概要
個人勢vtuber/個人vtuberとは、個人で活動しているVtuberのこと。Vtuber界隈では呼び方様々でありざっくり個人勢と呼ばれることもある。Vtuberが自身の所属を示す際は「個人勢」や「個人Vtuber」と記載することでゲームの著作権許諾などをクリアにする目的がある。
ニコニコ動画では主に個人Vtuberのタグが使用されており2024年3月現在10,349件の動画が登録されているので参考にされたし。
個人勢とはスポンサーの支援や事務所や企業に所属せず、自分で自分をマネジメントしているVtuberが該当する。ホロライブやにじさんじなどの事務所に所属している場合は企業勢Vtuberにカウントされる。
頼れるものが無ければその身一つ。全てを自分自身で行っていくスタイルが標準的だが、人によってはなぜか運営がいることもある。
というものの個人勢の定義は人によってブレることがあり、スポンサーがいても運営が企業でなければ個人勢という意見もある。
リスナー視点ではライバーに投げたスーパーチャットが(youtubeの取り分などを除けば)すべてライバーの収益になるという点が好まれる一因。かつてはプロフィールに個人か企業かを分かりやすく明記する時代もあったが、現在では個人か企業かを明記することも少なくなり判別が難しくなった。
法的な観点
個人勢として活動する上で大きな点はゲームの利用許諾や素材の使用許諾。Vtuberにとっては避けて通れぬゲーム実況。当然ゲームには著作権があり配信する際には権利をクリアしなければいけない。最近ではゲーム会社がゲーム配信のガイドラインを公開しており、個人に限っては自由に配信することができるようになっていることも多い。
しかし企業所属の場合はその限りではない。法人の場合はその企業とゲーム会社とのつながりがあるとみられるリスクがあることから、法人をガイドラインの適用外としていることが多い。個人の利用であれば、個人が違法行為をしても無関係を通せるが、法人の場合は何らかの関連性があるとみられ、イメージダウンなどの影響が及ぶからだ。
そのため個人勢であるかどうかの目安は法的にクリアされるかを考えると良いだろう。スポンサーの存在によってはそれが企業としてみなされることがある。
個人勢Vtuberの強みと特徴
- ガイドラインに従えばゲームの利用許諾を取らずに配信ができる
- ゲーム会社がガイドラインを提示している場合、個別に連絡を取ることなくゲームの配信ができる。好きなゲームを好きなタイミングで配信することができたり許諾問い合わせのひと手間が必要ないため新作のゲームをより早く配信することができる。
- 市販されている素材を安く購入して利用することができる
- 配信素材として背景やオーバーレイ、3DモデルやVRoidの衣装などの数多くの素材が市販されているが個人向け価格と法人向け価格が別れており、個人の場合は安く提供されていることが多い。全ての出費が自身のおサイフから出ている個人にとっては涙を流すほど嬉しい。
- 脚本などや引退などを他者に指示されず自由
- 自分で企画を決められる
自分で自分をマネジメントする都合上、配信内容をすべて自分で決めて運営ができる。企業の場合どうしても利益を出さなければいけないので場合によってはASMRやエロ寄りの配信を要求されることもあるが、個人であればそういった内容をするかどうかは自分自身で選択ができる。
企業の方針でいきなり引退ということがない
企業所属の場合利益が出なければ事業撤退となり、引退を強いられることも発生する。 - 収益の手取りが全て自分に入る
- スーパーチャットやギフトの手数料を引かれた分が全て自分の手取りになる。動画の収益がある場合はそれも自分の手取り。
- 結果が出れば経歴の一つとして他者に紹介できる
- 自分自身で色々な勉強をしながら活動していくため様々な知識が身についていく。また企業所属となる場合は多くの場合秘密保持契約や守秘義務が発生する。これはVtuberに限ったことではないが、業務委託として企業と契約する際、多くの場合、辞めた後、履歴書にその会社名を書くことができない。なので他者に紹介する場合「大手企業で開発」などぼかして書かなければいけないのだ。当たり前だが実績として確認できない経歴は説得力がない。Vtuberであるならばなおの事、Vtuberをしていた期間は空白期間としてみなされがち。それらの縛りがない個人勢は実績をそのまま実績として扱える。
個人勢Vtuberの弱み
- サムネイル制作から動画作り、広告に至るまですべてを一人でやらなければいけない
- すべて一人で行うので基本激務。サムネイル制作、動画作り、広告、SNSの運用、配信のセッティングすべてを自分で勉強して自分でやらないといけない。
- 個人で支払うには賄えないほどの大金がかかる
- Vtuberの肉体となるアバターを作るのにそもそも数十万の大金がかかるがデビューしてからもまだお金がかかる。広告費だけでなく本気でやるならボイストレーニングのレッスン代やバイリンガルを目指すなら英語の勉強も。
企業なら予算から数十万出せる広告費も、個人の場合、働いて貯めた地道な貯金を崩して出すことになるので、同じ一万円でも重みは同じではない。
コンサルが紹介するようなプロのクリエイターに依頼してミュージックビデオを作ってもらったり、神絵師に依頼すれば確かに知名度は高くなるかもしれない。だがそういった企業と同じレベルを求めてしまうと際限なくお金がかかってしまう。
Vtuber活動に掛ける予算をきちんと計画し、自分の得意分野や強みと相談し必要な所にお金をかけ、優先順位の低い分野は諦めるというやり方がおすすめ。 - 箱推しという概念がないため視聴者ゼロからのスタートになりがち
- デビューしてから待つのはゼロを1にするという苦行。そしてその苦行を乗り越えても尚、視聴者が他に流れやすい。
- ママになってほしい人が個人勢の依頼を受け付けない
- やっぱり憧れるのは綺麗でかわいい体!憧れの絵師さんにデザインしてもらうんだー(*'▽')
と思ったら個人依頼を受け付けていないケースが多々発生するのでご注意。
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