屋根とは、主に建造物の上部を覆う構造物のことである。
概要
直射日光や降雨・降雪等の悪天候から屋内を保護するという機能的側面、建築家や家主の嗜好を反映した装飾的側面、及びその土地の文化等を反映した表象的側面を併せ持つ。
機能的側面から、一般的家屋の屋根は、主に四角錐もしくは三角柱構造である為、水平天井を設けた場合、デッドスペースが生じる。このデッドスペースを有効活用した一例が「屋根裏部屋」である。
表象的側面は、例えば日本の場合、瓦屋根がこれに相当する。昭和初期には、洋式建築に瓦屋根を被せた「帝冠様式」が流行した[1][2]。
特に人が活動できる広さのある平屋根は「屋上」と呼ばれ
給水塔や室外機、ヘリポート、アンテナ、広告板などが設置される場合も多い。(→屋上)
- 瓦、スレート、コンクリート、トタン、茅葺き、ステンレスなど様々な材質が用いられる。
- 豪雪地帯においては、自重で雪が落ちるよう急角度になっていたり、ヒーターが内蔵されている場合も。
- 「車の屋根」など、物体の頂点・天辺を指す場合も多い。
- 「ひとつ屋根の下」のように家の代名詞のように使われる場合も一応ある。
- 公園の東屋(あずまや)など、屋根だけで壁面のない例も割とある。
- 防水性を考慮しない吊るされた日除けなどを指す場合もある。
- キャンプテントなど、ほぼ一枚で屋根から壁面・床面までカバーするものもある。
- 屋根/天井に設けられる窓を「天窓」「ルーフウィンドウ」と呼ぶ。
- 広い面積があるため、太陽光発電のソーラーパネルが設置されている例も多い。
- 日本の城においては富の象徴や守り神として鯱が置かれる場合もある。(名古屋城など)
その他
- 屋根して作られたものではないが、同様に雨や日光を防ぐ目的で使用した際にも使われる。
- 屋根があるだけで貯蔵品・保管物品が野ざらしにならないため寿命が延びるメリットがある。
- 物事や家庭内の説明等においては意図的に外されて室内を見下ろす構図も多い。
- リカちゃん人形等の家においては、容易に屋根ごと取り外せる構造となっている。
- 傘も同様に日光・降雨・降雪の防護のため、意図的に頭上に屋根を作る。
- 津波・水害時の垂直避難の最後の砦にもなる。(→垂直避難)
似たような言葉
軒下
家屋・建物・外壁から少し出っ張った屋根の下。それ自体は「軒」。
これがある事で扉を開けた際や、施錠/解錠時に雨に濡れないといったメリットがある。
軒先
(1)屋根が最も突き出した部分。厳密には並行となった部分。
(2)家屋・建物の前。上に屋根があるか否かは問わない。
フィクションにおける屋根
- 野良猫や飼い猫、登場人物や怪しい人物が乗っていたりする。
- お気に入りの場所だったり、たそがれていたり、偵察・情報収集を行っている。
- 高低差を利用した展開では、落ちそうになったり、落ちるといった展開もある。
- 身軽さを示すため、屋根から屋根へ飛び移る忍者などの姿が描かれる場合も多い。
- どう見ても滑り落ちそうな角度の屋根だが、平然と座っているが気にしてはいけない。
- どうやって上ったのか、安全に登れるのか不思議な屋根もあるが気にしてはいけない。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
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