ノリスケ出入り禁止とは、
のいずれかである。当記事では両方述べる。
概要
ノリスケは頻繁に磯野家に出入りし、一緒に食事をしたり室内で休憩したりしている。これはノリスケが磯野家の親戚であることに加え、一時期は居候していたことや、仕事で原稿を取りに行く伊佐坂先生の家が磯野家の隣であることも原因である。
基本的にはノリスケと磯野家の関係は良好なのだが、ノリスケの自分勝手な言動などが原因で、怒った波平から磯野家の出入り禁止を言い渡されることがある。出禁の期間は必ず「当分」と定められており、言い渡す際の一言はいずれも「ノリスケ!! お前は当分出入り禁止だ!!」である (「ノリスケ!!」と言わない回もある)。当然ながら出禁はその回のうちになんやかんやで解除され、次回以降に引き継がれることはない。
ちなみに、出禁は必ず波平が面と向かって言い渡すため、わざわざノリスケが呼び出しを喰らってから出禁を言い渡される (出禁を言い渡されるためだけにノリスケがわざわざ磯野家を訪れる) ことも多い。
「父さん発明の母」の回が有名だが、これ以外にもノリスケが出入り禁止されるエピソードは少なくとも5つ存在しているとみられる。
ちなみに類似する回として「マスオ、絶交します!」(2024/01/08, No.8683)では、ノリスケが酔った席で発した「マスオさんが頼まれやすい顔だからですよ」「そこがマスオさんの唯一の取り柄じゃないすか」「他に褒めることなんてありませんよ」という失言をきっかけに、マスオ・波平から絶交を言い渡されている。
出入り禁止の例
以下、ノリスケに出入り禁止を言い渡された回をここに列挙する。
なお、ここで挙げた中で特筆していない回は、すべて雪室俊一氏が脚本を担当している。
参考文献として、アニヲタWikiの「波野ノリスケ(サザエさん)」の記事等にノリスケの出入り禁止が登場する話がいくつか掲載されている。サザエさんのエピソードの数は数千にも及び、これら以外にもノリスケが出入り禁止になるエピソードが存在する可能性があるので、情報があれば当記事の掲示板にお願いします。
父さん発明の母(2007/05/27, No.5875)
恐らくインターネット上で最も有名なノリスケ出入り禁止。
道端で実演販売していた「全自動卵割り機」について、「あんなバカバカしいもの」「買う人の気持ちがわかりませんよ」「どうせ買うのは卵なんて割ったことがない関白亭主」と酷評する。しかし、運の悪いことに波平は全自動卵割り機を購入し、「一家に一台の時代が来るかもしれん」と言うほどお気に入りの道具にしていた。
ノリスケの言葉を聞いた波平は激怒し、「ノリスケ!お前は当分出入り禁止だ!」と磯野家の出入り禁止を言い渡した。
調子に乗っていたノリスケを批判する声もあるが、今回はノリスケが「全自動卵割り機を波平が買っていた」と知らなかった状況であるため、ノリスケに同情する意見もある。「言い方はきついが言っていること自体は間違っていない」「前の場面で『女性は機械に弱い』と言ってしまったり、サザエの皮肉に気づかなかったりした波平も大概だ」という声もある。実際、後日サザエが「ノリスケさんは私の言いたいことを代わりに言ってくれた」とタイコとの話でフォローしている。
その後、ノリスケが「グルグルダシトール」の設計図を持っていって波平やマスオと議論で盛り上がったことで、出入り禁止は解除になった。
ニコニコ動画等での「全自動卵割り機」のブームから知られるようになった。「お前は当分出入り禁止」の台詞は「デイリー禁止」「デュエル禁止」と空耳コメントが投稿されることもある。
タマはカンレキ(2008/09/14, No.6072)
「還暦になったら波平にちゃんちゃんこを贈りたい」と言ったノリスケが波平を不機嫌にさせてしまった。
だが、それに加えて実はそのちゃんちゃんこは別の人にあげる予定だったことが判明した。実はその人は59歳だったのに還暦だと勘違いしてしまい、ちゃんちゃんこが送り返されてしまったため、扱いに困って波平にあげることを思いついたのだ。この件が後に波平にばれ、出入り禁止を言い渡された[1]。
大人のズル休み(2012/01/15, No.6575, 出禁未遂)
ノリスケが「家内 (タイコさん) が風邪を引いた」と嘘の電話をして会社をズル休みする。その後、伊佐坂先生から話を聞いて心配したサザエが波野家を訪れてズル休みがバレたうえ、伊佐坂先生が「せいぜい、奥さんを大事にしてあげるんだね」と言ってお見舞いと称して家に持ってきたフルーツの盛り合わせには「最高演技賞」と書かれた紙が添えられていた。
その後、会社帰りの波平が駅でノリスケの同僚に声を掛けられ、「足の怪我はいかがですか?」と心配される。どういうことか聞くと、ノリスケが以前「波平が屋根から落ちて足の骨を折った」と言って会社を休んでいたらしい。
ノリスケは即座に磯野家に呼び出しを喰らい、波平に「バッカモーン!」と雷を落とされたうえ、「今後、このようなことがあったら出入り禁止だ!」と宣告される。ここで出禁にはされなかったが、その10年後……?
