KOF SKY STAGE(ケーオーエフ スカイステージ)とは、格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS』シリーズのキャラクターが登場する"正闘派シューティングゲーム"である。
アーケード版は2010年1月22日に稼働開始。2010年9月25日にはXbox360のXbox LIVE アーケード用ソフトとして配信された。また、2010年7月29日発売のPSP用ソフト『ネオジオヒーローズ〜アルティメットシューティング〜』には本作品が収録されている。
概要
格闘ゲームでおなじみのKOFキャラが登場する、シリーズ初の縦スクロール型シューティングゲーム。アーケード基板はTaito Type X2。実開発は雷電Ⅲ、Ⅳを製作したMOSS。
前情報からKOFでシューティングとかSNKはついにトチ狂ったか?などと言われていたが、案の定稼働後は「格ゲー層が気軽に触れて楽しめる難易度じゃない」「ストーリーが無理やりで滅茶苦茶」「式城ベースにいろんなSTGを寄せ集めたパクりゲー」と不評続きという結果に。
しかししばらくすると「自機、ボスキャラ含めて必殺技の雰囲気をほぼ再現しているのがすごい」「スコアタやり始めるとすごく楽しい」などの声もあがっておおよそスルメゲーとしての地位を保っている。稼働店舗数のことは言ってやるな。
操作はショット・必殺技・ボム+挑発の1レバー3+1ボタン式。
キャラ毎に特有の必殺技を持っており、別キャラのパターンが使えず、全キャラでクリアするにはとてつもない労力が必要となる。
またボタンの押しっぱなしでレベル1〜3(MAX)に調節して発動することが可能で、このあたりは「ティンクルスタースプライツ」に似ている。
必殺技レベルによって弾消し能力や威力が変わってくるためレベルMAXの必殺技が必ずしも有効とは限らず、状況によってレベル1や2の必殺技と使い分ける必要がある。
なお、ショットはオート連射固定で最近のSTGの風習に反した低速移動の概念がないゲームなので、微調整の失敗で1ミスなどもザラ。壁際斜め入力の擬似低速を使用できるのがほぼ前提となる。
ボムはおなじみ完全無敵の全弾消去技で工場出荷設定で最初は200万点、それ以降は400万点ごとにエブリエクステンドとなる(最大5個ストック)。
- 敵を倒したときに出るボーナスアイテム(以下「勲章」)を取得する
倒したボス以外の敵(どこかで見たことあるような敵スプライトばっかりとか言っちゃダメだぞ)がその時の距離によって勲章が青銅、銀、金と変化するのでスコアタだと前方に出てゼロ距離戦を挑む上級者向けスタイルが必要になる。 - 敵を連続で撃破してコンボを繋げて入るコンボボーナスを連続で取得する
コンボ数が伸びるごとに入るのでフルコンボを狙いたいところだが、そのためには敵をある程度残しつつ中型敵を撃破しないといけないのでこれまた上級者向けスタイルになる。 - ボス戦の形態撃破のスピードに応じた撃破ボーナス
いわゆるタイムボーナス。かなり影響は大きい。
の3つとなっている。
また、何もしていない状態でスタートボタンを押すと画面内の全弾を消去し上部に「挑発中」の文字が出現。挑発中は一定時間ザコ敵の攻撃が強化され、出てくる勲章のランクが1段階上昇するため、スコアタでは必須のシステム。挑発は簡易ボムとしても使えるが任意解除ができないので、ヘタに使うと自分の首を絞める結果になる。
ボス戦で使用すると「相手のゲージを上昇させる」効果がある。このゲージは時間経過でも溜まるが、挑発中は溜まる速度が数倍になる。
相手のゲージがMAXになるとカットインが入っていわゆる「超必殺技」のような専用弾幕を展開する。現在の攻撃をキャンセルして出すので「あえて挑発を行うことで回避が厳しい弾幕をキャンセルさせて回避する」という手法が可能。
各ステージ道中に不自然にKOFキャラ(1面・リョウ、2面・ギース、3面・クラーク?、4面・チャン、5面・真吾?)のスプライトが迷彩ザコ敵のようにふらっと出現するが、これを撃破することで「招待状」が出現。これを全ステージ(計5枚)獲得することで5面ボスのオロチを撃破後に「ノーコンティニューなら」2周目に突入する。
2周目のオロチ撃破後はラスボス「オメガ・ルガール」が登場。トンでもない強さを誇るがボムバリアはないので抱え落ちしなければまず倒せるだろう。なお2周目の招待状は取らなくても問題ない。
ボス戦はオロチ編おなじみのボスキャラクターが登場する。また、ステージ2〜4は直前のステージをクリアした時、画面の左半分と右半分のどちらかにプレイヤーを置いているかで以下のように分岐する。
キャラの位置 | 画面の左半分 | 画面の右半分 |
---|---|---|
ステージ | 登場ボス | |
5 | 炎のさだめのクリス→オロチ(→オメガ・ルガール) | |
4 | 吹き荒ぶ風のゲーニッツ | 乾いた大地の社 |
3 | クーラ・ダイアモンド[1] | |
荒れ狂う稲光のシェルミー | ルガール・バーンシュタイン | |
2 | ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ | KUSANAGI |
1 | 麻宮アテナ |
2人用ゲームモードではよくある協力プレイの他に、乱入という形で対戦プレイを選択する事ができる。
その対戦プレイは通常とは別のステージを同時に遊んで様々な行動で「ジャッジメントゲージ」を溜めて先にMAXにした方がラウンドを取って勝ちというもの。
ラストにはボスが待ち構えており、ボス撃破時に両方ともMAXにならない場合はゲージの多いほうが勝ちになる。デフォルトは二本先取で、ジャッジメントゲージは
の行動をとると上昇。このモードのみボムボタンは「ガードボタン」となる。敵弾や相手の必殺技を食らうと一定時間行動不能になる。
使用可能キャラクター
- 草薙京(CV:野中政宏)
- 麻宮アテナ(CV:池澤春菜)
- 八神庵(CV:安井邦彦)
- クーラ・ダイアモンド(CV:かかずゆみ)
左右のオプションから5way弾を前方に発射するので攻撃範囲は全キャラ中トップで道中はほとんど無双できる。しかしボスなどの小さい敵相手には接近しないと威力が全キャラ中最低になるのは範囲キャラのお約束。
※必殺技で弾消しができるとか同じ氷使いだとかボムが「妖精大戦争」のパクりとよく言われるが、「妖精大戦争」の8か月前に稼働していることを忘れてはいけない。
必殺技 - 不知火舞(CV:小清水亜美)
- テリー・ボガード(CV:橋本さとし)
今作の舞のCVは『餓狼伝説2』から長年舞役を手掛けていた曽木亜古弥氏に代わって小清水亜美氏が担当している。
NEOGEO HEROES 〜Ultimate Shooting〜
本作の続編となるPSPソフト。カップリングとして本作も収録されている。
自機キャラクターは本作の6人の他、原作で空中戦をしているマルコ・ロッシ(メタルスラッグ)、正体が鶴のいろは(サムライスピリッツ)、陰陽師の一条あかり(月華の剣士)、戦闘機のSYDIII(ASO時空のオリジナル機)が新たに追加され、全員飛んでもそこまでおかしくない顔ぶれになっている。また、彼らを呼び寄せたのはワールドヒーローズのブラウン・シュガー博士である。
マルコのキャラ崩壊、フレームレートが30fps固定、ステージも本作の流用が多いなど難点もある。
関連動画
プロモーションムービー
プレイ動画
ストーリー&ED集
ネタ動画
本作品に対する反応
脚注
関連項目
関連リンク
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