覇邪の封印とは、工画堂スタジオが開発したパソコン用のロールプレイングゲームである。
ファミコンやMSX、セガマークIIIなど様々な媒体に移植されている。
難易度の高さに挫折したプレイヤーの多いゲームで、一般的にクソゲーと呼ばれているが、
実際は細部まで緻密に作りこまれている良ゲーである。
布製のマップとメタルフィギュアが付くことで有名。
某有名RPGに登場した破邪の剣のせいか、「破邪の封印」と間違えられることが多い。
堀井雄二氏はこのゲームのフィールドの仕様に対して批判をしていたらしい。
なんか がいようが あるよ!
舞台は人や妖精、魔獣が共存する、剣と魔法が君臨する世界。
長らく平和が保たれていたが「バァンドゥラの通路」の封印が解かれたため異次元から邪悪な魔物が侵入してくる。
聖アルカス公国を治めるアルカス王家には
「先史の勇者イアソンが隠されていた異次元の門を塞ぐ方法を入手していた」という古くから の言い伝えがあった。
平和を取り戻すため、長老たちに選ばれた主人公は「覇邪の封印」を手に入れるべく旅に出る。
(Wikipediaより転載。一部修正しました)
フィールド画面は自分のいるマスしか表示されず、町や洞窟といった建造物もマップ上には表示されない。
ただし、それらはアイテムを入手することで解消されるが、それでも視界は狭い。
なお、ファミコン版では子供のプレイヤーに配慮してか、周囲1マス分が表示された状態からスタートする。
川に入ると流されてしまうが、川の流れは決まっており、これを利用して船なしでマップ右下の町に行くことができる。
山や森、砂漠、特定の平地には、ゲーム開始当初では到底歯が立たない魔獣が巣を張っており、
ちょっとしたキー入力ミスによる強制戦闘で即死することが多い。
戦闘は最初に戦うキャラクターを選び、攻撃するたびに選択したプレイヤーキャラと敵の体力が減っていく形式。
最大4人のパーティ制が取られているが、キャラを交代できるとはいえ、実質一対一のタイマン勝負である。
キャラクターの装備品は敵を攻撃するたびに消耗し、耐久度が0になると壊れてしまう。
鍛冶屋を雇っていれば戦闘後に直してくれるが、雇うには莫大なゴルダが必要となる。
そのため、序盤は鍛冶屋で修理してもらう必要がある。
もちものには通常アイテムと魔術品がある。
通常アイテムは主にフィールドで使用するもので、怪我の治療に使う薬や川や海を移動するアルゴ船などがあり、
町で雇った鍛冶屋・まじない師もアイテム扱いとなる。
魔術品は戦闘用とフィールド用があるが、いずれも所持するだけでは使用できない。
使うためには所持した状態で町の長老に使い方を教わっておく必要がある。
装備品には店売りの既製品とキャラクターごとの専用装備がある。
トレモス以外の専用武器は王様が所持しており、牙の報酬として譲渡してくれる。
トレモス以外の専用防具(鎧・盾)は洞窟に隠されており、手に入れるにはそれを守護する魔獣を倒す必要がある。
トレモスの専用装備は別の世界に保管されており、手に入れるには広大な砂漠を歩き回る必要がある。
知名度(カルマ)という数値があり、敵を倒すことで上がっていくが、無害な旅人や商人を殺害すると逆に減っていく。
知名度は各地の城や村で話をするために重要な数値だが、商人を倒すと大量のゴルダが手に入るため、
意識せずに乱獲していると、知らず知らずに知名度が-7000とかになって涙目になることがしばしばあるが、
とある城に行けば獣の牙と引き換えに知名度を最大にすることができる。
ファミコン版はバックアップではなくパスワード形式が取られているが、
仲間が増える度にパスワードが長くなり、4人パーティーにもなると、パスワードが100文字以上になるため、
外部記憶装置であるターボファイルを持っていないと地獄である。
なんか いるよ!
