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静岡県はゆるキャン△県は、『ゆるキャン△』のご当地アピールに関連した静岡県のタグである。
概要
元々『ゆるキャン△』は静岡県も舞台にしているが、2021年冬アニメの『ゆるキャン△ SEASON2』では浜松や伊豆など静岡県が中心と言っても過言ではない状態となり、それに合わせて静岡県のモデル地では大々的にご当地アピールを展開していった。
この単語の由来はTwitterで、ファンが東名高速道路にある富士川サービスエリア(富士川楽座)を訪れた時『ゆるキャン△』関連の装飾が飾られており、その光景を写真付きでツィートしたところ多くのいいねと一緒に「静岡県はゆるキャン△県♪」とリプライした人がいたことが発端とされている。このリプライをした人は「静岡県が『ゆるキャン△』で賑わっている」ことを表現したかったのだろうが、この一言がある人たちによって炎上し、アカウントごと削除する事態になったとされている。
というのも『ゆるキャン△』の元々の主舞台は山梨県で、「ゆるキャン△前の山梨」を見てわかる通りアニメ不毛の地から脱却し狂喜乱舞していたが、『ゆるキャン△ SEASON2』で静岡県に奪われるのでは?という危機感が山梨側に蔓延し、そしてSNS上の何気ない一言でタガが外れて炎上し、「『ゆるキャン△』の本来の舞台はどこか」で静岡県と山梨県が争っているという話である。
ただ、この「静岡県はゆるキャン△県」発言、Twitterで検索してもヒットしない[1]ため、本当にそんな発言があったかは不明である。また、「発言はあったが炎上していない」「注意されたなどで当該のツィートはひっそり消された」という見解もある。
静岡県と山梨県の関係
「静岡県はゆるキャン△県」によって『ゆるキャン△』の舞台地論争が起きている?ことについて、他所からすればどっちでもいいと思う人が多いだろう。しかし静岡県と山梨県からすれば「『ゆるキャン△』を使った地域おこし」ができるかどうかで死活問題である。
また、静岡県か山梨県の複雑な関係や態度がこういった論争に発展しているので、解説する。
いがみ合う仲
静岡県と山梨県は『ゆるキャン△』関係なしに普段からいがみ合う事が多い。テレビでは『笑点』で春風亭昇太(静岡市清水区出身)と三遊亭小遊三(山梨県大月市出身)の罵り合いが見られ(但し三遊亭小遊三はどちらかといえば林家たい平との「大月秩父戦争」のほうが有名)、ヤフコメでもランキング記事で静岡県と山梨県の争いになると罵り合いになるなど(但し大抵人数の差と山梨側の自虐が多いせいで静岡が優勢)周りからすれば「仲良くしろよ」と呆れられている。ちなみにあるニュースサイトの「ライバル同士の都道府県は?」ランキングで静岡県と山梨県がぶっちぎりで1位である(2位は福島県と山口県。理由はまあ会津戦争だろう)
もっとも静岡県と山梨県の争いはマスコミ一と一部のアルミホイル帽子を被っている人を除けば「プロレスみたいなもの」「お笑いマンガ道場の鈴木義司と富永一朗の関係」で、実際は自治体や企業間で幅広い交流を行なっている。『ゆるキャン△』に関しても作者のあfろは浜松出身甲府在住で、放送している静岡放送と山梨放送の経営者一族は婚姻関係にある。
一方でマスコミ(特に静岡県側)が対立を煽ることが多く、たとえば新型コロナウイルスで人口当たりの感染者数が静岡県より山梨県のほうが多いと街頭インタビューで「山梨のほうが少ないと思っていた」「山梨は対策で胸を張っていたのに」という声を放送し、さらにわざわざヤフーニュースに動画投稿するなど明らかに煽っているのでは?ということをやったりしている(ちなみに3日後に静岡側でクラスターが発生して上回ってしまったオチ付き)。自県を誇るのはいいが、他県と比較して暗に相手をdisる報道は慎重にしてほしいところである。ニコ百コメントや5ちゃんねる、ブログやSNSで地域批判しているのがそれを餌に一線を超えることやらかす輩がいるから…
富士山
