山縣有朋 単語

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人物
山縣有朋
基本情報
生年 1838年6月14日
生誕地 長門阿武川島(現:萩市)
1909年10月26日
神奈川県足柄小田原町(現:小田原市)
出身地 長門阿武川島(現:萩市)
日本
本名 (やまがた ありとも)
別名 --
職業・肩書 政治家・軍人
備考・その他
人物テンプレートボックス

山縣有朋とは、日本内閣総理大臣(第3代、第9代)である。山県有朋とも。

概要

長州足軽・山有稔の長男之助として誕生。5歳と死に別れ、祖母に育てられる。は奉行所の下級役人ながら学に覚えがあり、そのもあってか有はその生涯に数万の和歌を詠むほどであった。

20歳のころ長州の時勢調のため伊藤博文らと京都へ行き、そこで知り合った久坂玄瑞らのもあり松下塾、次いで奇兵隊に参加。奇兵隊では実質No.2の軍監を務めた。その後の戊辰戦争では越後・羽の定に尽した。

明治2年(1869)西郷ヨーロッパ軍事体制を視察すると、帰後に徴兵制定、近衛兵・鎮台設置などの軍整備を行った。西南戦争後、財政ひっ迫で恩賞がもらえなかったとして陸軍内で反山が上がり、精不調となる。山はこの原因を同時期に熱していた自由民権運動とにらみ、軍人訓(のちに軍人勅諭となる)を発し軍紀の引き締めを図った。その後、陸軍参謀本部を設置しその初代本部長となる。後世の渾名である「陸軍」はこれをきっかけに陸軍に強いを保持したことに由来する。この後も現役の軍人として、日清戦争では第1軍官として現地で揮を取り(ただし病気のため3ヶで交代)、日露戦争では陸軍参謀総長として東京から満州軍を支援した。

明治18年(1885)第1次伊藤博文内閣の内務大臣に就任すると当時の井上外相の妥協的条約正交渉が反対運動である三大事件建運動などによって中止になるも、保安条例を発してこれを鎮めた。また制・町の制定にも携わった。

明治22年(1889)12月、1度の組閣をすると、兼任した内務大臣の地位も使って府県制・の整備、教育勅語の発布を行う。また第一回帝国議会中、朝鮮を「利益線」(ニュアンスとしては緩衝に近い)と称して軍備予算の拡を訴え、民党の反対に遭うも陸奥農商務相らの工作によって修正予算案を可決させ、議会解散回避を達成すると総辞職。

次の第1次松方正義内閣には伊藤井上黒田清隆らとともに元勲として助言を与え(このことから「黒幕内閣」と揶揄されることもある)、次の第2次伊藤博文では法大臣として入閣するも1年ほどで辞職、枢密院議長に転身。第2次内閣、第3次伊藤内閣では山自身は入閣せず、彼の子飼の官僚が数人いた。続く第1次大隈重信内閣では与党・政党が大の旧進歩党と内相・板垣の旧自由党とで内部分裂、山閥は外相としての入閣を許されなかったと急接近、尾崎行雄文相の共和演説事件等も重なり倒閣につながった。

これを受けた元老からの組閣依頼を受諾、明治31年(1898)11月第2次内閣を組閣する。大臣を方や西郷、山閥・閥官僚で固め、与党を作らなかった。懸案の軍備拡と地租増徴達成のため政党(名前は同じだが大政本党を結成し脱党している)と協し、地租を2.5%から3.3%へと増やすことに成功し、見返りに政党の要の一つであった衆議院選挙(投票権を納税額15円以上から10円以上に減額)や府県制・革等諸々の地方革制度を実現した。しかしその1月後に文官任用正(党員が官僚になる際一定の学歴を持つこと等の条件を設けた)、のちに様々な内閣が倒れる要因となった軍部大臣現役武官制(陸・相を現役の大将に限る)制定など、底的に政党排除をしたため市民の反発を招くが、治安警察の導入でこれを取り締まると、政党は耐えかねて山の政敵・伊藤博文らと合流し立憲政友会を結党。これに怒った山は総辞職、次の総理にほとんどいやがらせで伊藤名した。

以後、大正12年(1922)の死までに元老・長州閥・陸軍閥の中心として強い政治を持った。

逸話

関連項目

第2代 第3代  第4代  

黒田清隆所属)
1888~1889

 山県有朋(所属)
  1889~1891   

松方正義所属)
1891~189

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最終更新:2024/06/02(日) 15:00

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