Plumbers Don't Wear Tiesとは、3DOとWindows3.1向けに発売された(自称)インタラクティブ・ロマンティック・コメディーゲームである。
内容
A Plumber(配管工) A Daddy's Girl(お父さんっ娘) Chickens(ニワトリ) Crazed yuppies(熱い都会人)
Evil Bosses(悪いボス) Shower Scenes(シャワーシーン) Race Cars(レースカー)
Get it?(分かった?)
※パッケージより
概要
Plumbers Don't Wear Ties | |
基本情報 | |
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ジャンル | アドベンチャー |
対応機種 | PC 3DO Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 |
開発元 | United Pixtures |
発売元 | United Pixtures Kirin Entertainment |
発売日 | 1993年~1994年 |
価格 | 未定 |
対象年齢 | 未定 |
ゲームソフトテンプレート |
マイケル・アンダーソンという人物が監督・プロデュースを務め、United Pixturesが開発・発売(3DO版はKirin Entertainment)したアダルトゲーム。選択肢を選んでシナリオを進めていき、結婚を急かされている2人の男女を結ばせるのが目的。1つのベストエンディング以外は全てバッドエンドに繋がっており、間違った選択肢を選ぶとそれ以前からやり直しとなる。3DOは実写取り込みを活かし、当時としては美麗なグラフィックを実現したハードとして知られている。今作のパッケージにも「Plays like a game... feels like a MOVIE!!!(映画のようなゲームプレイ!!!)」と書かれており、ハードの特徴を積極的に活用したゲームのように見える。
……のだが、あまりにも酷すぎる出来から(『E.T.』『Big Rigs』と比べるとさすがに知名度は劣るものの)史上最悪のゲームの一つとして名高い。「映画のようなゲームプレイ!!!」を謳っているが、動画は冒頭のヒロインによるゲーム説明のみで、それ以外は静止画によるスライドショーとなっており、大容量の動画を扱える3DOの強みを全く活かせていない。その静止画も急にネガになったりモノクロになったり、挙げ句の果てには雑なコラ画像が挟まれたりと意味不明のオンパレードが続く。
肝心のシナリオも雑・電波・意味不明と褒めどころがない。狙って入れたであろうギャグや下ネタが総じてスベっており、見る者はなんともいえない気分にさせられる。
アダルトゲームとしての出来も酷いもので、冒頭の動画でヒロインの胸をアップにするとか、シャワーシーンをスライドショーで見られるとかその程度。そもそもゲームプレイの大半を無駄な会話と退屈なシーンが占めているため、エロ目的で買った人からしてもなんの役にも立たない有様であった。
あらゆる点で最低レベルの出来となった今作だが、前述の電波なシナリオからカルト的な人気を得ている。2011年には「Angry Video Game Nerd」で取り上げられたことで知名度が上がり、プレミアがつくほどレアな存在となっていた。
そして、2021年のE3にて、何をトチ狂ったのかPC・Nintendo Switch・PlayStation 5・PlayStation 4への移植が発表された。パブリッシャーのLimited Run Gamesによると、今作は数あるゲームの中でも特に移植のリクエストが多かった作品だという[1]。えぇ……
発売時期は未定。
登場人物
- ジョン
主人公の配管工。母親に結婚を急かされている。外出先でヒロインのジェーンと出会う。最高にいい女だ!この子を配管しちゃおうか - ジェーン
今作のヒロイン。こちらも父親に結婚を急かされている。就職活動中で、公務員の面接を受けるのだが……
なぜかSMグッズを常備している。 - スレッシャー
今作のラスボス。選択肢によっては変態になり、ジェーンを追いかけ回す。 - ジョンの母親
孫の顔が見たいからとジョンに結婚を急かす。 - ジェーンの父親
ジェーンにさっさと結婚しろとまくしたてる。朝からテーブルに酒を並べるアル中。 - ナレーター
シナリオ開始から15分くらい経ってようやく出てくる。プレイヤーが下品な選択をするとボロクソにけなす。ニワトリの覆面を被るなどやりたい放題。 - 空手娘
急に出てきてナレーション役を奪うが、最後はナレーターに銃弾を浴びせられて死亡する。実況のハイジャックで有名らしい。
主な問題点
- パッケージに羅列している文字を見ても内容が全く分からない。一番下には逆さまで「Get it?(分かった?)」の文字。分かるか!
- 冒頭の動画を除くと全編静止画のスライドショー。映画というより紙芝居。
- 全ての選択肢を選んでも3時間程度で終わるボリュームの少なさ。おまけに3時間の大半は無駄な会話とシーンが続く。
- ネガ、モノクロ、コラなど、何を表現したいのか分からない静止画のオンパレード。
- 雑・電波・意味不明なシナリオ。合間に挟まれるギャグもダダ滑り。
- 急に出てくるナレーターがウザい。変な選択肢を選ぶとめちゃくちゃ罵倒してくる。
- 空手女がこれまた急に現れ、ナレーション役の奪い合いが始まる。これいる?
- ネクタイを着けてる。タイトルすら守れていない。
- そもそも主人公が配管工という設定が全く活かされていない。
関連動画
関連商品
関連リンク
関連項目
脚注
- *“史上最低のゲーム”『Plumbers Don’t Wear Ties』PC/Nintendo Switch/PS5/PS4向けの移植が決定。実写を用いた幻の3DO作品 - AUTOMATON(2021年6月15日)
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