー響鬼」に登場する戦士である。本作品においてシリーズ名である「仮面ライダー」という呼称は作中に登場しない。
メディア等では「音撃戦士」または「鬼超人」とも呼ばれる。
※響鬼・威吹鬼・轟鬼・斬鬼に加え、ほとんどのキャラクターに別記事が存在します。詳しくはそこも参照して下さい
概要
修行により自らを鍛え上げることで異形の者へと姿を変える力を手にした人たち。奈良県の吉野に本拠を置き、日本各地に現れる怪物「魔化魍」に対抗する為の組織「猛士」に所属する者の中で、実働部隊にあたる「角」と呼ばれる。
「飛車」と呼ばれるサポーターや、「と」と呼ばれる弟子と共に現地入りし、魔化魍の退治にあたる舞台となる。関東地方には11人の鬼が存在し、ローテーションシフトなどによりそれぞれ活動している。
肉体をベースにした変身であり、変身時には着用している衣類は全て消し飛ぶ。そのため変身解除すると全裸状態になってしまうので、着替えの用意やテントの設営などサポーターによるフォローが必要となる。気が抜けたり意識を失ったりすると変身解除してしまうため、鬼たちは「顔のみ変身解除する」という技術を身につけている。(なお、戦国時代の鬼は現代の鬼と違い、変身しても服は消えない)
現代においては「音撃打」「音撃射」「音撃斬」の三種類の装備があり、それぞれ仕様が共通している。
太鼓の音撃戦士
「変身音叉」で変身、装備帯バックル部には「音撃鼓」を装着。装備帯背面にある太鼓の撥型の「音撃棒」を主武装として戦う。夏に大発生する人間大の魔化魍「夏の魔化魍」には最も効果があり、この時期はほかのタイプの鬼も音撃打で戦う。
音撃を放つ際は相手に音撃鼓をくっつけ、サイズを調整。大型化した音撃鼓を音撃棒でたたき、音撃棒の先にある「鬼石」から発せられる音撃を増幅して撃破する。
管の音撃戦士
「変身鬼笛」で変身、装備帯バックル部には「音撃鳴」を装着する。手に持った管楽器風の武器「音撃管」による銃撃を得意とする。三種の武器では唯一、長射程の武器。飛行タイプの魔化魍相手に活躍する。
音撃はまず小型の鬼石を銃弾として魔化魍に打ち込み、音撃管に音撃鳴を合体させて吹奏。鬼石の音撃を増幅して撃破する。なお、劇中で音撃を放った音撃射の鬼が威吹鬼だけであった為、ほかの鬼の音撃方法は不明。
弦の音撃戦士
「変身鬼弦」で変身、装備帯バックル部には「音撃震」を装着。手に持ったギター風の武器「音撃弦」による斬撃を得意とする。音撃棒よりも高い攻撃力を持つが、その分取り回し辛い。硬い殻を持つ大型の魔化魍、特にバケガニなどに対し有効。
音撃を放つ際は、音撃弦の先端を鬼石のある部分まで敵に突き刺し、音撃弦に音撃震を合体させる。右手親指にあるピック状の部分で音撃震をかき鳴らし、音撃を発生させ敵を撃破する。
なお、戦国時代の鬼や朱鬼はこの三つとは違う方法で音撃を行う。
現代の鬼
関東11鬼
- 響鬼:→『ヒビキ(仮面ライダー響鬼)』
- 威吹鬼:→『イブキ(仮面ライダー響鬼)』
- 轟鬼:→『トドロキ』
- 斬鬼:→『ザンキ』
- 弾鬼「ダンキ/段田大輔」
- 太鼓の音撃戦士の一人。音撃棒「那智黒」と音撃鼓「御影盤」を所持し、音撃打「破砕細石」を使用する(劇中未使用)。
同じ太鼓の音撃戦士であるヒビキを兄貴分と慕っている。割と短気な上に機械の操作は苦手。ショウキとは友人。 - 裁鬼:→『仮面ライダー裁鬼』
- 鋭鬼「エイキ」
- 太鼓の音撃戦士の一人。作中では最も小柄な鬼で、後期OPで鬼が勢ぞろいするシーンでも頭一つ分小さいためすぐ判断できるほど。陽気な性格で、ダジャレが大好き。「休んで英気を養ったからな」などと言って轟鬼と威吹鬼を硬直させた。音撃棒「緑勝」と音撃鼓「白緑」を装備し、音撃打「必殺必中」を使う。
- 勝鬼「ショウキ」
管の音撃戦士の一人。本編では変身前のみ登場し、鬼の姿はOPのみである。両腕には伸縮可能な巨大なカギ爪「風牙」を持つ。ファッションセンスが壊滅的で、登場時には「一番☆」と書かれたシャツを着ていた。音撃管「台風」と音撃鳴「風束」を所持し、音撃射「暴風一気」を放つ。顔は弾鬼型。 - 剛鬼「ゴウキ)
