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サンライズジパング
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サンライズジパングSunrise Zipangu)とは、2021年生まれの日本競走馬鹿毛

な勝ち
2024年若駒ステークスL

概要

キズナ*サイマー、Zoffanyという血統。
2013年ダービー種牡馬としてもディープボンドアカイイトソングラインなどを輩出して絶賛活躍中である。サンライズジパングは種付け料が350万円から600万円に上がった5年産駒
アイルランド産のフランス調教で13戦2勝。サンライズジパングは第3
ゾファニーはアイルランドG1フェニックスSの勝ち種牡馬としては英1000ギニー勝ちMother Earthなどを輩出している。

2021年3月16日、社台系の追分ファームで誕生。2022年セレクトセール1歳の部で、2500万円からスタートし、ライフハウスに6400万円(税抜)で落札された(下記動画の06:55~あたり)。

オーナーライフハウスは、サンライズバッカスサンライズノヴァでおなじみ「サンライズ冠名松岡雄の妻・松岡貴子法人名義。2020年から馬主を始め、当初は「松岡貴子」名義だったが、1年ほどで現名義に切り替えている。夫婦で同じ冠名を使い、勝負服もそっくりだが、袖の柄で区別されている(夫は散、妻は一本輪)。

名意味は「冠名+「日本」を意味する言葉」。

黄金の国の夜明け

2歳(2023年)

サンライズ軍団の代表2頭も所属した、東の音無秀孝厩舎に入厩。2023年6月11日東京・芝1800mの新馬戦戸崎圭太上にデビューする。ダノンエアロックが1.4倍の断然人気で、サンライズジパングは4.9倍の3番人気レースは先行するダノンエアロックマークして進めたが、直線で突き放され、盛り返したものの後ろから2頭に差されて4着。

2戦ダートに切り替え、武豊上に9月23日阪神ダート1800mの未勝利戦へ。先頭集団を見る位置で進めると、4コーナーで外に膨れる気性の幼さを見せつつも直線突き抜けて4身差で圧勝。武豊は「気性がまだ若い感じですけど、はありそうですよ」とのコメントであった。

続いて向かったのは門別のJBC2歳優駿Jpn和田竜二上に、前走の勝ちっぷりもあってかフォーエバーヤングに次ぐ3.7倍の2番人気に支持された。レースは大外から5番手あたりで進め、4で進出し直線入口で先頭へ。そのまま押し切りを図ったが、フォーエバーヤングの末脚にあっさりとかわされて2着に敗れた。3着は8身突き放したのだが……。

さて、ここでサンライズジパングには大きな問題が発生した。収得賞金である。
え、重賞2着取ったんだから賞は積めたでしょ? と思うかもしれないが、JBC2歳優駿の2着本賞金980万円。サンライズジパングの得た収得賞金はその半額なので490万円未勝利戦勝利と合わせ、サンライズジパングの収得賞金890万円となった。
これの何が問題かというと、1勝クラス勝利で得られる収得賞金500万円。つまりサンライズジパングは、1勝クラス勝ちより収得賞金が10万円少ないという状態になってしまったのである。
ちなみに中央の2歳GⅢ本賞金にかかわらず2着は収得賞金+600万円と定められているのでこういうことは起こらない。賞が安い交流重賞だから起きてしまった事態であった。

たった10万円だが、この10万円の差があまりに大きい。既に1勝クラスは使えず、3歳6月2勝クラスが始まるまではオープン以上のレースを使うしかないのだが、2勝しているより収得賞金が少ないため、交流重賞の中央出走という狭き門を収得賞金900万円以上のたちで埋められてしまうと、賞不足で抽選にも加われず除外になってしまうのである。重賞2着なのに……。

全日本2歳優駿もこのままでは当然除外対であり、仕方ないので11月25日東京ダート1600m、カトレアステークス(OP)へ。上にはトム・マーカンドを迎えたが、門別から中2週で東京遠征はさすがにしんどかったか、終始手応え悪くブービー15着に撃沈。音無師によると「前のに乗っかけてバランスを崩して走れなかった」とのこと。

あえなく全日本2歳優駿は除外となり、ダートではしばらく使えそうなレースがないという状況に。ここで営が下したのは意外な判断、なんとホープフルステークスGⅠ出走であった。いやいや、そりゃ去年はダートで勝ち上がったドゥラエレーデが勝ったけどさあ……。ちなみにサンライズジパングが勝った未勝利戦で2着だったアンモシエラ収得賞金900万円)も全日本2歳優駿除外でこっちに出走してきていた。
オッズは単勝128.7倍の13番人気。芝実績は新馬戦の4着のみ、前走は芝スタート府中1600で惨敗とあっては致し方ない評価と言える。しかし上にはこの男がいた。バカラクイーンやカワキタブリーなど人気薄を馬券内に突っ込ませることに定評がある菅原明良である。
このにはスタミナがあると見た菅原騎手は、前で競馬をしようとスタートから押していく。逃げることも考えたが、他にハナするがいたので控え3番手あたりに構えた。3コーナーではやや手応え悪く下がり気味だったが、4コーナーから徐々に盛り返し、直線に入るとエンジン点火。先に抜け出したシンエンペラーを猛然と追いかけるが、さらに後ろから伸びてきたレガレイラとの追いべとなり、最後はレガレイラに振り切られた上に左にヨレたシンエンペラーと内に刺さったレガレイラに進路を締められてしまい、2着シンエンペラーから2身差の3着

