テーオーパスワードとは (テーオーパスワードとは) [単語記事]

テーオーパスワード（T O Password）とは、2021年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。

主な勝ち鞍
 2024年：伏竜ステークス（OP）

概要

父コパノリッキー、母テーオーレイチェル、母父キングカメハメハという血統。
父はダート GⅠ級11勝を挙げた2010年代を代表するダート馬。種牡馬としては地方で何頭か重賞馬を出しているが、まださほど目立った実績は残していない。テーオーパスワードは3年目の産駒。
母は主にダート 1400mあたりを走って28戦3勝。産駒も今のところ全てテーオー冠で、テーオーパスワードは第4仔。
母父は説明不要、非SS系筆頭の大種牡馬。

2021年 5月20日、父コパノリッキーや同冠のテーオーケインズ、そしてキタサンブラックで知られる日高町のヤナガワ牧場で誕生。オーナーは「テーオー」冠名の小笹公也。

馬名意味は「冠名+パスワード」。

帝王への扉を開くパスワード

3歳（2024年）

テーオーケインズと同じ、栗東・高柳大輔厩舎に入厩。2024年 1月6日、京都・ダート 1800mの新馬戦で坂井瑠星を鞍上にデビューする。3.6倍の2番人気に支持されたテーオーパスワードは、ナムラカメジローと一緒に逃げると持ったままで直線を向き、坂井騎手が追い出すと後続を寄せ付けず2馬身差で完勝デビューを飾る。

続いて伏竜ステークス（OP）へ。鮫島克駿に乗り替わり、14.6倍の7番人気に留まったテーオーパスワードだが、ハナを切って逃げると、他の先行勢が軒並み崩れる展開を粘り倒し、最後はアラレタバシルの猛追をアタマ差凌ぎきって逃げ切り勝ち。2連勝でオープン勝ちを果たす。

さて、伏竜Sはケンタッキーダービーの出走ポイントが与えられる「JAPAN ROAD TO KENTUCKY DERBY」の対象レースである。1着で40ポイントを獲得したテーオーパスワードは、なんとそのままアメリカに渡りケンタッキーダービー（GⅠ）への挑戦を選択。
無傷の5連勝で現地でも有力馬の一角に挙がるフォーエバーヤングの挑戦で持ちきりの中、テーオーパスワードも鞍上に前年マンダリンヒーローに騎乗したカナダの木村和士騎手を迎え、帯同馬のテーオーサンドニとともにアメリカへと渡った。高柳師にとっては厩舎開業前のアメリカ研修から帰る際に現地のトレーナーから「また来いよ」と声を掛けてもらっており、ケインズで果たせなかった約束をパスワードで果たすことになった。KYダービー前日のGⅡ アリシーバSではテーオーサンドニが2着に逃げ粘る力走を見せ、相方の挑戦に弾みを付ける。
さてレース本番。10番枠からのスタートとなったテーオーパスワードだが、ゲートで出負けしてしまい、隣の枠のフォーエバーヤングともども後方から。フォーエバーヤングが押し上げて中団につけた一方、テーオーパスワードはそのまま後方に構えた。向こう正面から徐々にフォーエバーヤングを追いかけるように押し上げていくと、外を回して捲っていき、直線でも脚を伸ばす。前でMystik Dan・Sierra Leone・フォーエバーヤングの大接戦に日本のファンが息を呑む中、4着からだいぶ離されたものの5着でゴール板を駆け抜けた。フォーエバーヤングには離されたものの、5着もこれまでの最高着順（マスターフェンサーとデルマソトガケの6着）を上回って初の掲示板入り。大健闘と言えるだろう。

その後はプリークネスステークスには向かわずにフォーエバーヤングと共に帰国。まだ条件馬なので始動戦は自己条件の3勝クラスのレースへ出走、まずはオープン入りを目指す方向のようだ。

血統表

コパノリッキー 2010 栗毛	ゴールドアリュール 1999 栗毛	*サンデーサイレンス	Halo
			Wishing Well
		*ニキーヤ	Nureyev
			Relu ct ant Gue st
	コパノニキータ 2001 栗毛	*ティンバーカントリー	Woodman
			Fall As pen
		二ホンピロローズ	*トニービン
			ウェディングブーケ
テーオーレイチェル 2010 芦毛 FNo.A29	キングカメハメハ 2001 鹿毛	Kingmambo	Mr. Prospector
			Miesque
		*マンファス	*ラストタイクーン
			Pilot Bird
	*ナイキフェイバー 2000 芦毛	Favorite Trick	Phone Trick
			Evil Elaine
		Sixy Chic	Saratoga Six
			Mill ie and Me