ウルトラマンレグロスだ!
ウルトラマンレグロスとは、ウルトラギャラクシーファイトシリーズ等に登場するウルトラ戦士の名前である。
概要
2022年4月、公式サブスクサイト「TSUBURAYA IMAGINATION」で公開された『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』より登場した戦士。前年に公開された前作『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』のラストシーンにて、異空間ナラクに幽閉されている謎の戦士のシルエットのみが映し出され様々な考察がなされたが、『運命の衝突』の情報解禁に合わせてシルエットの正体が初登場のレグロスであることが明かされた。
その後TSUBURAYA IMAGINATIONにて、彼のルーツに迫るスピンオフ作品『ウルトラマンレグロス』が2023年5月と6月に分けて公開、更に『運命の衝突』の後日譚に当たる『ウルトラマンレグロス ファーストミッション』が翌7月に公開された。
設定
- 身長:52m
- 体重:4万7千t
- 出身地:不明
宇宙最強とされる拳法「コスモ幻獣拳」の流派「赤龍白虎拳」の使い手。アブソリュートタルタロスの操る異空間ナラクの奥で鎖に繋がれ幽閉されていたが、同じ場所に投獄された光の国のユリアン王女の助けにより力を取り戻す。その後ユリアン救出に乗り込んできた旧友アストラたちと共に脱出し、対アブソリューティアンの為にウルトラ戦士が中心となって組織されたチーム「ウルトラリーグ」に参加することとなった。
その後、自らギャラクシーレスキューフォースへの入隊を志願。先輩のアンドロメロスから課せられたファーストミッションを経てウルトラマンリブットたちと絆を結んだ。
かつてコスモ幻獣拳の総本山である惑星「りゅう座D60(ディーリューシー)」で修行を積み、両腕にはコスモ幻獣拳の使い手「幻獣闘士」の証であるコスモビーストの紋章が刻まれている。右腕の虎は「電撃白虎拳」、左腕の龍は「火炎赤龍拳」を象徴している。
なおD60には原因不明の仮死状態で流れ着いており、この時点で名前以外の記憶を失っていた為、修行時代より前の経歴は謎に包まれている。
正義感が強く仲間想いの熱い性格だが感情に流されやすい部分があり、修行時代は敵を前に憎しみと怒りが先行して本来の力を発揮できず度々苦戦を強いられていた。しかし当時のコスモ幻獣拳総師であったマスターアルーデたちが彼の中にただならぬ素質を見出していた通り、数々の苦難の末に戦士としての著しい成長を見せている。
D60は兄弟星である獅子座L77星と交流があり、レグロス自身ウルトラマンレオやアストラとは手合わせも経験した旧知の仲であるが、時空を超越した異空間であるナラクを経由して再会した為、彼らほど歳を重ねていない。
また、このレグロスはアブソリューティアンの歴史介入により本来の時間軸とは分岐した状態であり、厳密にはレオやアストラの知る本来の時間軸のレグロスの並行同位体であるとされる。アブソリューティアンによる介入がない正史のレグロスがどのような歴史を辿ったのかは現在のところわかっていない。
コスモ幻獣拳
りゅう座D60を総本山とする宇宙最強の拳法。厳格な規律の下で過酷な基礎修行を積み心身を鍛え、D60の守護神である精霊「コスモビースト」と契約を結んで初めて習得することができる。あくまで平和を目的とした拳法である為、怒りなどの感情に飲み込まれた状態で振るうことは特にご法度とされている。
コスモビーストは紋章のような姿で現れるがあくまで意志を持った存在であり、契約を結び力を引き出すには対話が不可欠である。またビースト同士にも相性があり、コスモタイガーとコスモドラゴンなどは特に相性が悪いという。
一度結ばれた契約は原則切れることはなく、コスモビーストが幻獣闘士の肉体を離れるのはその闘士の命が尽きた時か、ビーストと闘士の双方が認めた後継者に契約を譲渡する時だけである。前者の形で契約者を喪ったビーストはD60の自然へと還り、再び新たな契約者を待つ身となる。
宇宙の武術家の憧れという話もあるが、レグロス以前にD60出身者以外の継承者は現れていない模様。
関連人物(※『ウルトラマンレグロス』のネタバレあり)
- マスターアルーデ(CV:大塚明夫)