敗れたとはいえ、単勝万馬券ダートの3着走にはみんなびっくり。前年覇者ドゥラエレーデダートGⅠで好走していたこともあり、ダートホープフルS適性について競馬ファンの間でひとしきりに話題となった。
音無師は「今後も二刀流でいきます」と発言。ただ3着だったので前述の収得賞金の問題は解決されず、もう一回引きずることになる。

3歳(2024年)

明けて3歳、営はまずダートに戻そうと、交流重賞になったブルーバードカップに登録する。ところがここでもやっぱり890万円の収得賞金ネックとなり、3しかない中央には入れず除外。ちなみにこのブルーバードカップで勝ったのが一緒にホープフルSに出ていた(15着)アンモシエラである。

仕方ないので営が向かったのは芝2000mの若駒ステークスL上には未勝利戦以来の武豊を迎えた。7頭立ての少頭数となり、ホープフルS走から2.2倍の1番人気に支持される。
馬場となったレースは後方からの展開になったが、3コーナーでもう武豊の手が動く状態になり、手応え悪くさらに後退。明らかについて行けてなさそうな様子で、4コーナーでは最後方まで下がってしまう。
全然ダメじゃん、ホープフルSは何だったんだ……と競馬ファンが思ったのもつかの間、直線で武豊が入ると一気に加速。大外からあっという間に前を飲み込み、1と3/4身差で勝してしまった。
2005年の祖ディープインパクト衝撃の末脚をちょっと想起させる勝ちっぷりにみんな再びびっくり。武豊は「ちょっと中、全然ついて行けなくて。ダメかなと思ったけどムチ入れてからですね。そこからいい反応で」とのコメントであった。なお、収得賞金の問題もこれでクリアである。

音無師もこの勝利には「もう芝でやるしかないね」とびっくりした様子で、UAEダービーにも選出されたが辞退。弥生賞からクラシックへ向かう予定を立てた……のだが、弥生賞は右トモ違和感で回避。直行で皐月賞GⅠへ向かうことになった。上はホープフルS菅原明良となる。

昨年のドゥラエレーデに続いて(?)ホープフルS人気薄から現れた二刀流・サンライズジパング。音無師は2025年で定年になるため、この2024年が最後のクラシックとなる。カンパニーインディチャンプクリソベリルなど数々の名を手掛けてきた音無師は、皐月賞ヴィクトリー菊花賞オウケンブルースリで勝っているが、日本ダービーは未勝利。混戦ムードの最後のクラシック名乗りを挙げたサンライズジパングは、果たしてどんな結果を残すことになるだろうか。

血統表

キズナ
2010 青鹿毛
ディープインパクト
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*キャットイル
1990 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Pacific Princess Damascus
Fiji
*サイマー
2013 鹿毛
FNo.16-b
Zoffany
2008 鹿毛
Dansili *デインヒル
Hasili
Tyranny Machiavellian
Dust Dancer
Serisia
1999 鹿毛
Exit to Nowhere Irish River
Coup de Folie
Seralia *ロイヤルアカデミーII
Serafica

クロス: Coup de Folie 5×4(9.38%)、Halo 4×5(9.38%)、Crimson Saint 5×5(9.38%)

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サンライズジパング

3 ななしのよっしん
2024/02/15(木) 12:45:32 ID: 3NaVxHAeXL
武豊も高齢だけど技の方は一流だから焦って他を探すほどではないと思うね
どのレースを使うかの方が重要だと思う
といっても当面はトライアルクラシックだろうけど
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4 ななしのよっしん
2024/02/17(土) 01:28:37 ID: F3s0ddFSuR
現状結果だけ見たら豊だけ勝ってる状態だしね
だからこそこのコンビ重賞弥生所が試石になる
和田菅原より地はあるから後はあの乗り方でちゃんと勝てたら豊戦で確定なんじゃないかね 
ダメそうならどっかで代わるだろうがタイミングは判らん
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5 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 13:27:18 ID: TXnNKaw+Iq
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6 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 23:08:11 ID: F3s0ddFSuR
理してもしゃあないし舞台も合わなそうだしいっそダービーに絞らないかな
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7 ななしのよっしん
2024/03/01(金) 14:33:39 ID: eq8TEE288y
今年はまだ3歳GⅠの出走決定ルールが現行のままなので、収得賞金2090万丸々有効なんだよね?
(来年からのルールだと新未勝利戦の分も芝ダート問わず効になって実質ボーダーが400万下がるようなものだから
 若駒S1着の1200万だけでも、やっぱり直行できるのかも知れないが)
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8 ななしのよっしん
2024/03/04(月) 21:59:08 ID: Pzmaq7jJhC
脚が長く体高がデカすぎてそりゃキレなんか出ないよねと
若駒Sは鮮やかに全身を使った走りで差し切っててよかったし、調教タイムもかなりいいから上がりが使えないじゃないだろうが、コーナリングが課題かな
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9 ななしのよっしん
2024/03/21(木) 18:57:57 ID: tEaRuD3Cml
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10 ななしのよっしん
2024/04/14(日) 17:25:30 ID: F3s0ddFSuR
いくら何でも高速決着過ぎた
しかし悲観するほど負けてもなかったな
ステイヤー路線がベストか?
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11 ななしのよっしん
2024/04/18(木) 15:10:58 ID: eq8TEE288y
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12 ななしのよっしん
2024/05/17(金) 09:31:40 ID: 3NaVxHAeXL
三冠の中でベスト菊花賞だと思うけど
ダービーの時点でどこまで通用するか結構楽しみにしてる
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