石川市（いしかわし）とは、かつて沖縄県に存在していた市である。
概要
米軍統治下の沖縄で1945年9月26日、地方行政緊急措置要綱に基づき、美里村が石川市と前原市に分割されて発足した。村の分割で市が誕生するのは異例であるが、これは戦争で生き残った住民を集めた収容所を市としたものである。しかし地方行政緊急措置要綱によって誕生した市は石川市を除いてすぐに廃止された。
1972年5月15日、沖縄がアメリカから日本に返還され、石川市は沖縄県に属する。そして2005年4月1日に具志川市、中頭郡勝連町、中頭郡与那城町と合併し、うるま市となった。
余談
都道府県と同名の市で現在残っていないのは、東京府東京市、茨城県茨城市、北海道広島市、福岡県福島市、沖縄県石川市の五つ。それぞれ現在は東京都区部、北茨城市、北広島市、八女市、うるま市となっている。
このうち北海道広島市、福岡県福島市、沖縄県石川市は市名と異なる都道府県にあった。
また、茨城県茨城市、北海道広島市、福岡県福島市は誕生した日に消滅している。
石川市は石川県と同名であることから石川県に存在する（した）とか、石川県の県庁所在地だとか、酷いときは金沢県にあるなどという誤解が見受けられるが、石川市が存在したのはあくまで沖縄県であるし、今はどこにも存在していない。
なお、石川県には石川郡や石川村が存在したことはある。また、福島県には今でも石川郡や石川町が存在している。
関連項目
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