本田優単語

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本田優(ほんだまさる)とは、東京都江戸川区出身の元JRA所属の騎手、現調教師である。

概要

1959年 1月4日生まれ。所謂競馬サークルの出身ではなく、父がダイレクトメールの代理店を営む一般家庭で育った。幼少期は小児喘息に苦しめられてたという。

父親が競馬好きであったようだが、優自身は競馬に興味がなく、建築家になることを夢見る少年であった。高校は建築科のある学校への進学を規模していたが受験に失敗し、私立高校に通っていた。

そんな折、風邪で学校を休んでいた際に、たまたまテレビで見た騎手養成所の特集を見て競馬に興味を持つ。この出来事以前に、父から「背が小さいから騎手を目指したらどうだ」という冗談を言われたこともきっかけの一つであったようである。

その後、馬事公苑長期騎手過程に入り、1980年に騎手免許を取得。栗東T.C.の星川薫厩舎に所属が決まった。

1980年 3月1日、阪神1Rにてロビンソンシチーに騎乗しデビュー、結果は2着と好走。初勝利はデビューから11戦目、カンザンスピードに騎乗し勝利を挙げている。同年22勝を挙げ最優秀新人騎手に選ばれている。

1981年にはデビュー戦で騎乗したロビンソンシチーで京都記念を勝利し、重賞初勝利を挙げた。勝利数も前年より10勝上積みした32勝を挙げている。

1982年、ドバイ留学制度のメンバーに選ばれ、当時まだ調教助手であった国枝栄とともに、イギリスのニューマーケットに派遣され、日本との環境の違いを体感している。

1986年、ゴールドシチーに騎乗し阪神3歳ステークスを勝利しGⅠ初制覇を達成。1988年にはフェアプレー賞を受賞している。

これらの活躍で実力が認められたか、次第に騎乗馬の質も良くなっていき、以降は安定して年間30～40勝前後の成績を残していく。

2000年、テイエムオーシャンの主戦騎手を任されると、阪神3歳牝馬ステークスを勝利し14年ぶりのGⅠ 勝利、更に翌年のクラシック戦線では桜花賞と秋華賞の二冠で勝利を挙げる派手な活躍を見せた。

2001年、星川厩舎を離れ、フリー騎手に転向。

2004年にはマイソールサウンドで重賞2勝を挙げるなど好調なシーズンを送り、キャリアハイとなる56勝を挙げている。

2006年にはカワカミプリンセスの主戦騎手として優駿牝馬と秋華賞を制し二冠馬に導いたものの、エリザベス女王杯では1着入線も、他馬の進路を妨害したとして12着に降着と悔しい思いもしている。

2007年 2月、調教師試験に合格し、同月28日に騎手を引退。

通算成績：7997戦757勝、重賞27勝

引退直後に調教師に転身し、2007年厩舎を開業。栗東T.C.所属。

2016年には調教師リーディング9位となる37勝を挙げると、翌2017年には管理馬のレーヌミノルが桜花賞を制しGⅠ初制覇を達成している。

柔らかい手綱さばきで、芝のレースや牝馬の騎乗を得意としており、GⅠ6勝のうち5勝は牝馬によるものである。

リーディング上位に名を連ねるタイプではなかったものの、毎年安定した勝利数や連対率を残す、いぶし銀的な活躍を見せていた。

※ニコニコ大百科に記事のある競走馬を記載。（　）内は本田騎乗での重賞勝ち鞍。

中央競馬の三冠達成騎手
クラシック三冠	牡馬三冠	★小西喜蔵 \| 蛯名武五郎 \| ★栗田勝 \| 保田隆芳 \| 増沢末夫 \| 武邦彦 \| 郷原洋行 \| 田島良保 \| 菅原泰夫 \| 中島啓之 \| ★吉永正人 \| ★岡部幸雄 \| 柴田政人 \| ★南井克巳 \| ★武豊 \| 河内洋 \| 四位洋文 \| 横山典弘 \| ★池添謙一 \| 内田博幸 \| 岩田康誠 \| 川田将雅 \| ミルコ・デムーロ \| クリストフ・ルメール \| ★福永祐一
牝馬三冠	前田長吉
変則三冠	前田長吉
中央競馬牝馬三冠	嶋田功 \| 横山富雄 \| ★河内洋 \| 松永幹夫 \| 武豊 \| ★幸英明 \| 本田優 \| 池添謙一 \| 安藤勝己 \| ★蛯名正義 \| 岩田康誠 \| 福永祐一 \| ★クリストフ・ルメール \| ★松山弘平 \| ★川田将雅
古馬三冠	春古馬	達成者無し
秋古馬	和田竜二 \| オリビエ・ペリエ
★は同一馬による達成者。変則三冠、古馬三冠は同一年達成者のみ。
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