宮崎空港線とは、宮崎県宮崎市の田吉駅から宮崎空港駅までを結ぶJR九州の幹線である。1996年に、宮崎空港へのアクセス路線として開通した。JRの路線の中で最も営業キロが短い路線である。
日豊本線の宮崎駅~南宮崎駅間と日南線の南宮崎駅~田吉駅間を含め、宮崎駅~宮崎空港駅間に「空港線」の愛称が付けられている。
概要
現在使用中の車両
備考
- 1990年9月27日、延岡市に工場のある旭化成が、宮崎空港から延岡市の自社ヘリポートに向かって社内定期便を運行していた際、台風20号の接近による視界不良の影響で日向市郊外の山頂に墜落。乗員・乗客全員が死亡するという大惨事を引き起こした。これにより、旭化成はヘリコプターでの社員定期便を断念し、JR九州と宮崎県に対し日豊本線の高速化や空港アクセス路線の開通を強く求めた。これが当路線開業の契機となった出来事である。
- 当路線には日豊本線から特急「にちりん」「にちりんシーガイア」「ひゅうが」が乗り入れており、宮崎-宮崎空港では、乗車券のみで特急列車の普通車自由席を利用できる。この特例は、特急「きりしま」の宮崎-南宮崎、特急「海幸山幸」の宮崎-田吉でも適用されている。
- 2014年に東九州自動車道の日向IC〜都農ICが開通し、宮崎市と延岡市が高速道路でつながった。これを機に宮崎交通は延岡〜宮崎空港の高速バス「ひむか号」の運行を開始しており、当路線の特急列車と競合状態にある。また、宮崎交通は宮崎空港から日南市・都城市・小林市などへバスを運行しているが、宮崎空港駅からこれらの都市に向かう列車は今のところ運行されておらず、南宮崎駅か田吉駅での乗り換えが必要となるため、鉄道よりバスの方が便利である。逆に同空港から延岡市・日向市・高鍋町などへのアクセスでは、JRのほうが圧倒的優位に立っている。
- 宮崎空港駅には発車メロディが導入されているが、これは向谷実が「ニコニコ超会議2015」において河野俊嗣知事からの要請を受け、持ち込んでいたシンセサイザーを使って即興で作曲したものである。
- 当路線には瀬戸大橋線や京急空港線などと同様、加算運賃が適用されている。
駅一覧
太字は有人駅。
愛称である「空港線」として運行されているため、日豊本線宮崎駅~南宮崎駅と日南線南宮崎駅~田吉駅も、便宜上記載する。
路線名 | 駅名 | 乗換 | 駅周辺・備考 |
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日豊本線 | 宮崎駅 | JR九州:日豊本線 (高鍋・延岡方面) |
宮崎市の中心駅 ○宮崎公立大学 ○県立宮崎病院 ○宮崎県庁 ○カリーノ宮崎 ○ボンベルタ橘 ○宮崎山形屋 ○イオンモール宮崎 ○日向学院中学校・高等学校 ○宮崎学園中学校・高等学校 宮崎港(宮崎カーフェリー)へはバス乗り換え |
南宮崎駅 | JR九州:日豊本線 (都城・鹿児島方面) |
○宮交シティ・イオン南宮崎店 ○宮崎県立宮崎南高等学校 ○宮崎県立宮崎工業高等学校 ○宮崎県立宮崎農業高等学校 |
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日南線 | |||
田吉駅 | JR九州:日南線 (日南・志布志方面) |
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宮崎空港線 | |||
宮崎空港駅 | ○宮崎空港 ○国立病院機構宮崎東病院 |
関連動画
関連項目
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