太鼓の音撃戦士の一人。OPのみの登場。かなりの実力者で、2004年にはヒビキに次ぐ実績を残している。サポーターの女性と結婚したらしい。音撃棒「剛力」と音撃鼓「金剛」を所持、音撃打「豪腕無双」を放つ。顔は裁鬼型。 - 闘鬼「トウキ」
管の音撃戦士の一人。OPのみの登場。妻子持ちで、なおかつ家族全員が猛士メンバー。妻をサポーター、息子を弟子として活動する。音撃管「嵐」と音撃鳴「旋風(つむじ)」を所持し、音撃射「風神怒髪」を放つ。顔は鋭鬼型。 - 蛮鬼「バンキ」
弦の音撃戦士の一人。OPのみの登場。大学生でイブキやあきらとは仲が良い。サバキの元弟子で、サバキが過労で倒れた際、学業を優先していた為助けられなかったことを悔やんでいた。音撃弦「刀弦響(とうげんきょう)」と音撃震「地獄」を所持し、音撃斬「冥府魔道」を放つ。
その他の鬼
- 朱鬼「シュキ/品川栞」
TVシリーズに登場する弦の鬼。本作に登場して免許皆伝されている者の中では唯一の女性の鬼。額の鬼の面が顔全体に大きくなった姿をしている。
ザンキの元師匠であったが、とある事件を起こしたことで猛士から追放された。 - 吹雪鬼「フブキ」
本作前半のシフト表にのみ登場している。後半の表からは名前が消えているため、引退したという説もある。 - 山吹鬼「ヤマブキ」
ヒビキが持っていた手帳に名前が記載されていた。 - 凱鬼「カチドキ」
東北支部に所属する鬼で、ヒビキの会話の中で語られる。 - 弦鬼「ゲンキ」
江戸時代に存在した弦の鬼。たちばなのパソコンの中にある文献に記載されていた。 - 暁鬼「アカツキ」
古文書に記載されていた。 - 導鬼「ミチビキ」
猛士総本部長であるイブキの父の現役時代の名前。立花勢地郎をサポーターに活動していた。
戦国時代の鬼
- 歌舞鬼「カブキ」
関東にいる鬼の一人。いわゆる「かぶき者」で、大見得を切ることが多い。音撃棒「烈翠」を所持し、音撃打「業火絢爛」を使用するが、ともに劇中未登場。実は人間を見捨てて魔化魍の手先となっていた。 - 凍鬼「トウキ」
蝦夷にて修行する僧。現代のザンキに非常に良く似ているが、その瞳は青い。人間のときでも念動力を使用することができる。見かけによらず怪力の持ち主。変身すると熊にも似た大柄な鬼となり、音撃金棒「烈凍」をいとも簡単に振り回す。必殺技は巨大化した音撃鼓を烈凍で打ち鳴らす、音撃殴「一撃怒涛」。ちなみに劇場版の鬼では、劇中で唯一装備帯のバックルを使用している。 - 煌鬼「キラメキ」
今で言う愛知あたりを活動している鬼。大凧に乗って空を飛ぶことができる。割と臆病な面があり、かつてトウキと共闘した際に逃亡してしまったことがある。変身すると、きらびやかな金のしゃちほこのような意匠を持った鬼になる。水中戦も得意としている。両肩の音撃振張(しんばる)「烈盤」を叩いて音撃を発生させる音撃拍「軽佻訃爆(けいちょうふばく)」が必殺技。 - 西鬼「ニシキ」
大坂にて盗人をしていた、大阪弁の鬼。妙に黄色い。割と狡猾で、なおかつパワーのあるキャラで、口で刀を受け止める芸当を見せた。武器を村人の暗殺に悪用されてしまう。変身すると全身が黄色い、トラのような頭部の鬼となり、四足歩行で高速移動することができる。必殺技は三節棍型の音撃三角(とらいあんぐる)「烈節」を変身音叉で打ち鳴らす、音撃響「偉羅射威(いらっしゃい)」。何度も「いらっしゃ~い」と言う。 - 羽撃鬼「ハバタキ」
現在の福岡にあたるところで生活をしている鬼。結婚したため、戦いを忘れて一般人になろうとしていた。しかし、オロチを退治する為に仲間を集めていたカブキ達の説得や、妻の言葉により再度戦いの場へ赴く。変身すると鷹のような翼を持った鬼となり、滑空したりすることができる。吹き矢としても使用できる音撃吹道(ふるーと)「烈空」から鬼石を吹き出し、吹奏して攻撃する音撃奏「旋風一閃」が必殺技。
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