ニコとは、映画「スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!」の登場キャラクターである
この項目は、映画「スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!」の ネタバレ成分を含みます。 ここから下は自己責任でスクロールしてください。 |
概要
本作の舞台である絵本の世界の住人。星空みゆき(以下、キュアハッピー変身時もみゆきの名で統一)をはじめとするいつもの5人組が絵本の展覧会へ遊びに行った時に映画館のスクリーンから飛び出し、彼女たちを絵本の世界に招待する。しかし、ニコに連れられてやって来た絵本の世界は、おとぎ話の主人公と脇役や物語の舞台がみんなバラバラになった奇妙な世界であり、おとぎ話の主人公たちが豹変してみゆき達に襲いかかってくる始末。実は全てニコの仕掛けた罠だったのだ。
元々ニコは、みゆきが幼い頃に図書館で拾った絵本の主人公だった。みんなを笑顔にする心優しい少女で、喧嘩を繰り返した動物達を自ら仲裁していたが、彼女が悪役の魔王に捕らわれた以降のページが破れて無くなっており、処分されるところをみゆきの元に渡ったのである。みゆきはいつか絵本の続きを書くと心に決めたが、まだ子供だったみゆきはいつしかその約束を忘れてしまい、ニコの絵本は放置されてしまった。
裏切られたと思ったニコは、自分を幽閉した魔王につけ込まれて、みゆきを激しく憎むようになってしまう。そしてニコはあろうことか魔王と結託し、絵本の世界をハッピーエンドもバッドエンドもない、いつまでも終わることの無いメチャクチャな世界へと変化させてしまったのだ。
そして、悪の心に染まったおとぎ話の主人公たちと戦う中、その中の一人であるシンデレラ(CV:日笠陽子)が敗れた後、プリキュアの前に現れたニコは、絵本の続きを書いてくれなかった怒りからこう叫んだ。「みゆきなんて大嫌い!笑顔のみゆきはもっと嫌い!」
みゆきはショックを受け、せつなの正体がイースと知って目の前で自分がプレゼントしたペンダントを踏みつぶされた時のラブや、レジーナがキングジコチューに洗脳されて邪悪な心に染まり「絶対に許さない!」と言われた時のマナのごとく、絶望に打ちひしがれる。しかし、あかね達のおかげで立ち直ったみゆきは、ニコに本当の思いを伝えるべく、ニコが囚われた城へと向かう。
みゆきを激しく拒絶するニコだったが、自分が笑顔になれるきっかけを作ってくれたことを感謝し、赤心をもって謝るみゆきにニコは少しずつ動揺を見せるようになる。
しかし、魔王はそれを許すものかとニコとみゆきを引き離し、巨大化してプリキュアに襲いかかる。目の前でみゆきが自分を庇って倒されるのを見たニコは、自分が犯した過ちを悔やみ「大嫌いって言ったけど、ホントはみゆきのことが・・・」と本当の気持ちを伝えると、みゆきはウルトラキュアハッピーに変身。魔王を温かく包み込んで浄化していった。
悪役のため、絵本の中で魔王がひとりぼっちだったことに気づいたニコは、魔王とも和解し、みゆき達に謝ると同時に共に失われた絵本の結末を、自分で作ることを決意したのであった。
それまでのプリキュアのゲストキャラは、プリキュアたちを異世界に案内して彼女たちを助けるパターンがほとんどであったが、ニコの場合、実は敵かつ黒幕だったという衝撃の展開が待ち受けており(途中から怪しげな言動が窺えるが)、プリキュアシリーズではこれまでにはないタイプのキャラクターと言える。また、映画プリキュアでは、敵に操られて同士討ちをしてしまったブラックとホワイトや、ダークココのように悪堕ちする展開はあったが、闇堕ちするというのも今までに見られなかった事例であろう。
ニコの屈折した心理を、閣下はいかんなく熱演しており、特にみゆきへ「大嫌い!」「来ないで!」と叫ぶシーンでは、憎しみの言葉をかければかけるほど自分にその苦しみや痛みが跳ね返ってくるような形になり、見る人の心に激しく揺さぶったであろう。改めて林原の演技力の高さを再認識したファンも多かったのではないだろうか?
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 1
- 0pt