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旗らけとは、旗が働いていないときに言う言葉である。
概要
具体的に言うと、ファミコンゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の各ワールドのステージ1～3のゴール地点にあるゴールポストの旗が降りてこなくなる現象である。
この旗は、通常だとマリオがゴールポストに捕まると引きずり下ろされるが、特定の方法でゴールポストに掴まると引きずり下ろされる部分が省略されてしまうというバグが存在する。この旗が降りる演出がカットされる分、普通にクリアするよりも少しだけ早くなるというものである。
これは「Flagpole glitch」と名付けられている現象で、2007年12月に投稿されたスーパーマリオブラザーズのany%の記録では既に使われており、フレーム単位でのタイム短縮を狙うTASではほとんどのステージは旗らかせずにゴールするのが定石となっている。
このバグを起こすには、マリオを旗の土台のブロックに特定の角度で進入させ、ブロックに体が半分程度埋まった状態にする。そこでジャンプすると、内側からポールを捕まった状態になり旗が降りてこなくなる。
旗らけを成功させるには操作が非常にシビアでフレーム単位の操作が要求される。そのため人間によるプレイでの再現は不可能と思われていた。
しかしスーパーマリオブラザーズのRTAが理論値に近づき大幅な更新が見込めない中、旗らけを実機でやる動向が生まれ、実機での成功例も生まれた。それでも当初は非常にタイミングがシビアな事から実用段階には無かったがその後研究も進み、現在はマリオRTAの熟練プレイヤーなら数回に1回は成功するレベルにまで成功率が上がっている。（それでもフレーム単位の操作は要求されるが）
そして2016年10月、ついにdarbian氏が旗らけを使いRTAの世界記録を更新させることに成功。
1-1、4-1で使っているのが確認できる。
その後2017年10月に更新された世界記録では、1-1、4-1、8-3と3回使われている。
なお8-3での旗らけは現在のTAS世界記録でも使われてないが、これはテクニックを実行するとタイムが243となり花火が3発打ち上がるためである。（TASはスタートダッシュを使っている分多少早い、なおこちらは実機でも実現出来ていない）
この現象はファミコン（NES）版のスーパーマリオブラザーズ、ディスクシステムのスーパーマリオブラザーズ2及びリメイクであるスーパーマリオコレクション（米：Super Mario All-Stars）で確認できる。
関連項目
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