幻獣闘士の頂点であるコスモ幻獣拳の総師。D60最強のコスモビースト「コスモバッファロー」と契約を交わした「剛力破牛拳」の使い手。凄まじい威厳を持ち合わせながらも心優しい性格の大人物。記憶を失くした流れ者のレグロスに素質を見出し、スカウトする形でコスモ幻獣拳の門下生に迎え入れた。
D60に侵攻してきたマグマ星侵略軍の艦隊を剛力破牛拳で難なく蹴散らすほどの実力者であったが、一瞬の隙を突かれヴォルカンの毒を食らい、一命は取り留めたものの二度と拳を振るえない身体となってしまう。その後二度目の侵攻の際はディアスの護衛を受けるが…(※以下ネタバレにつき反転)
最初からディアス(=アブソリュートディアボロ)の狙いが自分の暗殺であることに気づいており、とっさのカウンターで躱すことに成功。しかしその一撃を逆手に取られ、コスモバッファローの力を奪い取られ命を落とす。アブソリューティアンの存在は知っていたもののディアスの正体がそれであることは想定外だったらしく、驚愕を隠せない様子であった。
- インストラクターフォロス(CV:津田健次郎)
幻獣闘士をまとめ上げるコスモ幻獣拳の師範代。稲妻を纏い鋭い一撃を喰らわせる「電撃白虎拳」の使い手。物静かながら修行と規律には非常に厳しい鬼教官。しかし内心ではレグロスの才能に大きな期待を寄せており、熱くなりがちな彼に感情に飲み込まれないことの重要さを強く叩き込んでいる。
兄のトゥバーンとはかつて幻獣闘士最強の座を争い幾度となく競ったが、一度も決着はついていない。ただでさえコスモビースト同士の相性が悪い上、規律重視で冷静な自身とは正反対の兄を師範代の権限で破門するなど兄弟仲は最悪だが実力は認めており、いざとなれば抜群のコンビネーションを見せる。しかしマグマ星人による二度目の侵攻で兄と共にヴォルカンの攻撃からレグロスを庇い、コスモビーストとの契約を託して命を落とした。
- トゥバーン(CV:森川智之)
フォロスの実の兄で、かつて幻獣闘士最強と目されていたが、感情に飲み込まれたことから破門となった男。炎を操る「火炎赤龍拳」の使い手。破門後はD60の人里離れた谷の底でその技を活かしグエバッサーを狩りながら暮らしていたが、偶然迷い込み狩りを目にしたレグロスに教えを乞われ、「夜の間だけ」という条件で弟子に取る。
喧嘩っ早く堅苦しい規律を嫌う自由人で、生真面目な弟のフォロスとは完全に真逆の性格故、事あるごとにぶつかり合っていた。しかし根っこの部分は似ているらしく、レグロスが夜な夜な抜け出していることを知り付いてきたフォロスと喧嘩となった際は「二人ともレグロスの素質に惚れている為、お互いに取られたくないと思っている」とマスターアルーデに見抜かれていた。マグマ星侵略軍の二度目の侵攻ではそんな弟とのコンビネーションでマグマ地獄兄妹を打ち倒すも、弟と共にヴォルカンの攻撃からレグロスを庇い、コスモビーストとの契約を託して命を落とした。
- スピカ(CV:伊藤美来)
幻獣闘士の紅一点。目にも止まらぬスピードと氷の技を操る「高速凍豹拳」の使い手。氷漬けの仮死状態でD60に墜落してきたレグロスを発見・蘇生しマスターアルーデに引き合わせた恩人で、それからは何かにつけて彼を気にかけ世話を焼いている。お転婆で勝気な性格だが、コスモビーストとの契約を済ませていることからもわかるように相応の実力者である。
多大な犠牲者を出したマグマ星人の二度目の侵攻では何とか生き残るが…(※以下ネタバレにつき反転)
フォロスとトゥバーンの力を継承したレグロスを新たな総師と認め、コスモ幻獣拳の再起を決意した直後、突如現れたディアスの攻撃からレグロスを庇い致命傷を負う。そしてコスモ幻獣拳の未来と高速凍豹拳の力を宿したコスモストーンをレグロスに託し、その腕の中で力尽きた。
- アルビオ(CV:増田俊樹)
レグロスの兄弟子。風を自在に操る「飛翔精鶴拳」の使い手。常に敬語で話す物腰柔らかな戦士で、空を優雅に舞い相手を切り裂く。手先が器用らしく、他の幻獣闘士たちが着ている道着は彼のお手製。
マグマ星人の二度目の侵攻でヴォルカンの毒手拳の犠牲となるが、飛翔精鶴拳の力を宿したコスモストーンをレグロスに遺し戦いを支援した。
- ファルード(CV:前野智昭)
レグロスの兄弟子。水を操る「幻影水蛇拳」の使い手。しなやかな動きと水流の力で相手に衝撃を与える戦いを得意とする戦士。
アルビオと同じくヴォルカンの手にかかり命を落とすが、幻影水蛇拳の力を宿したコスモストーンをレグロスに遺し戦いを支援した。
- ディアス(CV:石田彰)
