デュッセルとは『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』に登場するキャラクターである。
概要
グラド帝国が誇る帝国三騎(現在は帝国六将)が一つ『黒曜石』の異名を持つ老将軍。長きにわたって国を支えてきており軍人や国民にも慕われている。ルネス王国王子エフラムの槍の師でもある男。
かつて「穏健帝」と呼ばれるほど心優しく穏やかな性格として知られたグラド帝国皇帝ヴィガルドが突如人が変わったように他国へ侵略を始め、アーヴなど怪しい連中を帝国六将として召し抱えるようになったため、侵略したルネスの治安回復を始め様々な進言をする。
しかしそれが聞き入れられることもなく、フレリア遠征軍の指揮官に任命されるが、エフラム軍への攻撃を渋ったことで業を煮やしたヴィガルドにより全権剥奪の上反逆者扱いされ、「蛍石」セライナによる討伐隊が編成される。
最初は討ち死にする覚悟でいたが、エフラムに説得され、不忠の徒となってもなお皇帝を正すことを決意し、仲間になる。
エイリークルートではエフラムのグラド攻略の最中彼に合流しており、グラド帝国の闇魔道士ノールと共に参戦する。
妻子がいないためか若い槍使い達の稽古をしている。また、かなりの武器、特に槍コレクターでもあり、コレクションの総数は数知れず。その内の一本がヴァルターを狂人にさせた曰く付きの槍でもある。
支援属性は理。支援相手はエフラム、ノール、クーガー、アメリア。
アメリアとペアエンドがあり、アメリアが唯一生き別れた肉親に再会できる結末となる。また、クーガーとはペアエンドはないが、支援をAにするとかつてヴァルターを狂わせた魔性の槍を彼に託し、後世に継いでいくこととなる。
ユニット性能
兵種は上級職の分岐が実装されたことで新たに登場した、ソシアルナイト/アーマーナイトの上級職であるグレートナイト。兵種自体はパラディンとジェネラルを足して2で割ったような性能で、封印・烈火のパラディン同様剣・槍・斧を扱いこなすが、騎馬特効だけでなく重装特効も受けてしまうのが弱点。
FE恒例の「敵国から寝返る年配の将軍」ポジションで、初期値は叩き上げの若い騎士達には一歩劣る。
老将であるが故にジェイガンとか封印のマーカスみたいに伸びづらいかと思いきや、実際にはHPと守備が前線を任せられるぐらいには伸びる。特に守備は期待値上では基本の仲間キャラのなかでギリアム、ジスト(フォレストナイト)に次ぐ3位となっている。物理壁として十分器用に足る性能であり、CC後のギリアム同様3種武器を使い分けられるので三すくみにも対応可能。支援までつければ意外なほどの粘りを見せる、実用的なお助けユニットである。
特にエフラム編で仲間にした場合、加入した次のマップが本作最難関マップとも噂される幽霊船であり、視界不良の中四方八方から襲いかかる魔物から味方を守る壁役として万全な活躍をみせる。エフラム編を経由しているかどうかで、彼の活躍度が激変するだろう。
ファイアーエムブレムヒーローズ
レギン、セライナ、ナターシャ、ノール、ケセルダと共に実装。☆5限定で兵種は槍騎兵。
騎兵でありながら「固い、強い、おそい」を極めており、速さを極限まで削って攻防に徹底的に回している。特に守備42(武器補正込み)、魔防31とどちらも高めでとにかく頑丈。
更に専用武器「黒曜の槍」は守備+3に加え、隣に味方がいなければ戦闘中敵の攻撃・守備-6かつ絶対追撃、隣に味方がいなければ戦闘中守備・魔防+7する「守備魔防の孤軍4」、戦闘中敵の攻撃・守備-3かつ敵の攻撃・守備のバフを無効化する「攻撃守備の凪」、ターン開始時に隣に味方がいなければ守備・魔防+6する「守備魔防の奮起」を持つので、孤立時には実質攻撃+9、守備・魔防+22となり、実質守備65魔防53というデタラメな堅牢さになる。しかも移動3で突っ込んできて絶対追撃までかますのだから生半可な攻撃で孤立している彼を倒すのは困難。あまりにも固いため、本来相性有利な斧であっても普通に返り討ちにされる場合がある。オート周回中に出くわした彼一人に蹂躙されることも。
とはいえ、固い「だけ」にとどまっているのが彼の弱点で、HPは41と並程度、ダメージカット、追撃阻止、遠距離反撃、敵の奥義カウント抑制といった妨害・反撃手段は持ち合わせていないため、無策で突っ込ませれば集中砲火で普通に落とされてしまう。
また、条件の大半を孤軍に頼っているため、味方と隣接していると途端に大きく弱体化してしまう。間違いなく強いことは強いのだが、弱点も相応にあるため、決して適当に使って勝てるぶっ壊れユニットではなく、特性を理解して立ち回ることで真価を発揮できる。
余談だが速さを捨てて攻守に振りつつ絶対追撃の槍を所持しているという点はエフラムと共通しており、彼の登場によって騎馬である伝承エフラムはデュッセルに勝ってるところがほとんどなくなってしまった。原作主人公エフラムがデュッセルの下位互換というのは原作プレイ済みからすれば耳を疑うが、ファイアーエムブレムヒーローズでは割とよくあること。
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