SK-クラス:支配シフトシナリオ単語

エスケークラスシハイシフトシナリオ

2.3千文字の記事

掲示板へ

記事編集

SCP Foundation > SCPの関連項目一覧 > K-クラスシナリオ > SK-クラス:支配シフトシナリオ

SK-クラス:支配シフトシナリオ(英：SK-cl ass dominance shift Scenario)とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』において、「財団」が規定する『K-クラスシナリオ』のひとつ。

地球上の支配種が人類ではなくなるシナリオ。人々は新たな支配種の隷属下におかれるか、滅ぼされるか、一番平和に終わった場合でも「異なる文化への理解」を求められるであろう。

概要

財団が守る正常性とは、すなわち現在の「地球の支配種は人類である」というものである(この点は同じ正常性維持機関であるGOCも同意するところであり、これが故に財団とGOCは表立って対立しない)。

しかしながら財団世界に存在する知的生命体は決して人間だけではない。それが単一のアノマリーなら友好的関係を築くなり拘束して収容するなりなんとでもなることも多いのだが、1個人ではなく1種族となった場合、その種族全体が動けば人間を追いやって地球の支配種に成り変わることが可能だろう。

有名な作品では、特撮ドラマ『ウルトラマン』におけるバルタン星人をはじめとする侵略宇宙人、漫画『ドラえもん』の『ガラパ星からきた男』のアリ人間、『猿の惑星』における猿なんかがこの例に該当するだろう。しかし一方で、財団世界では人間がかつての支配種を討滅して新たな支配種になったことも示唆されており、同じ特撮でも『ウルトラセブン』のノンマルトを想起する読者もいるようだ。

関連オブジェクト

SCP-752 - Altruistic Utopia (ヒトならざる者の理想郷)

とある山脈の北に存在する地下都市。人工的に外界と連動した昼夜が照明装置により作られており、中には1万の、人類に似て非なる『ホモ・エウダイモニア』が住んでいる。これは4つのグループアルファ・ベータ・ガンマ・デルタで構成されるエウダイモンなる人達が作ったようだが、アルファは他の3グループを騙しており、中で産まれたホモ・エウダイモニアたちは生存競争を行わず、協力的かつ、社会の阻害となる同族の衰弱個体や障害のある個体を食べるなどかなり生命としては「効率的」すぎる種族になっていた。個々人の意思も展望もなく、発展に協力できない同族に冷淡で、人類というよりはエコファジーに近い存在であるこいつらの収容違反は、まず間違いなくろくなことにはならないだろう。

SCP-1000 - Bigfoot (ビッグフット)

見たら死ぬ類人猿……というカバーストーリーのもと、低セキュリティクリアランスレベルの職員には伝えている^[1]。

実態は夜に生きる地球の前支配種。人間を迫害、あるいは稀少動物であるかのように『保護』していた、動植物による文明を有する類人猿。しかし、ある日人間側の叛逆によりビッグフットたちは敗北し、知能も退化して地球は人間が支配するようになった。だが近年、ビッグフットたちは再び人類に目撃されるようになり、しかもだんだん知能を取り戻して人間と簡単なコミュニケーションを取ってくるようになった。ビッグフットは人類に何を望むのだろうか？

SCP-2013 - The Reptilian Meme (レプティリアン・ミーム)

財団職員の中では、かつてレプティリアンという存在がいると見られており、著名人や政治家は密かにレプティリアンに置き換わり、人間になりすますためのスキンスーツを着ていると考えられていた。そのレプティリアンは存在を知るヒトが増えれば増えるほど弱まるともされ、SCP-2013が付番されていた。しかし、後にレプティリアンだとされていた人たちが亡くなった際、遺体を調べると普通の人間でしかなかった。そのため、財団は「これはレプティリアンが存在するという『ミーム災害』が起きたのだ」として、SCP-2013はそのミーム災害のこととされたのである。

……ということになっているが、実はレプティリアンは本当に存在しており、特性もかねがね上で語られている内容そのもの。しかし、自分たちの存在に気付かれることが問題と考えたレプティリアンたちは密かに上述のカバーストーリーを流してレプティリアンが架空の存在であるかのような欺瞞情報を流したのだ。そしてこんな欺瞞情報が流せるということは、既に財団の上層部は――。

SCP-6140 - The True Empire (真の帝国)

SCP-140 (未完の年代記)に記述されているダエーバイト帝国。この帝国はサーキック・カルトの叛乱によって紀元前に滅亡している。……はずなのだが、SCP-140によってCK-クラスが起きることで2022年 3月20日に故地である中央アジアにSCP-6140が再出現、要は復活するというのである。これにともない、ダエーワにより支配されるSK-クラスか、そうでなくても世界は異常を知り捲られたヴェールシナリオに直結すると財団は考えた。財団はこれを阻止せんと奔走するも失敗。この世にダエーバイトが復活してしまった。しかし――？