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ロニー・ジェイムス・ディオ（1942年7月10日 - 2010年5月16日 本名ロナルド・ジェイムス・パダヴォナ）とはハードロック・ヘヴィメタル界を代表するイタリア系アメリカ人の偉大なシンガーである。
概要
1962年、「Ronnie Dio & The Prophets」でデビュー。時期的にはビートルズと同期ではあるが、長きに渡って下積みが続くことになる。
1967年、ハードロックバンド「ELF」結成。1972年、DEEP PURPLEのロジャー・グローバーのプロデュースにより、アルバム「ELF」でデビュー。
1975年、リッチー・ブラックモアがロニー率いるELFのメンバーを吸収するかのようにRAINBOWを結成。
アルバム「銀嶺の覇者」でデビューするが、たった数ヶ月でロニー以外のメンバーを解雇。
バンドはコージー･パウエル（Dr）、ジミー・ベイン（b）、トニー・カレイ（Key）を迎えると同時にリッチー、ロニー、コージーによる三頭政治の誕生であった。
1976年に「虹を翔ける覇者」1977年に「オン・ステージ」1978に「バビロンの城門」をリリース。
日本とヨーロッパで人気を博した。
しかし、三頭政治は長くは続かなかった。
1978年11月、リッチー・ブラックモアがアメリカで成功を収めたいが為にポップな楽曲（要するに売れ線狙い）を製作し始めた事にロニーが反発し、バンドを脱退。
脱退後、様々なバンドからオファーが来るも、最終的にBLACK SABBATHへオジー・オズボーンの後任として加入。
1980年、アルバム「ヘヴン・アンド・ヘル」をリリースし、BLACK SABBATHはロニーを従えて初来日公演を行う。
1982年、メンバーであったヴィニー・アピス（Ds）を引き抜いてBLACK SABBATHを脱退。RAINBOW時代の盟友ジミー・ベイン、オーディションで獲得したヴィヴィアン・キャンベル（g）らとDIOを結成、アルバム「ホーリー・ダイヴァー」でデビュー。
1985年にはアフリカの飢餓救済を目的としてチャリティー・プロジェクト「Hear 'n Aid」を結成。
ロブ・ハルフォード、デイヴ・メニケッティ、ジェフ・テイト、イングヴェイ・マルムスティーン、ニール・ショーン、ジョージ・リンチ等ハードロック界のミュージシャンの参加が話題となる。
しかし、その直後にヴィヴィアン・キャンベルがあまりに酷いギャラ問題に抗議して解雇された辺りから急に人気が斜陽を迎える。折しもスラッシュ・メタルが人気を博していた事もあって全米ツアーで前座を務めたメガデスに完全に人気を取られてしまう苦戦が続きギターリストを変えたりした挙句、メンバー全員を解雇する等完全に迷走状態になっていた。
1992年に一度DIOの活動を休止、BLACK SABBATHに再加入。アルバム「デヒューマナイザー」をリリース、ツアーを始めるが、トニー・アイオミ（g）がオジーの引退コンサートにBLACK SABBATHとして参加する事を決めたのに反発し脱退。
1993年にDIOの活動再開。
しかし、ギターをインダストリアル畑出身のトレイシー・Ｇ（g） を起用してしまい「モダン・へヴィネス」時代に突入し、
「DIOの暗黒時代」、彼のキャリヤで汚点 と呼べるほど長い低迷期に入ってしまう。
以後、モダン・へヴィネス時代と決別し昔風の路線に戻って長きに渡りDIOとして活動していたが、2007年にBLACK SABBATHのトニー･アイオミ、ギーザー・バトラー（b）、ヴィニー・アピスと言う「MOB RULES」、「DEHUMANIZER」制作時のメンバーで「Heaven And Hell」を結成。
DIOと並行して世界ツアーを行うなど精力的に活動し、2009年にはアルバム「ザ・デヴィル・ユー・ノウ」をリリースしたが、この頃のロニーは既に病魔に冒されており、同年秋に活動を休止。
2010年、胃癌により死去、67歳であった。
晩年も60歳を超しても衰えを知らない歌唱力を披露しており、そう言った功績もあってヘヴィメタル界のゴッドファーザーと呼ばれる事もある。
また、メロイックサインを世界中に広めた張本人でもある。
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因みに日本ではコブシを込めて歌うスタイルからメタル界の北島三郎（もしくはメタル界のサブちゃん）と呼ばれる事もある。
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関連項目
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