この記事はネタです! この記事の内容は概ね事実に即してはいますが、誇張表現、個人的な体験や主観に基づく記述やコピペの改変などが多く含まれており、正確性は一切保証されません。 あくまでネタであると理解した上でお読みください。記事の内容を鵜呑みにしたり、逆上したりすることは避け、大人の対応を心掛けましょう。明らかな誤記があれば修正や、掲示板での指摘が可能です。 |
ココリ(Kokori)とは、山梨県甲府市にある廃墟複合ビルである。
概要
元々は山梨県最大のスーパーマーケットが運営するファッションビルであったが、老朽化と利用者およびテナント数の減少により閉鎖を検討していた。そこへ地元商店街が地域活性化と称した高層ビル建設を計画。山梨県や甲府市の補助を受けて建設し、2010年に完成した。
建物は高さ70メートルの21階建て、上層階はマンション、中層は県立の専門学校、そして下層は商業施設である。
経緯
オープン前の状況
2007年に市街地再開発の一環として事業着手。事業当初の構想では高さ73mの23階建、商業施設の面積は山交百貨店(現在のヨドバシ甲府)ぐらい、駐車場も4層と一回り大きい規模であった。
しかし商店街や市民団体などの一部市民から「商業施設が大きすぎて客を奪われる」「景観が損なわれる」などの抗議があり、これに当時の知事が反応して突如定員割れが続く県立専門学校を当ビルに移転させることを発表。またビル高も3メートル2フロア分削り、現在の規模に落ち着いた。この計画変更に割を食ったのは商業施設と駐車場で、面積が3分の2まで縮小されたばかりか建物高を抑えるためフロアの高さも抑えられることになった[1]。さらに建設途中でリーマンショックが発生し、上層階のマンション販売会社が倒産。補助金を増額して代わりのマンション販売会社を誘致し、マンション部分については竣工前に完売した[2]が、商業施設が竣工半年前にもかかわらず2割しか埋まっていないと全国紙県内版で報じられると先行きが危ぶまれた。
オープンはしたものの
このように紆余曲折があったが2010年10月にどうにか開店にこぎつけ、地元紙の山梨日日新聞は「店舗で埋まる」「賑わう街の顔」などど景気のいい提灯記事を掲載したが、全国紙県内版は「(実際は)3区画が埋まっていない」「1週間で早くも人がまばら」と先行きを心配する内容を掲載。一体どっちが正しいの?という状況になったが、それは時間がかからずにはっきりすることになる。
オープンから1年後、商業フロアは7割が「店舗募集中」「近日中オープン予定」になっていた。地下1階の食品売り場も2階の週替わりコーナーも半年足らずで撤退し、もぬけの殻である。客は10人いればいい状況で、これだけ空き店舗があるのにもかかわらずそれでも店員のほうが多いのである。山梨県民もSNSなどで「こんなもの建てても失敗するだろう」と予想はしていたが、まさかここまで早くガラガラになるとは思っていなかったであろう。
この状況に全国紙県内版は鬼の首をとったかのごとく連日ネガティブ記事を書き、さらに当初は提灯記事を書いていた山梨日日新聞も掌返しで「こんなビル建てたの誰たぁ!?」と海原雄山ばりに批判を始める。このメディアのバッシングに甲府市長や山梨県議、甲府市議は「知らないところで勝手にやった」だの「最初から反対していたのに」だののたまい始め、主導していた地権者や商店街を中心とした組合は「あんたが面白おかしく書くからだろ?」とどこかの総理経験者みたいなことを言って取材拒否のうえ逃げるように解散。市役所の都市課も「ビルが完成したなら成功しているでしょ?どこが失敗してるの?頭大丈夫?」とおまえは何を言っているんだなことを述べるなどだれも責任を取らない、建設費107億のうち国や県、市からの補助金(=税金)60億使っておいて全員が狼少年と化すという笑えないギャグを展開したのであった。
商業施設以外では駐車場の不満が相次いでおり、県立の専門学校に通う生徒からは「移転前は駐車場が無料だったが、移転後は月15000円の駐車料金がかかるようになった」「駐車場から学校へ行く場合一度1階まで降りないといけない」など評判が宜しくなく、数少ない商業施設利用者からも「あそこに停めるぐらいなら周辺の平面駐車場に停める」と言われる始末である[3]。
相次ぐ迷走、そして…
とはいえこのまま放置するわけにもいかず、まずは何もなくなった2階を埋めることから開始。そこでとった手段は「すべてサブカルチャーにしてしまえ」で、周辺にあったアニメイトやらしんばん、ゲームセンターを誘致し、「スバル360に乗って叫ぶ武田信玄」のオブジェクトを置いて「ホビータウン甲府」としてリニューアルオープンした。おかげで2階はそこそこ人が来るようになったが客層が変わってしまったのか今度は宝飾店やブティックがある1階フロアの撤退が相次いでガラガラになってしまう。
このいきあたりばったりの状況の中、大手スーパーのイオンが支援を表明し、2016年より空いていた1階と地下1階のフロアに次々と系列の店舗を入れていった。イオンの支援で一旦は立ち直ったかに見えたが、それからわずか4年の2020年にイオン系列の店舗はすべて撤退してしまった。原因としては様々あり、「岡島百貨店にジュンク堂があるのに未来屋書店を入居」「県庁プラザ1階にワインの販売店があるのにイオンリカーを入居」などイオン側の出店ミスもあるが、「惣菜を強化しようとしたら商店街から反発を喰らって先行きが見えなくなった」と地域との連携がまるでできていなかったことが挙げられる。まあ商店街が昔からイオンを敵視しているし。
このイオンの撤退が影響したか2022年7月に「ホビータウン甲府」の2階も全店舗が撤退(その多くがイオンモール甲府昭和に移転)し、いよいよ商業施設は完全閉鎖になる…と思ったら岡島百貨店が2023年2月を以て再開発のため現在地での営業を終了し、翌3月よりココリへ移転開店することになった。
その他
関連動画
関連項目
脚注
- *商業施設の天井高は3m/フロアとされており、「身長180cmが手を伸ばしてジャンプすれば届く場合あり」で「昭和のデパートか零細百貨店並み」の低さである。なお、イオンモール甲府昭和は7m/フロアとココリの倍以上で、しかも吹き抜けである。
- *ちなみに販売価格は補助金で穴埋めしたこともあり周辺の相場の4割引である。
- *そもそもイオンモール甲府昭和やラザウォーク甲斐双葉といった郊外型店舗の駐車場は無料である。車を持っていたら普通はそっち行くよね?
- 0
- 0pt