- 主人公(アーガス)
変な兜を被った若者。主人公なのに専用装備は斧。無口。兜を外すと…
このゲームは仲間が生き残っていても、主人公が死ぬとゲームオーバー。
後述の妖精のセリフの通り、妖精にあまり信頼されていない。 - 妖精
いわゆるナビゲート役で、主人公に付き従い、事あるごとに主人公の代わりに喋る。
とにかく毒舌で、主人公が死ぬと、「*しんじゃったのー!わりと、やくたたずね!」と称えてくれる。
ハージャを殺害した状態でメディアを仲間にすると、専用のセリフを聞くことができる。 - ガイ
髭を生やした火の鳥の我王似のナイスガイ。戦闘時の動きがトロい。スタミナはアーガスより多少低め。
市場の店員(マークⅢ版はまじない師)として働いているところを主人公にスカウトされる。
死んだ際の妖精のセリフから、ガイは妖精のお気に入りであることがわかる。 - メディア
紅一点の女の子。ファミコン版のグラフィックが綺麗。戦闘ではとにかく俊敏。スタミナが一番高い。
各地を放浪した後、酒場でダンサーとして働いているところを主人公(色男さん)にスカウトされる。
死んだ際の妖精のセリフから、メディアは妖精には全く気に入られていないことがわかる。 - トレモス(ハージャ)
パンツ一丁のハゲ親父。マークⅢ版ではなぜか髪がある…ヅラ? 爺さんなのでスタミナが低い。
異次元獣の魔法で獣にされて、ケーペウス神殿に幽閉されていたところを主人公に虐さ…もとい、スカウトされる。
死んだ際の妖精のセリフから、トレモスはでかくてやさしい人だということがわかる。
*X1&MSX版では「アナタハ シンシ"ャッタ! ミンナカ" キタイシテタノニ ワリト ヤクタタス"・・」になっている。
セガマークIII版では「○○○○(主人公名)は もくてきを はたせぬまま まじゅうたちのまえに ちからつきたのであった。」になっている。
キャーッ!てきのついげきよ!
- アギャーマ
砂漠に生息するピンク色のドラゴンの様な異次元獣。主人公は一度はコイツに殺される宿命を背負っている。
(スタート地点から上を押し続けると砂漠に入ってしまい、相手から勝手にエンカウントしてくる。
更に怒涛の攻撃力を誇り、「逃げる」を選択しても敵の追撃によって一撃死する事故が多い) - ジャーディン
一部の森に生息する二足歩行の猫か虫の様な異次元獣。アギャーマ程強くは無いが主人公は一度は(ry
ただしこちらはそこそこのレベルの主人公に経験値、牙目的で乱獲される。 - デラーザー
一部の山に生息するコアラの様な魔獣。アギャ(ry 主人公は(ry
結構タフだが攻撃力はレベル帯では低く、プレイヤーによっては終盤に乱獲される。 - 商人
右も左も分からぬ駆け出しの勇者に乱獲される不幸な善良市民。そして知名度がマイナスになる。
普通の商人の他に「悪徳商人」がおり、こちらは倒すと商人よりもお金を稼げ、尚且つ知名度が+になる為、駆け出し勇者にもベテラン勇者にもとにかく狩られる。 - 雲霧沢(うんむたく)
ゴジラっぽい姿をした地元獣。有用な魔術品を落とすがドロップ率が悪いため、主人公一行に乱獲される。
しかしうんむたくは善に属する生物なので、倒すと知名度が下がり、ようやく魔術品を手に入れる頃には悪人になっているのがセオリー。 - 閃緋(せんぴ)、叛浄(はんじょう)
複頭の犬(せんぴ)と、頭だけのコウモリの様な化け物(はんじょう)で、伝説の防具を守っている強敵。
しかし、倒すと知名度が極端に下がる上に、上記のうんむたくの持つ魔術品がとても効く事もあって、装備を集めきった時には大悪人になりがちである。
また、このゲームは盾の耐久度が低く、せっかくはんじょうを倒して伝説の盾を手に入れたのに、
ちょっとした戦闘で…更に言えば別のはんじょうと戦った時に壊れる…などもザラである。 - 覇邪(ハージャ)
ケーペウス神殿に住む人型の魔獣。正体は魔物に変えられたトレモス。
…なのだが、初見だとそんな事分からない上に牙が大量に手に入る為、良く叩っ殺される。 - テラリン
ラスボス。女性型の魔獣。RPG史上屈指の強さを誇り、万全の状態で挑んでも倒せないことがある。
ラストダンジョンの最終階層をマッピングすると彼女が横たわる姿が浮かび上がり、
そのマップのピーの部分で主人公一行を待ち構えているのは有名な話。
あっ!かんれんどうがだ!どうする?
まえの かんれんこうもくから やりなおしね!
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