静岡県と山梨県が争う最大の原因。「富士山の頂上の所在」「富士山の表」など富士山のことになるとこの2つの県はとにかくヒートアップする。
富士山の八合目から上の所有者は静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社で、これを以て「富士山は静岡のもの」と主張するものが多いが、江戸時代以前は寺社領はどこにも属さない場所で、国の判断は「八合目以上は自治体の境界線を定めない」としている。2013年に「いい加減境界線を定めたい」と国土地理院が静岡県富士宮市と記述したところ山梨県知事が激怒し、静岡県知事も「争いになるから境界は定めないほうがいい」と空気を読み、今後も現状維持でいくことを確認している。
また富士山に対する扱いも分かれており、静岡側は霊峰として信仰色が強いのに対し、山梨側は観光資源として扱うことが多い。それについても静岡側は甲州商人を引き合いに守銭奴扱いする者も多いが、山梨側からも富士山から離れた三保の松原を世界遺産に含めたりさらに離れた空港を「富士山静岡空港」という名前にしているため、「駿河乞食・遠州泥棒(・伊豆の飢え死に)」を引き合いにするなどまさにお笑いマンガ道場状態を続けている。
武田信玄
山梨側からすれば英雄である武田信玄であるが、静岡側からすれば「名門・今川を滅ぼした仇敵」である。
一時期は武田信玄と今川義元が同盟を組んでいた仲であったが、信玄が父・信虎を駿河へ追放したあたりから雲行きが怪しくなり、義元が織田信長に敗死すると次第に不仲になっていく。そして信玄の子で今川側にも縁のある義信が死亡(一説には自害)すると義元の子・氏真が激怒し、同盟を破棄して塩の流通を止めてしまった。これに対し信玄はライバルだった上杉謙信からの塩の支援を受け、その勢いで駿河を侵攻し今川を滅ぼしている。
これだけなら戦国時代あるあるであるが、その武田を滅ぼし駿河などを平定した徳川家康が武田信玄をやたら持ち上げ(原因は…まあお漏らし)、軍神化までしてしまったため山梨側が調子に乗り煽ってくる結果となり、静岡からすればうざい以外の何物でもなく、現在でも静岡側が「駿河侵攻の賠償をしろ」というと山梨側は「塩を止めたおまえが悪い」と反撃する様子が伺える。
なお、戦国時代の話は三国志みたいに色々脚色されているので話半分で聞いておいたほうが良い。
交通
「新幹線」「空港」「国際港」「高速道路」と交通の便が著しく発達している静岡県に対し、山梨側は「高速道路」しかないという交通貧弱地域で、静岡県に頼っている部分も多い。静岡側も「山梨県民も利用するから」と統計に含めて整備の正当化を主張しているが、「他人のふんどしで相撲を取っている」と山梨県の態度を批判する一部のアルミホイル帽子を被っている静岡県民もいる。
それに対し山梨県は「よろしい、ならばリニアだ」とリニア中央新幹線の建設を推進するが、駅ができないうえ大井川の水の扱いで静岡県が猛反発しているため、工事が大幅に遅れている。尤もこれは山梨県に対する嫌がらせでなく、静岡県とJR東海のいがみ合いが原因で、山梨県はそのとばっちりを受けている格好であるが、これについてもやはり「山梨県にも責任がある」と言う一部のアルミホイル帽子を被っている静岡県民がいる。
メディアの扱い
『ゆるキャン△』におけるメディアの扱いであるが、実は静岡県では2021年冬アニメの『ゆるキャン△ SEASON2』が放送されるまでアニメとしては一切放送されていなかった(テレビドラマ版は静岡放送が放映している)。俗にいう『アニメ不毛の地静岡』である。というか第1期では富士宮市でキャンプやっていたのに…
このような状況であったが、静岡新聞(および系列の静岡放送)は唯一『ゆるキャン△』に注目。静岡新聞の記者が『ゆるキャン△梨っ子号』の取材を行ない、静岡放送はテレビドラマに続き『ゆるキャン△ SEASON2』の静岡県内での放映権を得て放送を行なった。ここでは既に盛り上がっていた山梨県のメディアの動向も含め記述する。
食いつく静岡県のメディア
