烏合の衆とは、役に立たない人の集まりをカラスの群れに喩えた故事成語である。
概要
カラスが集まって騒ぐだけで、統一感のない様子から転じて以下の意味を持つ。
全員が一応の目的を持っている例は多いが、人数的優位以外にあまり利点がないものを指しやすい。
仮に一応の組織・軍勢であっても低レベル過ぎるなど(1)と揶揄されやすい。「どうせ代わりの利く寄せ集めだから」と軽んじられ、捨て駒として無計画に突撃させられ無駄死にする様子は戦争映画…というか戦時中でも普通にあるある。(徴兵など)
単なる寄せ集めで特段の報酬もなければやる気も忠誠心もなく、圧倒的な戦力差を見せつければパニックに陥ったり敵側に寝返る、武器を捨てて投降や敵前逃亡するなど、下手すれば足手まとい、資源や資金の無駄遣い、居ないほうがマシといった場合もある。
(3)は無駄に人数だけ多い割に無駄に給料が高く(自身の利益になる事以外は)仕事をしない人間などを指しやすい。もはや利権だけで目的に対しての解決意識すらない場合もある。
例文
対策
いくら人手不足であっても人選・教育・十分な報酬といった対策が求められる。
危険やストレスを伴う戦闘や仕事など、それ相応の報酬がなければやる気も起きない。
「もっと根性出せ!」なんて根性論で勝てれば誰も苦労しない。単純に非効率な場合もある。
フィクション等では主人公や敵味方幹部クラスの人間が混じっており、予想外に無双してしまうパターンもある。ただし現実において「偶然、烏合の衆の中に優秀な人間が混ざっていて何とかなった」なんてあまり期待できないため、あらかじめ資格者や専門家・技術者を雇う、十分な計画を練ったほうが無難。
教育レベルの低い烏合の衆でも可能な戦法などを教え込む、扱える武器装備を用意するといった方法もなくはない。
歴史・その他
烏合の衆という言葉は中国の後漢の時代にできたとされる言葉であり、規律も統制もない集団として使われているが、カラスは鳥類の中でも知能は高く、現在では情報交換能力も高いとされているため、事実とは反していると言えるのではないだろうか。
単純に人数的な優位だけはあるため、数の暴力という意味では十分な補給や対策がなければ脅威となる。
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関連項目
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