まず、最初の出し物は…EMディスカバー・ヒッポを召喚!
さあ、どうぞ捕まえてごらんなさい!
EMディスカバー・ヒッポとは、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」に登場するカードである。
概要
放送開始前のPVで、デュエリスト達の話題をかっさらった、主人公の榊遊矢が乗っていた謎のカバ。当時は名前や効果はおろか、それがモンスターなのかすら明かされていなかったため、PVを見たデュエリスト達はこのカバこそがARC-Vのヒロインなのではないかとささやきあった。
そののち、予告映像内にこのカードが映っている場面が公開され、また、アニメ放送に先駆けてOCGの情報が公開されたため、無事このカバがモンスターであることが判明した。テキストは以下の通り。
効果モンスター
※公式サイト「熱血!デュエル塾」第1回による、丸付き文字は()で代用
星3/地属性/獣族/ATK 800/DEF 800
(1):このカードをリリースしてアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースにできる。
そして放送第1回、冒頭の権現坂とのデュエルで登場。カバに乗って主人公が颯爽と登場した。さらに「カバーカーニバル」を発動してお仲間のカバ(カバトークン)を3匹出現させたが、ソリッド・ビジョンの投影機が壊れてしまったため、カバも消滅し、遊矢は落っこちてしまった。
その後のストロング石島とのデュエルで本格登場。
先攻1ターン目に召喚され、遊矢はカバに乗ってフィールドを駆け回り始める。ただ逃げているだけのように見える戦法に対し石島は「バーバリアン・キング」で攻撃を仕掛けるが、遊矢はカバの特性を生かし、フィールドに散らばったアクションカードを次々と手に入れ見事に攻撃をかわした。
その後、「オッドアイズ・ドラゴン」をアドバンス召喚するために、2体分のリリース素材となった。
権現坂とのデュエルでは、スケールの関係で「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」がペンデュラム召喚できなかったため、このカードをペンデュラム召喚してから、このカードの効果で「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」をアドバンス召喚。久々に効果を発揮できた。
一応、このカードを使わずに同じフィールドに持っていく方法もあった(ペンデュラムモンスター2体でアドバンス召喚してからペンデュラム召喚でリリースした2体を呼び戻す)のだが、深く考えることでもないだろう。
以降このカードが効果を活かされる場面はなく、単純にアクションデュエルの賑やかしや乗り物としての出番が主なところとなっている。
シンクロ次元における「遊矢vsクロウ・ホーガン(2戦目)」では後述の「超カバーカーニバル」で特殊召喚されたが、元々遊矢はデュエルを抜け出すことを狙っていた。が、ジャン・ミシェル・ロジェの手により暴走させられてしまい、魔法「カタストロフ・ドロー」によりトークンごと破壊されてしまう。皮肉なことに、特殊召喚された時の踊りは観客にも実況にも不評であり、「カタストロフ・ドロー」で破壊されてからの展開の方が好評という事態になってしまっている。
ちなみに、「超カバーカーニバル」で手札のヒッポを特殊召喚し、「カタストロフ・ドロー」で2枚ドローしたため、この時の手札消費的には2:2交換になっている。
カード名のディスカバー(discover)は「発見する」の意であり、公式サイト「熱血!デュエル塾」によれば、カードとしての能力(テキスト)とは別に、このカバは「アクションカードを見つける名人」であるという。ストロング石島とのデュエルでフィールドを駆け回っていたのも、逃げるためではなくアクションカードを見つけるためであった。
第1期EDのラストなど、マスコット的存在としては比較的優遇されているのだが、デュエルの能力としては、最上級モンスター(「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」)を展開する役目をペンデュラム召喚が担ってしまっているために、このカードの効果を生かす機会が少ない(権現坂戦のようにスケールが合わないときくらい)。そのため、遊矢の使用カードとしては後発のEMに押されてしまい、初期PVなどでも登場していた割に出番は多くない。
アクション魔法「回避」による回避動作の名称は「ローリングヒッポ」。その名の通り横に回転して攻撃をよける。
漫画「遊☆戯☆王アーク・ファイブ 最強デュエリスト遊矢!!」では攻撃も披露しており、その際の攻撃は「直接尻圧攻撃(ダイレクトヒッププレスアタック)」。なんとその直接攻撃でデュエルに勝利した。
前述の通り、カバは「アクションカードを見つける名人」。「名"人"」ということはやはりヒロイン……。
第1期OP(Believe×Believe)では、遊矢が召喚して乗るモンスターとして登場している。また、ED(One Step)ではラストの幕に描かれている。
初期の番組ラストにあった「モンスターデザインコンテスト」の募集告知で、応募例として示されるはがきに描かれているのもこのカバ。また、CMでも少年がこのカバを描いている(「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」Ver.もある)。
CMによればこのカバは「かわいくて、おもしろくて」。
OCG版
「THE DUELIST ADVENT」(2014年4月19日発売)でOCGに登場。
効果モンスター
※「Vジャンプ」2014年5月号による、丸付き文字は()で代用
星3/地属性/獣族/ATK 800/DEF 800
(1):このカードが召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズに、レベル7以上のモンスター1体を表側攻撃表示でアドバンス召喚できる。
リリース軽減効果だったアニメと異なり、召喚回数を増やす効果にされた。通常召喚だけでモンスターをそろえようとすると2ターンかかるという点では同じだが、その内容は結構違う。
最上級モンスターを出すには2体のリリースが必要なので、このカードともう1体のリリース要員を確保する必要があり、このカード単体では最上級モンスターを出すことができない。
1体のリリースで出せる効果を持つ「炎神機-紫龍」などならば一応このカードだけでも出せる。
しかし、このカードを使わずとも「死皇帝の陵墓」を使ったほうが、ライフこそいるがカード消費の面では少なくて済むし、あるいは出したいモンスターを特殊召喚できるカードを採用したほうが安定しやすいだろう。通常召喚だけではすぐにリリース要員が揃わない以上、どの道特殊召喚には頼らねばならないのである。
このカードの効果をあえて使うとすれば、どうしてもアドバンス召喚を避けられないモンスター(特殊召喚不能な三邪神や三幻神など)を使う場合だろう。そのような場合は、このカードも実質召喚権を残したままリリース1体分になるモンスターとみなせる。
また「進撃の帝王」などのアドバンス召喚に成功したモンスターをサポートするカードとはそれなりに相性がいいため、一考の余地はある。それでも、「デビルズ・サンクチュアリ」など、特殊召喚でリリースを確保できるカードはあるが、「大天使クリスティア」に妨害されないのは一応利点となる(もう1体のリリース確保という課題はあるが)。
後に、このカードをデッキ・手札・墓地から特殊召喚できる速攻魔法「超カバーカーニバル」がOCG化。
ヒッポの能力を活かせないので総合的には弱体化しているが、あらゆる場面でヒッポを特殊召喚でき、緊急時にはトークンを展開できる(トークンが残っているとエクストラデッキから特殊召喚できないが)ため、その用途で採用されエクシーズ召喚の素材に転用された一例も。
このカードによって行えるのは「アドバンス召喚」であるため、最上級モンスターの通常召喚であっても、リリースを行わない「疾風の暗黒騎士ガイア」、「神獣王バルバロス」などの召喚を行うことはできない(通常通りのリリースを行ってアドバンス召喚することは可能。また、前述の「炎神機-紫龍」のように、リリースの数を減らしてアドバンス召喚することは可能)。
2014年の世界大会用禁止・制限リストでは、禁止カードに指定されている。
別にこのカードが環境で猛威をふるったわけではなく、単に当時海外未発売カードだっただけなのだが。
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