雨の夜の忘れもの(2013/09/29, No.7004)
裏庭のおじいさんの家に落ちていて、カツオが受け取った野球ボールに「Johnny」と書いてあることにノリスケが気づく。ノリスケは「これは大リーグの野球選手のジョニー・バークリーのサインだ! 10万ドル、ざっと1000万円だね! いやもっと価値があるかも!」と言ったため磯野家周辺ではちょっとした騒動になる。
しかし、拾得物として交番に届けるのを手伝ってもらった早川さんから「パパがそんな殿堂入り選手はいないと言ってた」と電話があり、ノリスケが呼び出しを喰らう。交番に届けたことを聞いたノリスケは「えぇっ交番に!? あのジョーク、信じてしまったんですか!? 」と返したため、当分出入り禁止を言い渡される[2][3]。
なお、Johnnyとは近所の人が飼っている犬の名前で、落ちていたのはカラスに横取りされたためだった。その話をするためにまた磯野家に上がり込み、波平から「わかったわかった」となんとなく許しをもらって出禁解除された。しかし、ノリスケは犬の飼い主の女性がどれだけ美女だったかを語り始めてしまい、全員からそっぽを向かれる。
ワケあり大好き(2014/12/21, No.7222)
ノリスケが手土産に有名店の高級もなかを持って磯野家を訪れるが、よく見ると賞味期限が本日で、半額のワケあり品だった。ノリスケのことを「お前も相変わらずワケありびとだな」だと呼んだ波平に対して、「伯父さんには言われたくないなぁ。伯父さんなんか、頑固で短気、不器用で飽きっぽい、まさに究極のワケありですよ!」と言い返し、沸点に達した波平に当分出入り禁止を言い渡される[4]。
ちなみに、もなかは波平は「いらんと言ったらいらん!」とスネて食べなかったため、ほかの磯野家が当日中においしくいただいた。その後夫妻で磯野家を訪れ、タイコが「ワケあり」ではない同じ高級もなか、ノリスケが賞味期限が迫った「ワケあり」の日本酒を手土産に、波平・マスオと酒盛りをして和解し、サザエたちは再びもなかをおいしく食べて、出禁が解除された。
微妙な年ごろ(2018/09/16, No.7838, 出禁未遂, 脚本:浪江裕史)
『ワケあり大好き』より次までの約6年間、ノリスケの出禁は恐らく行われていない。しかしこの回では、ノリスケ側が出禁の心配をしているうえ、過去の経験を活かして期間まで予想しているという珍しい回。
フネが電車で小さい女の子に「おばあちゃん、どうぞ」と席を譲ってもらったり、波平が公園で野球をしている子供にボールを投げ返したら「おじいちゃん、ありがとうー!」と言われたりして、私たちは微妙な年ごろではあるが、そこまで年ではないということを気にしていた。
その後、ノリスケはもらいもののネクタイを波平にプレゼントした。ネクタイ自体はとても気に入られたが、「敬老の日のプレゼントにぴったりですね!」と言ったことで波平を怒らせてしまい、突っ返されてしまう。フネへのプレゼントは持たなかったが、「伯母さんには敬老の日は似合わないでしょ!」と言ったことで、フネは喜んでご機嫌になるが、陰で聞いていた波平はプンプンしながら散歩に行ってしまう。
ノリスケは、マスオの前で「また当分出入り禁止かな~、あの調子じゃ半月は無理ですよ」と心配する。
父さんは有名人(2021/02/28, No.8219)
ノリスケが編集に関わっている雑誌に、「有名人の献立」というサザエやマスオも愛読しているコーナーがある。ノリスケが磯野家を訪れ、「有名人もいいけど、たまには無名人もいいかと思いましてね!」と、来月号は磯野家の献立を載せたいと打診する。戸惑うサザエやフネを横目にノリスケは強引に掲載を決めてしまい、カツオから花沢さんを経由して、かもめ第三小学校中にも広まってしまう。