静岡放送によって『ゆるキャン△ SEASON2』が放送されると『ラブライブ!サンシャイン!!』で培ったご当地の盛り上げ方が『ゆるキャン△』でも発揮され、静岡新聞・静岡放送は勿論、県内他局の静岡第一テレビ、静岡朝日テレビ、テレビ静岡も掌を返して『ゆるキャン△』を取り上げ、まさに「ゆるキャン△県」の名に恥じない盛り上がり方をしている。
と、盛り上がるのはいいが報道している内容が作品そっちのけで観光客とか経済波及効果とかそんな報道ばかりで(まあこれは静岡に限った話ではないが)、あるニュース番組では「静岡県内における『ゆるキャン△』の経済波及効果は4憶円と予測されています。ちなみに『ラブライブ!サンシャイン!!』は50億円です」と『ゆるキャン△』と『ラブライブ!サンシャイン!!』を並べてフリーザ様みたいなことを言うのはどうかという内容で報じている。
一方の山梨県のメディア
元々の主舞台である山梨県は第1期に続き『ゆるキャン△ SEASON2』を放送することになった山梨放送は当初こそ土曜朝放送と静岡県以上のやる気を出していた。
しかし『ゆるキャン△ SEASON2』が放送されると舞台がほとんど静岡県ということでやる気をなくし、伊豆回に入る頃には「本日は予定を変更して『水曜どうでしょう』を放送します」とか言い出して勝手に放送延期するあり様。結果第1話の放送は放送開始時は静岡放送より2日早かったが、最終回が放送されたのは静岡放送から12日遅れであった。このやる気のなさはその後も続き、1期ではあれほど再放送を繰り返していたのに『ゆるキャン△ SEASON2』は一切再放送を行なっていない。
系列の山梨日日新聞も「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」2022年版で『ゆるキャン△』の舞台地として身延町が再度選ばれたのにもかかわらず、紙面では「『スーパーカブ』の舞台地として北杜市が選ばれました」が優先され、『ゆるキャン△』はおまけ扱い。これからは『スーパーカブ』を推していきますという意思表明か?と思わせる内容である。一方『スーパーカブ』も山梨放送が謎の放送時間繰り下がり連発していたけど。
メディア以外でもやまなし観光推進機構は『ゆるキャン△』1期と『へやキャン△』では特設サイトを作っていたのに『ゆるキャン△ SEASON2』は何もしない(『スーパーカブ』もスルーしてる)など、静岡県が舞台地として盛り上がりを見せる『ゆるキャン△』に対し山梨県の態度はあきらかに冷ややかで、第1期では散々狂喜乱舞していたのにとファンや山梨県民を困惑させていた。
但し後述の劇場版が公開されると山梨日日新聞社創業150周年記念広告が武田信玄でもハローキティでもヴァンフォーレ甲府でもなく2面ぶち抜きでゆるキャン△であった。創業日がゆるキャン△の劇場版公開初日である7月1日ということもあるだろうが、劇場版公開でやる気を取り戻すあたりやはり「『ゆるキャン△ SEASON2』は静岡県中心だから」という意識があったのかもしれない。
ゆるキャン△県としての評価
このように『ゆるキャン△ SEASON2』によって静岡県はゆるキャン△県になれたかという評価を記述する。
経済効果的には成功
先述にも述べた通り静岡県での経済効果は2021年時点で4億円であるが、これは山梨県が2018年に発表した8000万円の5倍である。尤も山梨県の試算ではまだグッズなどが揃っておらず単純比較はできないが、経済規模からしてこの差は妥当であろう。さらにこの静岡県の盛り上がり方にメディア側も反応し、さもゆるキャン△の舞台地は静岡県と豪語している静岡新聞はともかく朝日新聞でもゆるキャン△の聖地巡礼を報じた際「静岡県および山梨県では(以下略)」と静岡県を先に持ってきている(県内版ではなく全国版での扱い)。
このため最近になって『ゆるキャン△』を見始めた人は「舞台は静岡県」と錯覚し、ヤフコメでも山梨県側で『ゆるキャン△』の記事があると「ゆるキャン△って静岡県では?」という書き込みもあるなど(但し青ボチ乱打されてコメント削除に追い込まれる)、静岡県はゆるキャン△県がじわじわと浸透していったのである。
