アビスマンとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。古の昔において神の裁きを逃れた超人「完璧超人始祖」の一員であり、超人墓場の監視役を担っている。
概要
太古の昔に超人としての力を正しく使おうと唱え、元神の男ザ・マン(現超人閻魔=ストロング・ザ・武道)に導かれてカピラリア七光線での全超人抹殺から助かった超人グループ「完璧超人始祖」の一人。完璧・肆式の称号を持ち、「焔のダンベル」を所有している。ザ・マンからの信頼厚く、超人墓場の最高監察官として墓守鬼の管轄と「禁断の石臼」の管理を任されている。
筋肉質の巨体で、体の前面には無数の傷が刻まれている。右肩には鹿の角のような装飾品が付き、顔はマスクで覆われ、その強面を更に強調している。
墓守鬼達からその強さを恐れられ、自らも真っ向勝負では誰にも負けないと豪語している。かつてはザ・マンの目指す完璧超人としての戦い方を習得するべく努力したようだ。
データ
人物像
完璧超人としては珍しい気さくな性格でフランクな口調で喋る。再会した悪魔将軍にも冗談を掛けており、墓守鬼達からは恐れられつつも尊敬され慕われている辺り、いい上司であったようだ。自らの役目を遂行する厳しさも持つが、一方でアドバイスを変な方向に捉えてしまうお茶目な面も持つ。
笑い方は「モガモガ」。
必殺技
- アビスガーディアン
- アビスマンのアイデンティティと言っても過言ではない防御技。背中に備えた鉄壁のシールドであり、これを会得してからアビスマンは背中に一つも傷を受けられたことはなかった。しかも、ただの防御技ではなく、相手を弾き飛ばすカウンター技としても機能する。
背中からの攻撃を防ぐという点では無敵の能力だが、正面からの攻撃には発動しないという弱点があり、悪魔将軍の大雪山落としによって正面から背中へダメージを与えられ、破壊された。 - グレイブヤード(墓場)タックル
- ショルダータックルから左肩のトゲを相手に突き刺す技。このトゲは所持する絶対の神器「焔のダンベル」が姿を変えたものであり、地球外物質でできたシングマンの体に有効打を与え得る硬度を誇る。これを主要武器にするっていくらなんでもインチキじゃないですかアビスマン様
- 完璧・肆式奥義 奈落斬首刑
- アビスマン様の最高の決め技(フィニッシャー)。グレイブヤードタックルによって相手を上空に放り上げ、相手の顎に両手でアッパーを喰らわせ、そのまま顎に両手を置いたままで体をそらして軌道を下に向け、相手の頭部をリングへと叩きつける落下技。
その威力は悪魔将軍の硬度調節機能を破壊するほど。
当初は言及されていなかったが、後の回想シーンで肆式奥義であることが明かされる。
作中での活躍
神々によるカピラリア七光線での全超人抹殺からザ・マンの導きで逃れ、以降は理想とする超人界を目指し修練の日々に入る。
そんな中、ゴールドマンとのスパーリング中の事。真っ向勝負を避けたゴールドマンに背後を取られ背中を攻撃される。その事を抗議したところ、様子を見ていたザ・マンにぶん殴られ、背後を取られる事の危険さを説かれた。それ以降ザ・マンに言われた「真の完璧超人」に生まれ変わり「パーフェクト・ザ・ルール」の称号を得るべく修練を重ね、その戦い方と実直さからザ・マンの姿勢に一番近いとまで言われるようになった。
顔にはマスクの下にザ・マンに殴られた際の傷が今も残り、背中にはかつてゴールドマンから付けられた傷以外は攻撃を受けていない。
なお、アビスマンはザ・マンのアドバイスを参考に防御技「アビスガーディアン」を編み出したのだが、本来ザ・マンが彼にかけたアドバイスは「集中力と反射神経を鍛え上げて背後を取られないようにしよう」という意味である。背中を取られた際に対応できる技を編み出せとは一言も言われていない。
しかし無理矢理にでも背後を攻撃されなくなったのは確かで、そのためかザ・マンからは「パーフェクト・ザ・ルール」の称号を約束通り授与されている。
無量大数軍&完璧超人始祖編
ミラージュマンを破り超人墓場まで侵攻してきた、かつての同僚であり背中に傷を付けたただ一人の男・悪魔将軍(ゴールドマン)と遭遇。悪魔将軍が超人墓場のシステムを壊すために「禁断の石臼」を逆に回そうとしている事を察し、使命を果たすべく超人墓場内のリングで対決する。
圧倒的フィジカルの強さと「アビスガーディアン」の絶対防御を駆使し戦いを優位に進める。完璧超人始祖の中でも随一と言われる真っ向勝負でもパワーで押し、「奈落斬首刑」で悪魔将軍の超人硬度調節機能を破壊している。しかし、「正面から背中を攻撃されればバリアを張ることが出来ない」弱点を突かれ真正面からの地獄の九所封じその1「大雪山落とし」を喰らい、アビスガーディアンを破壊されて絶対防御を突破される。そのまま地獄の九所封じで両手両足を封じられ、最後はトドメの地獄の断頭台を喰らって敗北・死亡した。死の直前には、悪魔将軍に対し、「墓場は潰しても・・・世界まで潰すんじゃねーぞ・・・この石頭野郎」という言葉をかけている。たとえ敵味方に分かれた間柄となっても、よりよき世界を守るという一点は共通している事は分かっていたのだろう。
死後、遺体は墓守鬼たちが敬慕のあまり手を触れる事すらできずに放置されてしまっていたが、ジャスティスマンの命により埋葬が執り行われる事になった。
関連項目
- 【完裂】マックス・ラジアル
- 【完遂】ターボメン
- 【完掌】クラッシュマン
- 【完牙】ダルメシマン
- 【完刺】マーリンマン
- 【完恐】ピークア・ブー
- 【完昇】マーベラス
- 【完流】ジャック・チー
- 【完幻】グリムリパー
- 【完力】ポーラマン
- 【完肉】ネメシス
- 【完武】ストロング・ザ・武道
- 完璧・零式 ザ・マン(超人閻魔)
- 完璧・壱式 ゴールドマン(悪魔将軍)
- 完璧・弐式 シルバーマン
- 完璧・参式 ミラージュマン
- 完璧・肆式 アビスマン ※当記事
- 完璧・伍式 ペインマン
- 完璧・陸式 ジャスティスマン
- 完璧・漆式 ガンマン
- 完璧・捌式 シングマン
- 完璧・玖式 カラスマン
- 完璧・拾式 サイコマン
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