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───見つかったら、終わり。
1998年。歴史小説家セバスチャン・P・ハッシャーが、家族全員とともに行方不明になった。セバスチャンの身を案じた編集者のエティエンヌは、彼の自宅に部下のダニエルを派遣する。仕事帰りの夕方に舞い込んだ突然の依頼に不満ながらも、セバスチャンの屋敷へ向かうダニエル。しかし、それっきりダニエルが戻ってくることはなかった……。
概要
| ゲーム情報 | |
|---|---|
| ジャンル | アドベンチャー |
| 開発元 | Protocol Games |
| 販売元 | Raiser Games DMM GAMES (JP) |
| 機種 | PS4 XB1 Win |
| 発売日 配信日 |
2019年10月31日 2021年8月26日 (JP) |
| 価格 | ¥ 3,180 (Steam) \ 4,378 (JP) |
| その他 | -- |
| ゲームソフトテンプレート | |
ソングオブホラー(Song of Horror)とはスペイン発のラブクラフト系謎解きホラーADVゲームである。日本産クラシックホラーゲームを含めた、あらゆるホラー分野の作品群や古典的作家達からインスピレーションを受け、その愛と情熱で以てしてProtocol Gamesより製作された力作。2019年10月31日にSteam上にてリリースされたが日本語未対応だった。後に日本語対応版としてDMM GAMESより2021年8月26日に新規リリースされたのが本作。なお、2022年3月14日のアップデートによりSteam版にも日本語字幕とインターフェイスが追加された。
物語の舞台は1998年のヨーロッパ。13人の主人公を操り真相究明を目指す。異界の存在『それ』に予期せぬ方法で追い詰められる迫真の緊張感を体験できる。学習型AIを搭載している勘弁してくれとのことであり、プレイするたびに異なる恐怖演出を味わうことができる。三人称視点だがカメラは固定で、これは開発のProtocol Gamesの拘りであり「僕達は古典的な三人称視点のホラーゲームが大好きなんだ」とインタビューで語っている。
あまりBGMは目立たず、音楽は環境音がメインとなっているが、何処からともなく有り得ない音が聞こえることもあり、つまり恐怖は映像効果だけではないのだ。
本作最大の特徴として操作するキャラクターが死んだ場合、二度と生き返らないという仕様が挙げられる。これはパーマデスと呼ばれており攻略の緊張感を増すのに一役買っている。ただしこのパーマデスはオプションでオフにすることも可能。公式は「出来ればパーマデス有りで遊んで欲しい」と言っている。
プレイアブルキャラクターは13名いる。各章で操作できる人数は決まっており(最大で4人)、全滅すると章の最初に戻され初めからとなる。戦う事すらかなわぬ悪意に満ちた名もなき超自然的存在に常に警戒し、呪われた世界で現地調査を行い、小説家失踪の謎を解き明かしていこう。
主な登場人物
- ダニエル・ノイヤー
- 年齢：43歳
- 光源：懐中電灯
- 本作のメイン主人公。過去に事業の失敗やそれに伴いアルコール依存症に陥り妻であるソフィーから離婚を言い渡される。その後は家も失い堕落していたが、依存症回復支援を生業としているリディアの懸命な治療により３年を掛けて回復。人並みの生活を取り戻した。
- 今は出版社の平社員として社会復帰を果たし、そこの上司のエティエンヌにコキ使われている。
- そんなエティエンヌに「予定の原稿が上がってこないから取ってくるがてら様子を見てこい」と言われハッシャー邸へと赴いたところ、妙なメロディーのオルゴールを聴いてしまった事で怪異に遭遇することとなる……。
- メインの主人公なのだが最初のエピソードは彼の救出が目的のため選択肢不可である。
- またパーマデスシステムでありながら彼の死亡は即エピソードのやり直しとなるので、ゲームに慣れない内は選ばない方が良い。
- ★パーソナルアイテム『忍耐のバッジ』
- 残存するキャラクターが少ないほど基礎ステータスを上昇させる。
- 何て事だ。
- 年齢：40歳
- 光源：ろうそく
- 自立心と順応性の高い女性。ダニエルの元妻。ダニエルのアルコール依存症を理由に彼女の方から離婚を言い渡した。しかし険悪だった訳ではなく離婚後もお互いに友好的ではあった(ダニエル的には申し訳無さの方が強かったと思われる)。スランプから脱して人並みの生活を取り戻した彼に対して劇中では真面目に考え直しつつある描写がある。
- 画廊の経営者で成功している模様。
- 物語の冒頭、３日もダニエルと連絡が取れない事に何かを察してエティエンヌに詰め寄る。その後、自らハッシャー邸へと赴いたところ事件に巻き込まれてしまう。ちなみにオランダ人である。
