デギン・ソド・ザビとは、アニメ『機動戦士ガンダム』の登場人物である。
CVは永井一郎(TV版)、藤本譲(劇場版)、柴田秀勝(めぐりあい宇宙)、浦山迅(THE ORIGIN)。
概要
宇宙世紀0017年生まれの男性で、一年戦争時は62歳。盟友ジオン・ズム・ダイクンとともにサイド3で独立運動の中心となり、ジオン共和国を樹立した功労者。しかし穏健派ダイクンの治世は手ぬるく、タカ派だったデギンは連邦への対抗から軍備拡張を訴え、たびたびダイクンと衝突。対立を深めると同時に国内を「ダイクン派」と「ザビ派」に二分した。『THE ORIGIN』ではあべこべになっており、デギンが穏健派だった。ともあれ両者の対立は遂に危険な領域へと入り、宇宙世紀0068年にデギンはダイクンを暗殺(表向きには病死)。まんまと政敵を排除したデギンは全権を掌握し、自ら公王となって公王制を敷いた。国内を二分していたダイクン派とザビ派を計略を用いて吸収し、長期独裁体制の土台を築き上げる。
妻にナルスを迎え、長男ギレン、次男サスロ、三男ドズル、長女キシリアをもうける。しかしダイクン派の襲撃によりサスロが死亡、妻ナルスも四男ガルマを出産した時に亡くなるなど不幸が続発。これを機にデギンから覇気が無くなり、活力の衰えが顕著になってきた。現役時代はタカ派で急進派だったデギンも加齢とともに考えが丸くなっていき、いつしか穏健派となっていた。だが、彼の遺伝子を受け継いだギレンとキシリアは見事に急進派となり、意見が合わなくなってきた。かつてデギンとダイクンがそうであったかのように。
一年戦争開戦前に、ギレンへ全権を譲渡。公王の名は維持していたが、事実上の隠居状態となった。手がつけられないほど暴れまわる子供たちを、もはやデギンは止められなかった。お飾り公王と化したデギンは、ギレンの独裁を間近で見つめながら運命の一年戦争を迎えた。戦争の早期終結を目指すべく、自身を慕う者やギレンに疎まれた者を集めてアイデアを戦わせた。その中の一つにギニアス・サハリン技術大佐(当時)が提示したアプサラス計画があった。しかしデギンの願いは虚しく、戦争は激化していく一方。そして宇宙世紀0079年10月にガルマが戦死。訃報を聞いた時、ショックで杖を落とし絶句した。12月にはドズルも戦死し、ザビ家は滅亡へと転がり落ちていった。にも関わらずギレンとキシリアは互いに相争う始末。そんな子供たちに愛想を尽かしたのか、デギンはグワジン級戦艦グレート・デギンに乗艦し、単独で講和を試みた。
だが、講和を試みるデギンを疎ましく思っていたギレンによってソーラ・レイを撃ち込まれ、連邦軍艦隊ともども光の渦に飲まれて消滅した。時に0079年12月30日。享年62歳。
関連項目
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