若宮アンリ単語

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ワカミヤアンリ

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若宮アンリとは、アニメ『HUGっと!プリキュア』の登場人物である。CV：染谷俊之、依田菜津（幼少期）

概要

フランス人の父と日本人の母との間に生まれたフィギュアスケーターの少年。輝木ほまれとは幼い頃からのスケート仲間である。

スケートの技術は世界レベルで、モスクワ等で行われた大会でも優勝するほどの実力の持ち主。その一方で「王子」呼ばれるほどの美形で、ワンピースなど女性物の衣服も着こなせてしまう。しかもこれが似合いすぎるんだ。ということでモデル業もやっていたりする。

最初に登場したときはほまれをスケートの世界に戻そうと、強引にモスクワに連れて行こうとする。その時ほまれを応援するはなを見て「無責任な応援は彼女の重荷になる」と叱責するが、ほまれがはなたちとの交流や応援を通じて成長しさらにジャンプも再びできるようになった事で考えを思い直すことになる……のだが、何の気まぐれかそのままラヴェニール学園のスポーツ特進クラスに編入してしまう。ちなみに制服も自己流の着こなし。

その生まれ、そして海外生活が長かったり中性的な容姿もあってか、古いしきたりやジェンダー差などに囚われない考えの持ち主でもある。例えばその生まれについてはなが「ハーフ」と言ったら「半分じゃない。大和撫子とパリジャンのダブル」と返したりとか。えみるとルールーに興味を持って衣装提供で繋がりがある吉見リタ主催のファッションショーにモデル出演を頼んだとき、これまでも考えが相容れなかったえみるの兄・正人が、名門である愛崎家ゆえか古い考えに囚われ、ショーのテーマが「女の子でもヒーローになれる」ということに反発しえみるを連れ帰ろうとするが、その時女装姿で彼を一喝する。しかし正人がオシマイダーにされたときにその心の内を知り、彼を慮る一面も見せている。以降正人とは良好な関係を築くようになったのだが、その光景がどうみても、ねえ。視聴者のお姉様方には好評だが、現当主夫妻はフリーダム、跡取り息子はこの状況、娘はアンドロイドといちゃこら、大丈夫か愛崎家！？

また、プリキュア達の戦闘を目撃し、その時のエールたちの言動から察し、さらにエトワールのジャンプがほまれのそれだと見抜くなど、洞察力に長けており、そのため物語中盤時点でプリキュアの正体がはなたちだと見抜いた劇中唯一の一般人でもある。そんな状況かつ本人の性格もあって、はなたちにプリキュアについて水を向けたりインタビューでわざとぽろっと言おうとしたりと、からかう場面もあったりする。

しかし、アンリ自身「ジェンダーレスの象徴」としてもてはやされることにストレスを少なからず感じているようである。さらには自身の心も体も成長しているため、心の奥底では時間を止めてしまいたいような胸の内もあったりする。そんな折りにリストルからクライアス社社員のスカウトが来るのだが、「未来を守るため奮闘するプリキュア達の敵にはなりたくない」と断ってしまう。しかし報告を受けて「彼の輝きが曇る前に救いたかったのだが」と意味深な言葉を言って残念がるクライ社長、アイスショーで足首を痛め、傷ついた足を引きずるアンリ、そして捨てずに持っていたリストルの名刺から出てくるトゲパワワ……アンリのこれからはどうなる。

悲劇、絶望、応援、そして奇跡の翼

ワールドジュニアカップ出場のために調整を続けるアンリではあったが、やぱり足の不調をほまれに見抜かれていた。だがアンリはこの大会を最後の晴れ舞台にすると決めていた。しかし、大会当日会場に向かっていた時に交通事故に見舞われることになる。足に大ダメージを負い再起不能とまで言われ、もはや絶望の淵に立たされたアンリ。そんな彼の前に再びリストルが現れ、ついに闇落ちさせてしまった。

しかし、エールたちは堕ちてしまったアンリに懸命に呼びかけ、そして応援する。本当になりたい自分とは何か。そして彼は悟る。スケートを通してファンを笑顔にし、その笑顔を自らのパワーにすること。それこそが自分のなるべき姿。アンリはその強い意志とプリキュアたちの応援の力によって奇跡の力を得ることになる。まさかの歴代初の男子プリキュア、キュアアンフィニの誕生だった（「infini」は「無限」の意）。アンフィニは華麗なスケーティングで猛オシマイダーを翻弄、そして嘆き悲しむ観客たちを笑顔にして、アスパワワで溢れさせてエールたちに浄化を託す。

変身が解けると、やはり怪我した足は治らず。しかしアンリは再起を決意する。もう一度なりたい自分を探す、ゼロからのスタートでも自分のなりたい若宮アンリになるために。

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