銀河烈風バクシンガーとは、1982年7月6日~1983年3月29日までテレビ東京系放送された国際映画社制作のアニメであり、『J9シリーズ』と呼ばれるスーパーロボットアニメの第2作目である。全39話。
ちなみに第1作は『銀河旋風ブライガー』、第3作は『銀河疾風サスライガー』である。
概要
J9って知ってるかい?昔、太陽系で粋に暴れまわったっていうぜ。
今も世の中荒れ放題、ボヤボヤしてると後ろからバッサリだ。
どっちもどっちも、どっちもどっちも!
1作目のブライガーから600年、人類はカーメン・カーメンの大アトゥーム計画により誕生した数多くの惑星に移住し、それらの星は太陽系管理機構「ドメスチック・バクーフ」によって統治されていた。しかし28世紀、外宇宙の異星人との接触をきっかけにバクーフの統治体制はほころびを見せ始め、やがて内乱へと発展していった。
そんなある日、伝説のJ9に憧れるドン・コンドールは仲間たちと共にバクーフを支持する組織「銀河烈風隊」を組織、反バクーフ勢力との戦いを始めるのであった。
前作のモチーフが『必殺仕事人』、次作のモチーフが『80日間世界一周』で、それぞれの作風は割と明るい方だったが、本作のモチーフは「新撰組」で、作風も最初こそ明るかったが徐々に暗い方へと変わっていく。
登場人物
- ドン・コンドール (CV:徳丸完)
銀河烈風隊局長。本名はディーゴ・近藤。本作のために作られた5人目の主人公である。モデルは近藤勇。 - ビリー・ザ・ショット (CV:塩沢兼人)
銀河烈風隊一番隊隊長。本名は真幌羽士郎。前作のブラスター・キッドに当たるキャラクター。常に丁寧語で話す。モデルは沖田総司。 - 諸刃のシュテッケン (CV:曽我部和恭)
銀河烈風隊副長。本名はシュテッケン・ラドクリフ。敵にも味方にも容赦のない性格のため、諸刃とあだ名された。普段は冷静だが、かなり気が短い。前作のかみそりアイザックに相当するキャラ。モデルは土方歳三。 - 不死蝶のライラ (CV:麻上洋子)
銀河烈風隊特別隊員。本名ライラ・峰里。前作のエンジェルお町に相当するキャラ。出生にすごい秘密がある。 - かっとびの左馬 (CV:森功至)
銀河烈風隊特別隊員。本名は左馬之助・ドーディ。前作の飛ばし屋ボウィーに相当するキャラ。一人称は「拙者」。モデルは原田左之助。 - リー兄妹 (CV:ジャッキー(兄):頓宮恭子 ファンファン(妹):雨宮一美)
銀河烈風隊特別隊員。前作のホー姉弟に相当するキャラ。 - スリーJ (CV:八奈見乗児)
武器商人。本名は「ジャン・ジャック・ジャーニー」だが呼ばれ慣れていないらしくスリーJと呼ぶよう求めている。前作のパンチョ・ポンチョに相当するキャラで、彼に憧れて商人をやっている。シュテッケンに騙されてバクシンガーとバクシンバードを作らされ、ディーゴに代金を踏み倒された不幸な人。
ロボット
バクシンガー
全長46m、重量106.6tの巨大ロボット。主な武器はバクソード、ニューバクソード。
士郎搭乗のレップーン、ディーゴ搭乗のタイフーン、シュテッケン搭乗のハリケーン、ライラ搭乗のモンスーン、佐馬搭乗のサイクロンが「バクシンクロンマキシム」で巨大化してシンクロン合身(合体)する。
見た目は不格好だが結構強く、この1体だけで数多くの敵ロボットをやっつけた。バクシンガーを量産する計画もあったようだが、都合により量産機は1機にとどまっている。
ちなみにこのロボットと旗艦バクシンバードはスリーJがシュテッケンからの発注を受けて引き渡したが、丸め込まれて踏み倒されている。
(以下ネタバレ→)しかし、第37話で単独出撃したディーゴが戦死し、乗っていたバクシンガー量産機も破壊される。続く第38話で佐馬が暗殺されたことによりオリジナルのバクシンガーも合体不可能となったため、第39話(最終回)では士郎、シュテッケン、ライラの3人はそれぞれバイクに乗って決戦に赴き、壮絶な戦死を遂げる。
バクシンバード
銀河烈風隊の母艦・旗艦。バクシンガーと同じくスリーJがシュテッケンからの発注を受けて銀河烈風隊に引き渡したものだが、両方セットで踏み倒されるという目にあった。
(以下ネタバレ→)第39話(最終回)でシュテッケンから返還される。スリーJは銀河烈風隊と共に決戦に参加することを望んでいたが、シュテッケンの最後の頼みによりジャッキーとファンファンと共に離脱する役に徹した。
主題歌
- 銀河烈風バクシンガー(OP)
作詞:山本優 作曲・編曲:山本正之 歌:山形ユキオ、坂部悟 - アステロイドブルース(ED)
作詞:山本優 作曲・編曲:山本正之 歌:増田直美
中盤の集合シーン(歌詞だと「抱き合った悔しさも♪」の部分)では中央が士郎、左上がディーゴ、右上がシュテッケン、左下がライラだが、右下は何故かリー兄妹となっており、佐馬は個人カットが終わればラストの集合シーンで登場するまで約40秒近くは登場しないことになる。
また、銀河烈風隊の主要メンバーでありながらスリーJは全くEDには登場しない。
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関連項目
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