四球四球四球四球本塁打三振三振三振とは、長谷部康平の起こした軌跡である。
概要
2010年9月3日にクリネックススタジアム宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対埼玉西武ライオンズの試合。
1回表の西武の攻撃で、楽天の先発投手の長谷部は片岡易之、栗山巧、中島裕之に連続四球を与え、無死満塁のピンチを迎える。そして4番のホセ・フェルナンデスに対しては1球もストライクが入らず[1]、押し出し四球。ノーヒットで先制を許すという結果になった。
次の打者として、怪我からの復帰後まだ完全には調子が戻っていない5番の中村剛也を迎える。3球目に投じたスライダーは真ん中に入ってしまい、打ち返されてレフトに入る満塁本塁打となり、4点を追加した。先頭の片岡からフェルナンデスまでの4人は誰もスイングをしておらず、中村もHRを放つまでバットを振っていないため、西武はたった1スイングで5点を先制したことになった。
しかしその後は立ち直ったのか、佐藤友亮、高山久、細川亨の3人を三者連続三振に打ちとった。すなわち1回表の楽天は、5失点する程の攻撃を受けていたにも関わらず、誰にも守備機会が発生していないという、まさに奇跡の展開となったのであった。
ちなみに長谷部は、2回にもヒットを打たれて降板し、この試合は最終的に4-14で楽天が負けている。
余談
- この試合の西武の先発は、長谷部の外れ外れ1位指名の平野将光であった。
- 翌9月4日の試合では、9回裏で1-6、しかも西武先発の涌井秀章がそこまで僅か100球と完投勝ちペース、普通に考えれば敗色濃厚な雰囲気から、打者11人を送り8安打1四球で6得点を奪い逆転サヨナラ勝利するという奇跡が起きる。
- これ以前より、本人は炎上降板したがチームは勝利することが続くなど、度々不気味な事態が起きていたため、長谷部には「ダミアン」というネット上の通称が広まっていた[2]。
関連項目
脚注
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