秦真司単語

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秦真司（はた しんじ）とは、元プロ野球選手である。

概要

1962年7月29日生まれ。徳島県鳴門市出身。

鳴門高等学校へ進学。3年時には捕手として春夏連続で甲子園大会に出場したが、夏の3回戦敗退が最高成績。秋の国体では準決勝まで勝ち進んでいる。

卒業後、法政大学へ進学。1学年上には小早川毅彦がいた。正捕手として活躍し、在学4年間で4度のリーグ制覇と2度の全日本大学野球選手権優勝を経験。ベストナインにも2度受賞し、ロサンゼルスオリンピック代表メンバーにも選出され、金メダルを獲得している。

1984年ドラフト会議にて、ドラフト2位でヤクルトスワローズへ入団。同期には広沢克己がいた。

初年度から一軍に定着したが、安定感を欠き、レギュラー奪取とまではいかなかった。

1988年、関根潤三監督に見いだされ、正捕手に定着。122試合に出場し、打率.251、7本塁打、29打点を記録。

1989年は中西親志との併用となり、88試合の出場にとどまったが、打率.290、8本塁打、28打点と打撃は好調であった。

1990年、開幕から正捕手として出場していたが、野村克也新監督から配球面や送球能力に関して酷評され捕手失格の烙印を押されてしまう。一方で、打撃面は「野球少年たちの良いお手本になる」と高く評価され、正捕手の座を古田敦也に譲り、外野手にコンバートする事になった。打率.292、11本塁打、35打点と好成績を残した。

1991年、ライトのレギュラーに定着し、夏にはオールスターゲームにも初出定を果たす。打率.292、16本塁打、47打点とヤクルトの主力として活躍。

1992年、打率.251、15本塁打と打率・打点成績は前年より下げてしまったが、51打点を記録し、チームのセ・リーグ制覇に貢献。日本シリーズ第6戦では、西武ライオンズのリリーフエース・潮崎哲也からサヨナラ本塁打を放つなど、勝負強さが目立った。

以降もヤクルトの主力として活躍し、スタメンのみならず代打でも活躍を見せ、代打通算13本塁打を記録している。

1999年、金銭トレードで日本ハムファイターズへ移籍したが、打率.125と結果を残せず、オフに自由契約となる。その後、入団テストに合格し、千葉ロッテマリーンズへ移籍。ロッテでは24試合に出場し、10年ぶりに捕手として1試合に出場したが、シーズン終盤にはフロントからコーチ就任を打診され、同年限りで現役引退。

引退後はロッテや中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツでコーチを務めた。

2008年には群馬ダイヤモンドペガサスの初代監督に就任。在任3シーズンで3度の年間優勝を達成している。

現在は解説者・評論家として活動している。

人物・エピソード

巧みなバットコントロールと勝負強い打撃でヤクルト打線を支えた巧打者。一発長打も狙えるパワーも魅力的であった。

1994年～1998年にかけて、当時の電光掲示板の解像度では『秦』が読みづらいという理由で、「はた」とひらがなで表示されていた（あくまでスコアボード上のみの表記。登録名は本名のまま）。

井手らっきょとともに小中学生向けの野球アカデミー設立のために『マネーの虎』に出演した事があり、投資を渋る社長たちに対して秦がスイングを見せ、出資に漕ぎつけている。「プロフェッショナル・ベースボール・アカデミー」と名付けられた同校は現在でも運営されており、岩貞祐太や村上宗隆らも通っていた。秦自身は現在運営から退いているようである。

格闘技に詳しく、パンクラスの練習生として稽古に参加したこともある。

通算成績

打撃成績

通算:16年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
NPB	1182	3078	2790	301	732	97	341	31	19	11	227	31	513	39	.262	.324

関連動画

関連項目

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