魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>とは、三原みつきによるライトノベル作品である。
イラストはCHuNが担当。
概要
魔技科の剣士と召喚魔王 | |
小説 | |
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作者 | 三原みつき |
イラスト | CHuN |
出版社 | メディアファクトリー KADOKAWA |
レーベル | MF文庫J |
刊行期間 | 2013年4月 - 2017年8月 |
巻数 | 全14巻 |
漫画 | |
作画 | 孟倫 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | MFコミックス アライブシリーズ |
掲載 | 月刊コミックアライブ |
掲載期間 | 2013年10月 - |
巻数 | 既刊18巻(2024年1月現在) |
小説・漫画テンプレート |
2013年4月より2017年8月まで、MF文庫J(メディアファクトリー)から刊行された。単行本は全14巻。
あらすじ
人類が魔法という新しい力に目覚めた世界。それまで剣の道を志していた林崎一樹は、ある日、神魔<ディーヴァ>と呼ばれる異世界の住人に選ばれた証、謎痕<エニグマ>が左手に浮かんでしまう。謎痕が浮かんだ者は国立騎士学院の魔技科への入学が義務付けられ、一樹もそこで魔法を学んでいくことになる。一樹は剣の達人ではあるものの魔法の実力はからきしで、剣を蔑視する傾向にある魔技科のクラスメイト達からの視線も冷ややかなものだった。そんな中、神魔との契約の儀式で一樹はレメと名乗る未知の神魔と契約することになり――。
登場人物
- 林崎一樹(はやしざき かずき)
- 「何のつもりで俺なんかにこんなものをくれたんだろうな、神魔とやらは」
- 【契約神魔:レメ】(かっこレメゲトン)
- 本作の主人公。魔技科一年生。入学時のランクは最低のE。林崎流の剣術を継いでおり、剣の実力は既に達人の域に達している。林崎流の剣士として剣術を極め、義父に恩返しをするつもりでいたが、彼の14歳の誕生日に左手に謎痕が浮かんでしまい、その後国立騎士学院に入学し聖痕魔法使いとしての道を歩むことになる。神魔契約の儀式でレメという神魔と契約することになり、それがきっかけで彼の運命が大きく動き出していく。
- 天咲美桜(あまさき みお)
- 「未来の生徒会長、天咲美桜です!」
【契約神魔:フェニックス】 - 魔技科一年生。一樹と同じクラスで、入学時のランクはA。魔法の名門、天咲家の娘。クラスの自己紹介以降、何故か一樹にやたらと刺々しい態度を取るようになり、林崎流の剣術を見下して彼を挑発する。
- 氷灯小雪(ひあかり こゆき)
- 「私が綺麗? ……バケモノの間違いでしょう?」
【契約神魔:ウェパール】 - 魔技科一年生。一樹と同じクラスで、入学時のランクはA。白銀の髪と長く尖った耳が特徴的なエルフの少女。美しい美貌の持ち主だが、自身の魔力の影響で人間が後天的に変異するエルフという特殊性により、幼少期から差別や偏見の対象となっており、後に両親からも見放されてしまい、自分のことをバケモノと卑下したりと自嘲的な性格になってしまった。
- 音無輝夜(おとなし かぐや)
- 「やったぜ、私が友達一号だ!」
【契約神魔:アスモデウス】 - 魔技科の二年生で魔技科生徒会長。新入生である一樹に校舎の案内を申し出たり、エルフである小雪にも友好的に接したりと面倒見の良い性格。魔技科の生徒会長ということもあり、魔技科最強の実力を有しており、非常に強力な召喚魔法を使いこなす。一樹の師匠を自称し、彼を最強の魔法剣士にすることを目標としている。
- 星風光(ほしかぜ ひかる)
- 「うわぁ、本物の男子がいる…すごい、胸がドキドキしてきた……どうしようこわい」