- ★パーソナルアイテム『香り付きキャンドル』
- 置いた場所から一定の範囲内が心拍数の上昇状態からの回復効果があるエリアになる。ソフィーが死亡してもキャンドル自体はその場に残り続ける。
- 年齢：45歳
- 光源：ライター
- ウェイク出版社なる会社の営業部長。叩き上げの人物でダニエルの直属の上司。彼には個人秘書としてコキ使って働いてもらっている。ダニエルとは折り合いが悪いように見えて心の底ではお互いに良き仕事仲間として意識し合っている模様。
- 音信不通となったお抱え小説家セバスチャン・P・ハッシャーの原稿をダニエルに取りに行かせた事がとりあえずの発端となる。その後ダニエルは行方不明になり、その事をソフィーから詰め寄られた事や、何だかんだダニエルを心配してかハッシャー邸へと自ら訪ねた為に事件に巻き込まれる。３日も何やってたんだ。
- ちなみにアマンダという妻とアルバートという息子がいる。
- 余談だがウェイク出版社の元ネタはあの『アランウェイク』だったりする。
- ★パーソナルアイテム『ノートフォルダ』
- マップ上に攻略に必要なアイテムの有無を表示させる。
- ※訪れた場所のみ。
- 年齢：59歳
- 光源：ろうそく
- ロシア人で敬虔なキリスト教徒。80年代の初頭に妻のマーシャと共にヨーロッパに移住してきており、エピソード１の舞台となるハッシャー邸で妻と住み込みの使用人として長年働いている。ハッシャー邸がヤバイことになっていた当時は、ある理由から家を留守にしていたので直接的な被害には遭わずに済んだものの、久々に帰宅したところ事件に巻き込まれ深入りしていくこととなる。
- ハッシャー邸の使用人だけあってか住んでいる被害者家族の人と成を知ることが出来るテキストが多い。ハッシャーの家族との関係は非常に良好であった様子が伺える。
- ★パーソナルアイテム『金属製のスキットル』
- 心拍数の上昇状態から即座に回復する。
- 年齢：32歳
- 光源：懐中電灯
- 情熱的で勤勉な女性。某かの理由により身寄りがなくローザという妹と共に世界中を旅した果てにヨーロッパに定住。現在は富裕層向けのハイエンドホームセキュリティー会社に電気技師として勤め安定した生活を手に入れている。
- 今回の事件には、ハッシャー邸の警備システムが動作してないとの確認が取れたため、メンテナンスの為に派遣されたところ巻き込まれてしまう。
- 何で夜に来たんですか！？
- 余談だが帽子に付いている会社のロゴがDeadSpaceのTheMarkerによく似ている。他にはどこぞのゾンビパラダイスを彷彿とさせる「パチャママ！」という台詞も言う。
- 生存による次エピソードへの繰り越しが無く、エピソード１でしか使えないキャラだったりする。後半にも繰り越し不可能なキャラは２名いるが、初期キャラでありながら繰り越されないのは彼女だけである。
- ★パーソナルアイテム『トランシーバー』
- 怪異が付近に潜んでいる場合にノイズ音で知らせてくれる要するにサイレントヒルのラジオ。
- 年齢：24歳
- 光源：ライター
- エピソード２の舞台である骨董店の店主アイザック・ファーバーの娘。精力的に店の経営を手伝っている。夏から長期旅行へと出掛けていたので無事だったが、結局は旅行から帰って来た為に事件に巻き込まれてしまうのだった。
- エピソード２の舞台の密接な関係者であるためテキストなどが面白い上にエピソード２限定の、とある即死トラップを回避できるまぁこのゲーム全部即死なんですけどね。
- 中国式の骨董品を好む様で自分の住むアパートの家の鍵をチャルメラ謎パズルに隠したり、自室には中華風の屏風が置いてあったりする。ウォルター・サリバンというアパートの警備員にストーカーされており、挙げ句には彼にブラジャーを盗まれている。
- ちなみにドイツ人である。また無神論者でもある事が示唆されている。
- 条件を満たすと最終章で加勢してくれる数少ないキャラクター。
- ★パーソナルアイテム『ラジカセ』
- かくれんぼの難易度を大幅に下げる。
- 年齢：37歳
- 光源：懐中電灯
- カリブ海出身の男性。故郷で警察官をしていたが汚職まみれだったために幻滅。その後、ヨーロッパに移民しそこでも警察官となるが幻滅。やがて彼は「市民の為に最善を尽くし続けよう」と決意を新たにし地元警察官として市民に寄り添い続けている。
- 骨董品店の隣にあるレストランから「骨董店から怪しい音がする」と通報を受けて調査に来たために事件に巻き込まれてしまった。
- ちなみに彼でエピソード２をクリアした場合、先に警察の介入が入ってしまう為どうやってオルゴールがダニエルの手に渡ったか不明になってしまう。まぁ呪いの品だし多少はね？
