概要
週刊ヤングサンデー上で1998年12号から2001年18号まで連載された、眠らない街・新宿で巻き起こる、全編がバイオレンスで彩られた、笑いあり涙あり、必然性無しのラブ&コメディ。
奇怪な思想を持つ登場人物や今や失われた”歌舞伎町”のアングラ感、過剰なまでのエログロ、「溜め」を有効活用した格闘描写、変質的なまでの「痛み」に対するこだわりなどが特徴。
『1 -イチ-』や『殺し屋1 誕生編』などの外伝作品があり、ОVA化も果たしているほか、2001年には三池崇史監督による実写映画も公開された。
実写版はR-18指定を回避すべく、脚本段階から映倫に事前の相談を行い表現に極力気を使ったが、「映画そのものが反社会的」という理由で結局R-18指定を受けてしまった。
主な登場人物
はぐれ者グループ
イチ
本作の主人公。本名は城石一。22歳。泣き虫な妄想のバケモノで、殺さなきゃイケない臆病な暴力中毒者。垣原曰く「完璧なサド」。空手道場に通っておりすでに達人の域に達しているが未だに白帯。金属加工業勤務で、ピンを抜くと踵から刃が飛び出す自作の靴を得物とする。過去にいじめを受けており、そのトラウマをジジイに利用され、殺しを重ねていく。
ジジイ
本作の狂言回しでグループのリーダー。見かけは小柄なおじいさんだが実は30代前半。ステロイドユーザー。新宿の廃墟化[1]を目論む。垣原からは「楽しいことがないから他のヤツらに楽しいことをさせて喜んでいるのが精いっぱいの臆病者」という評価を得ている。
昇
拳銃の密売を手掛ける白いタンクトップに坊主頭の巨漢。イチ曰く「悪い人には見えない」。
井上
本名は加納。ヘロイン中毒者。かつてシャブで下手打って安生組を破門となった。ネクロフィリア。
垣原組
垣原雅雄
本作のもう一人の主人公。35歳。安生組の組の組頭であり、SMが生活に根付く究極のマゾ。
金子修二
安生組の鉄砲玉。忠誠心は高いが、臆病なところがあり中々踏み込めないでいる。昔はキックボクサーだった。いじめを受けている息子がいる。
高山
垣原組の若頭。ジジイ曰く「凡人的欲しか持たないブタ」。
二郎・三郎
感覚を共有する双子。二郎は腕力馬鹿で、三郎はドスを扱う。6年前に解散した九州のキワモノ揃いの暴力団「阿藤組」の残党で、女関係で400名のヤクザから追われているところを、同じく阿藤組の組員だった垣原に対イチ用の助っ人として招集された。非常にライバル心が強く、お互いがいつか相手を殺そうと目論んでいる。
その他
カレン
垣原の上司の愛人だったキャバクラのホステス。豊富な人脈を使い、垣原を支援する。
鈴木
「船鬼一家」の幹部。ジジイの謀略で垣原から拉致され、熱した油をぶっかけられるなどの拷問を受け、その恨みから中国マフィアに扮したジジイらに3億円で垣原組壊滅を依頼する。
立花
イチの同級生。読者モデルに採用された直後、いじめにあっているイチを庇ったことで自身も壮絶ないじめを受けるようになる。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
脚注
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