甲冑に身を包んださすらいの武闘家。宇宙最強と名高いコスモ幻獣拳に憧れ、D60に強引に居座り続けた末に堅物のフォロスをも観念させ門下生になった頑固者。入門時期の近いレグロスとも仲が良く、兄弟弟子として信頼される爽やかな性格。最強のコスモビーストであるマスターアルーデのコスモバッファローに強い興味を示す。
マグマ星人による二度目の侵攻の際、「インストラクターフォロスの命令」としてマスターアルーデのもとに向かい護衛を務めるが、甲斐なく自らも命を落とした。(※以下ネタバレにつき反転)
…その正体はアブソリューティアンの戦士・アブソリュートディアボロ(CV:小川輝晃)の変装。元々コスモバッファローの力をマスターから奪うことが目的でD60に潜入していた身であり、マグマ星侵略軍の襲来も混乱に乗じてマスターを襲う為に彼が仕組んだことであった。マスターは自身が狙われていることに気づいていたため暗殺は躱されてしまったが、渾身の一撃を敢えて受け止めることで剛力破牛拳を取り込むことに成功。その後レグロスたちの前に現れスピカを殺害し、正体を明かした。
- マグマ侵略軍提督ヴォルカン(CV:黒田崇矢)
L77星を滅亡に追い込み、D60にも襲来したマグマ星人の侵略部隊を束ねる司令官。その身に宿る邪気を毒に変えて武器とする「マグマ毒手拳」を使う残忍極まりない男。装備している装甲は宇宙にその名を轟かせたエンペラ星人の鎧「アーマードダークネス」のレプリカであり、本物には及ばないものの非常に高い防御力を誇る。また異次元人ヤプールとの取引で超獣バラバを譲り受けている。
D60への一度目の侵攻ではマスターアルーデの凄まじい実力の前に退けられながら、部下のラバが作った一瞬の隙を突いて毒を食らわせ深手を残す。二度目の侵攻では一度目で受けた屈辱を晴らさんと暴れまわり、毒手拳でアルビオとファルードをまとめて殺害、更にはレグロスを庇ったフォロスとトゥバーンの命をも奪う。しかし赤龍白虎拳を継承したレグロスに追い詰められ、最後は自らの毒で筋力を高める禁じ手に賭け勝負に出たが、赤龍白虎脚を食らい敗北。死の間際、レグロスの燃えるような熱い眼を見てその出身を悟るも、彼にその記憶がないと知るとその確信を明かすことなく高笑いしながら爆散した。
- マグマ地獄兄妹
マグマ星人侵略部隊の隊長と副隊長を務める、残虐な兄のユラブ(CV:外島孝一)と冷酷かつ奔放な妹のラバ(CV:春川芽生)のコンビ。襲撃した星の住人を捕虜として捕らえ、高く売りさばくことを目的としている。
一般兵を指揮するだけでなく高い戦闘能力を持ち、ユラブは右手にマグマサーベルを、ラバは両手に短剣を装備して自ら前線で戦う。しかし最期は戦闘中に兄妹喧嘩を始めてしまい、フォロスとトゥバーンにまとめて倒された。
- ウルトラマンレオ(CV:細谷佳正)
D60と盟友関係にある獅子座L77星出身の戦士。彼もまた宇宙拳法の使い手であり、度々D60を訪れては幻獣闘士と手合わせをして交流を深めていた。
レグロスともその過程で知り合っており、アドバイスをしたり記憶喪失の件で励ますなど懇意にしていた。それだけに、マグマ星人の侵略によりL77星が滅亡したという報せとレオの生存の絶望視はレグロスを大きく動揺させることとなった。
レグロスがナラクから救出され再会した後は共にアブソリューティアンに立ち向かい、アルビオのコスモストーンを受け取り幻獣覇王拳を放った。
- アストラ(CV:水島大宙)
レオの弟で、同じくレグロスとは旧知の仲。レオとのコンビネーションの強さはレグロスが目標として語るほどで、D60でもよく知られていたようである。L77星がマグマ星人に襲撃された際に捕虜となっていたが、レグロスがその事実を知る由もなく、やはり生存を絶望視されていた。
ナラクに捕らえられていたユリアンを残留思念を頼りに探し出し、その救出の際にレグロスと再会を果たす。その後脱出したレグロスとアブソリューティアンに立ち向かい、ファルードのコスモストーンを受け取り幻獣覇王拳を放った。
ちなみにこの時レグロスから「アストラ!生きていたのか!その姿は…?」と言われており、このことからレグロスの知る(=マグマ星人に捕らえられる前の)アストラは今と違う姿をしていた可能性が浮上している[1]。
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関連項目
脚注
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