- 余談だが１人で調査に来た理由は、相棒の女性警官に対して過去の失態から負い目があり、彼女に負担を掛けてはいけないという判断からである。
- ★パーソナルアイテム『制式拳銃』
- 一部の即死イベントに遭遇しても回避できる。
- ※ただしレネーが死亡した場合はレネー(怪異)との遭遇が即死イベントになる。
- オマー・ナシリ
- 年齢：33歳
- 光源：ライター
- 州立大学の准教授。セバスチャンのかつての教え子であり、グレースとは親密な仲である。エピソード３の舞台である州立大学にて、そこの資料調査をしたいと訪ねてきたダニエルに対し「セバスチャンも助けたいしこの人も相当にヤバいし手伝わないと」と心配してか協力的。しかしその為に事件に関わってしまう。
- 何処の国からかは不明だが彼もヨーロッパへは移住してきたようである。
- ★パーソナルアイテム『眼鏡』
- 初見の攻略アイテムを調べた時に大ヒントをくれる。
- ※初見の攻略アイテムのみ重要な事なので(ry。
- グレース・リチャーズ
- 年齢：29歳
- 光源：懐中電灯
- アメリカ出身の黒人女性。歴史学者の卵であり更なる修学の為にアメリカからヨーロッパへと渡って来た。セバスチャンの現在の教え子であり、オマーは兄弟子にあたると同時に外国人同士という境遇が似ているからか仲が良い。
- 事件に関わった経緯はオマーと同様である。
- なんで夜に調査するんですか！？
- 怪奇現象に見舞われた際の口の悪さは全キャラ中１位である。
- ★パーソナルアイテム『カフェイン錠剤』
- 一時的に移動速度を上昇させる
- 年齢：63歳
- 光源：ろうそく
- 著名な考古学者だったが健康上の問題により引退し隠居している。しかし友人であるセバスチャンの要請により時折だが細々とした活動はしていた事が伺える。
- ある日、セバスチャンからいつも通りの協力依頼が来たので手を貸したところ、そのセバスチャンの様子がおかしく「これ以上は手伝い無用」と突っぱね返されてしまう。その様子をとても心配していた所にダニエルが訪ねて来たため、友人を救うべく事件に関わる決意をする。
- 幼い頃、第二次世界大戦の際に兄弟を亡くしている。
- また数少ない生存による次エピソードへの繰り越しが無いキャラの１人。
- 何でも協力するって言ったのに……。
- ★パーソナルアイテム『補聴器』
- ドアへの聞き耳を立てる際に危険かどうかを直ぐに判別できる。
- 年齢：38歳
- 光源：懐中電灯
- 様々な依存症患者の回復支援に従事する職業に就いている女性。ダニエルのアルコール依存症も彼女のお陰で回復した。ダニエルもリディアもお互いを生涯の友人として思い合っており、頻繁に連絡を取り合っている様だ。
- 全編を通してムービーに映ってはいた(他のキャラをロストした際にムービー中に発生する人物の穴を埋めて、物語の整合性を取るための役割だった)ものの、満を持してエピソード５にてプレイアブルキャラとして登場を果たした。
- 呪いによる限界も間近、疲弊し切ったダニエルに真夜中に電話で叩き起こされ「今から廃墟の精神病院へ行って欲しい」と頼まれて悪魔かよ本当に行く聖人かよ。それにより遂に事件に本格的に巻き込まれる立場に……。
- 正義感が強く聖人が如く精神性で尽力するのだが、その背景には70〜80年代のヘロイン流行により何人もの友人と死別しているというトラウマがあり、現在の仕事も含めて彼女の行動理念はその時の無念からきている。
- 登場が事実上の最後のエピソードであるため彼女も生存による繰り越しは存在しない。
- レズビアンであることが示唆されている。
- ちなみに彼女の着ているジャケットには「恐怖の歌」と書かれた謎のワッペンが付いている。
- ★パーソナルアイテム『携帯用吸入器』
- 心拍数の上昇状態からの回復が早くなる。
※余談だが初期にリリースされたバージョンはエピソードが完成し次第、順次エピソードの追加配信をするというバラ売り形式だった。エピソードクリアする度にタイトル画面に戻されるのはその時の名残である。また開発中「次のエピソードに続投するキャラクター」の一部は人気投票で決めていた。
収集アイテムについて
『俳句フォルダ』各エピソードの収集アイテムや謎解き、潜んでいる怪異についてのヒントが書かれている
『コルターの親知らず』各エピソードに1つある確定即死ドアを調べた際に不発にしてくれる。以降はその扉を二度と調べられなくしてくれる。
『マックスウェルのラッキーコイン』一部の選択肢で正しい方へと導いてくれる。
『タロットデッキ』表示したカードを裏返すと、裏返した怪異イベントが発生しなくなる
※複数個ある収集アイテムに関しては全て集めてからでないと効果を発揮しない
関連動画
関連リンク
関連項目
- 3
- 0pt
