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半田渚(はんだ なぎさ)は、日本の元女子プロ野球選手(投手)。登録名は渚。
概要
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18歳の時に第3回IBAF女子ワールドカップ日本代表に選出される。日本代表は優勝し、これを皮切りに4連覇を果たすことになる(2015年現在、連覇継続中)。
ちなみに当時の日本代表には、宮原臣佳(京都アストドリームス)、厚ヶ瀬美姫、中島梨紗、萱野未久、中野菜摘、大山唯(以上、イーストアストライア・埼玉アストライア)といった、後に女子プロ野球入りし渚とチームメイトになる選手たちが出場していた。
2011年に女子プロ野球合同トライアウトを受験し合格。京都アストドリームスへ入団した。
2012年は先発、抑えを経験し、3勝4敗2セーブの成績を残す。
2013年にイーストアストライアへ移籍。主に先発として活躍し、2桁勝利となる10勝を挙げ、防御率1.59で最優秀防御率の初タイトルを獲得した。
2014年はタイトルや表彰に恵まれなかったものの、8勝6敗、防御率2.50、4完投(4完封)の成績を残し、前年最多勝の右腕エース大田秀奈美が抜けた投手陣を支えた。
2015年はリーグ戦終了時点(公式記録に算入される女王決定戦を除く)でリーグ3位の防御率1.94という好成績を残すが、勝ち星に恵まれず7勝10敗と負け越した。シーズン中には、リーグが算定誤りから100奪三振達成を取り消す珍事もあったが、9月20日の試合で池山あゆ美から正真正銘の通算100奪三振を達成。
10月5日、JWBLのサイトにてアストライアから退団が発表された。退団というものの移籍先があるのかこのまま引退となるかについて触れられておらず、同記事を配信したFacebookのページには30件を超えるコメントが寄せられた(前後してチーム公式ブログで本人が退団表明。現在は引退に伴い記事削除済み)。
11月に週刊ベースボールの独立リーグ・女子野球リポートで2週にわたりインタビュー記事が掲載され、女子プロ野球からは退くもののアマチュアで野球を続けたい意向があること、2015年は引退を決めてプレーしたシーズンだったことを語っている。同誌の2016年1月7日・11日合併号の展望にて、2016年に新設されるクラブチームZENKO BEAMSの所属となることが記されている。
特徴
ワインドアップでは、右足を一度背中側に振ってから腿を上げ、左腕を高く上げて大きく踏み込むという独特の投球フォームを見せる。一度浮き上がってから沈む曲がりの大きいカーブを武器に、緩急をつけ打たせて取る投球術に優れている。また大きなモーションとは対照的に打球への反応も素早く、投手ライナーを好捕する姿が度々見られ、ファインプレー集にもその場面が収められている。一方、奪三振は少なく、4シーズン目の2015年に100奪三振を達成した。
女子プロ野球界の中では小柄な選手である。渚が先発を務めるゲームで、始球式のために横に並んだ小学生と身長差がほとんどないことがあった。
年度別成績
年度 | 球団 | 登板 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 | WHIP |
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2012年 | ドリームス | 15 | 1 | 0 | 3 | 4 | 2 | - | .429 | 65.1 | 34 | 27 | 29 | 21 | 2.25 | 1.45 |
2013年 | アストライア | 22 | 1 | 1 | 10 | 4 | 2 | 0 | .714 | 101.0 | 40 | 29 | 33 | 23 | 1.59 | 1.32 |
2014年 | 26 | 4 | 4 | 8 | 6 | 0 | 1 | .571 | 106.2 | 19 | 28 | 43 | 38 | 2.50 | 1.14 | |
JWBL:3年 | 63 | 6 | 5 | 21 | 14 | 4 | 1 | .600 | 273.0 | 93 | 84 | 105 | 82 | 2.10 | 1.28 |
※太字の数値はタイトル獲得を示す。
関連動画
2:00前後にピッチャーライナーを好捕する姿が収められている
関連項目
- プロ野球選手一覧
- 日本女子プロ野球リーグ(JWBL) / 女子プロ野球
- 埼玉アストライア
- 京都アストドリームス
- 松永栞 - JWBLの女子プロ野球選手で、最も小柄な選手(公称149cm)。2015年途中でアストライアへ移籍しチームメイトに。
- 古谷恵菜 - 松永とは逆に、最長身の選手(公称177cm)。東北レイア所属。
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