しかし、波平が伊佐坂先生と囲碁をしていると、伊佐坂先生はその事実を知らなかったうえ、「来月号の有名人の献立は伊佐坂家の献立が載る予定だが、このコーナーが好きではないため断った。かわりに、ノリスケが適当なレシピを作って載せるように話をつけていた」と伝えた。つまり、ノリスケは磯野家の献立を伊佐坂家の献立と偽って載せようとしていたことが判明する。
ノリスケは磯野家に呼び出され、「自分で作ろうと適当に書こうと思ったが、1週間分の献立を考えるのが意外に難しくて…」と弁明する。カツオに「もう学校中で評判になってるんだよ!」、ワカメに「もう恥ずかしくて学校に行けないわ」と言われてノリスケは、2月にもかかわらず「ごめん! 来年のお年玉で埋め合わせするから!」と許しを請い呆れられ、波平に「そのいい加減な性格を直すまで、磯野家の敷居をまたぐんじゃない!」と当分出入り禁止を言い渡される[5]。
- ノリスケが編集長と掛け合って、写真を「伊佐坂先生と囲碁を打つ波平の後ろ姿」にしてもらった。
- カツオのクラスメイト (カオリちゃん・花沢さん・早川さん) が記事を見て、「波平が載っている、後ろ姿でもよくわかる」「和服がよく似合ってる」「サザエやフネの得意料理ばっかりで磯野家の献立と一目で分かる。ご馳走してもらったこともあるから覚えてる」と大好評だった。
- 記事の最後に書かれた栄養士の採点が「非常にバランスがいい文句なしの献立です。85点」だった。
このような経緯からなんとなく丸くおさまって、ノリスケの出禁は解除された。ちなみにその直後、堀川くんが記事を見て、波平のサインをもらいに磯野家を訪れ、「磯野の磯はひらがなでお願いします (まだ習ってないから)」と要求したのが話のオチとなった。
ノリスケ出入り禁止(2022/09/04, No.8459)
たびたび繰り返されたノリスケの出入り禁止だったが、2022年についに話のタイトルになってしまった。今回の出入り禁止の原因は、「波平が急病で倒れた」とノリスケが会社を休む口実で嘘をつき、それが騒ぎになってしまった…というもの。
ノリスケ曰く、「親戚中入院させちゃったもんで、残ったのは伯父さんと伯母さんだけだったんですよ」「その代わり伯父さんもずる休みをしたいとき僕を使って構いませんから」とのこと。当然波平は「当分出入り禁止」を言い渡した。年々出入り禁止の理由が酷くなっている気がする…。
その後、10日ほどでノリスケが自分で「僕の辞書では当分は10日か2週間」として磯野家を訪れた。ワカメが書いたノリスケを褒める作文を波平が読んでいたこともあり、波平からの出入り禁止は解除された。
関連動画
関連項目
脚注
- *Racoon Dog「9月14日サザエさん感想」
- *Racoon Dog「サザエさん2013年9月29日感想」
- *新・晴れの国のもとに「忘れもの▽カツオのネジリン棒(怒)」(2013/10/02)
- *Racoon Dog「サザエさん2014年12月21日感想」
- *Twitter検索「ノリスケ 伊佐坂 until:2021-03-01」
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- サザエさん作品No.5875「父さん発明の母」
- 磯野ワカメ
- フグ田タラオ
- フグ田マスオ
- 波野イクラ
- 磯野フネ
- 中島弘
- 磯野波平
- 磯野カツオ
- 波野ノリスケ
- 磯野藻屑源素太皆
- フグ田サザエ
- タマ(サザエさん)
- 堀川くん
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