【契約神魔:バール】 - 魔技科の二年生で魔技科生徒会副会長。魔技科でナンバー2の実力の持ち主。その中性的で凛々しい容姿から「王子様」と呼ばれ、女生徒からは高い人気を集め、本人もそれに応えるかのようにボーイッシュな立ち振る舞いをする。一方で幼稚園の頃から女子校という環境で育ったため、男子に免疫が無く、実際に男性を目の当たりにすると挙動不審になってしまう。それでも同じ寮に住むことになった一樹にも友好的に接しようとするなど、根は良い人。
- シャルロッテ・リーベンフラウ
- 「はい! アニメは日本人として当然のたしなみです!」
【契約神魔:プロフィット】(プロメテウス) - 魔技科一年生。ある日突然一樹たちのクラスにやってきた転入生。愛称はロッテ。年齢は14歳で一樹たち一年生よりも年下だが、魔法能力はランクAに該当し、飛び級と言う形で学院に入学することになった。流暢な日本語を話し、日本の古いアニメに精通している。正体は「セーンムンド公国」から亡命してきた姫君で、セーンムンドを支配しているドイツから命を狙われている。
- 林崎鼎(はやしざき かなえ)
- 「これは私の兄さまなのだーッ! これは鼎の兄さまなのですーっ!」
剣技科二年生で剣技科生徒会長。林崎家の養子として引き取られた一樹とは義兄弟姉妹の関係。当初こそ一樹のことを好いてはいなかったものの、共に剣の修業をしていく過程で彼を実の兄のように慕うようになり、現在では重度のブラコンになっている。一樹の左手に謎痕が生じ、彼が実は一つ下の歳であることが判明してからも頑なに一樹の“妹”であることに拘り、事情を知らない周囲の人々をしばしば混乱させている。兄と共に林崎流の使い手であり、実力主義の剣技科の生徒会長ということもあって剣の実力は折り紙つき。異名は『風神子猫(ストームキャット)』。 - 疋田琥珀(ひきた こはく)
- 「一樹殿……あなたに『結婚』を申し込みます!」
剣技科一年生。神影流の剣術の使い手であり、一年生ながら相当な実力の持ち主。一樹と結婚し、「疋田家が継いできた神影流」と「林崎家が継いできた林崎流」を統合し、最強の剣術流派を生み出すことを夢見ている。一樹が結婚の申し出を断っても、一樹の心を『攻略』する為に奮闘している。魔技科に対しては敵意を持っており、将来は生徒会長となり剣技科主体の運営をしていこうと画策している。 - リズリザ・ウェストウッド
- 「ワタシがお前らクズどもを一人前の騎士に調教してやる」
一樹たちのクラスの担任。身長140センチ程度しか無く、顔つきも小学生のような可愛らしさだが、その容姿に反して性格は厳しく粗暴で、口も悪い。それ故、彼女になめた態度を取る生徒には容赦しない。一方で生徒のことは気にかけており、特殊な環境に置かれた一樹にも度々助言する。本人いわく、騎士を引退する前は実戦経験もそれなりにあり、教師としても有能。 - レメ(レメゲトン)
- 「ふふふ、おまえはこれからハーレム王となるのだ」
一樹と契約した正体不明の神魔。見た目は幼女そのもので、本人いわく記憶喪失の状態。 - <以下ネタバレ反転>
- その正体は日本政府に協力する神魔、ソロモン72柱を総べる王「レメゲトン」。彼女の固有魔法は<72柱全魔法>で、学院に力を貸している72柱が持つ10の魔法すべて、合計720もの召喚魔法を彼女の契約者たる王<ヴァシレウス>、林崎一樹にもたらすことができる。しかしその魔法の発動には条件があり、彼女が隷属させるソロモン72柱と同様、その契約者である人間(女の子)を隷属(デレ)させなければならない。そこで彼女は、一樹に女の子たちをデレさせて「ハーレム王」として育てることにした。もし一樹がハーレム王として72柱の契約者をデレさせることができなければ、ソロモン72柱は日本政府への協力をやめてしまうというので、半ば強引に一樹は国家の命運を背負ってしまうことになった。
関連動画
関連リンク
関連項目
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