そして極めつけは「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の御朱印が山梨ではなく浜松に設置されたことである。御朱印は非公式で一般社団法人アニメツーリズム協会の判断で設置場所が決められるが、これがニュースになると「正真正銘ゆるキャン△のメイン舞台は静岡県だ」と解釈し、これを根拠とした主張が発生している。
静岡特有の問題
このように静岡県側で盛り上がる一方で、巡礼者やSNS上ではゆるキャン△県として懐疑的な反応も散見されている。
まず静岡県のPRであるが、作品の内容無視で観光ありきになっているという反応が多い。実際静岡県側のイベントやコラボを見てみると「イベント列車の運行」「作中に出てきた商品の販売」などぱっと見ても山梨県側とあまり変わらない状況である。しかしゆるキャン△のファンであれば何かが足りないと思うだろう。そう、静岡県側はキャンプイベントをほとんどやっていない。山梨県側は本栖高校などで随時キャンプイベントを実施しているが、静岡県側でその情報は確認できていないのである。「そんなのやらなくても作中に出てきたキャンプ場行けばいいだろ」とはなるだろうが、ここで別の問題が発生してしまった。
実は静岡県側のキャンプ場では舞台地を訪れる巡礼者のマナー違反に激怒した管理者により「宿泊者以外の立入を禁止」としてしまったところが相次いでいる。つまり「巡礼したけりゃ金払って宿泊しろ」で(普通はこれが当然である)、キャンプ地の日帰り巡礼が困難になってしまったのである。山梨県側もこういったトラブルは発生しているが県庁関連の観光組織のフォローがされているため注意喚起がされているぐらいで、静岡県側はそれに対して自治体や観光組織のフォローができていないのもあり、マナーの悪さで一見さんお断りまでいってしまっている。
そして静岡県側のもう一つの問題は作中に出てこない場所がPRをやっている点である。浜名湖や朝霧高原、伊豆高原や堂ヶ島といった作中に出てくる場所でPRをやるのは問題ないだろうが、『ゆるキャン△SEASON2』で最初にPRを行なった場所がアニメでは出てこない富士山静岡空港である。まあ漫画では近くの大井川鉄道で出てくるし飛行機で静岡へ来た人のPRの場所としてはいいと思うけど。さらに静岡県はゆるキャン△県♪の発端となった富士川サービスエリア(富士川楽座)であるが…実はここも作中には出てこない。ここも近くのキャンプ場は出てきてはいるし東名高速道路という大動脈上なので人が多く訪れるけど。「そんなの山梨県もだろ」と思うだろうが、実は山梨県側は作中に出てこない場所ではあまりPRをしておらず(野クルがキャンプしていた山梨市は『ゆるキャン△』ではなく『神様になった日』をPRしていたし)、作中に出てこなくても人が集まりそうなところで大々的にやる静岡側とは区別されている。
劇場版では
『ゆるキャン△ SEASON2』では静岡県が中心になっていたが、2022年7月1日に公開された劇場版の舞台がどこになるかが注目されていた。
劇場版の発表当初は浜名湖を見下ろす各務原なでしこのイメージ(構図的には天竜浜名湖鉄道西気賀駅の山側にあるオレンジロードから見た浜名湖)が公開され、当然静岡県側は浮かれに浮かれ「映画も静岡県が舞台で決定。山梨県が出る幕じゃないよ」と自信満々であった(山梨県の本栖湖からバイクに跨りながら富士山を見ている志摩リンはなぜかスルー)。しかし各メンバーのキービジュアルが公開されると次第に雲行きが怪しくなっていった。
キャラクター | 自治体 | 具体的なモデル地 |
---|---|---|
各務原なでしこ | 東京都昭島市 | 多摩川(多摩大橋)の東側 |
志摩リン | 愛知県名古屋市 | JR東海名古屋車両区近くの陸橋 |
大垣千明 | 山梨県甲府市 | 甲府駅北口 |
犬山あおい | 山梨県富士川町 | 町内にかつてあった中学校 |
斉藤恵那 | 山梨県身延町 | 甲斐大島駅 |
表を見てわかるとおりキービジュアル地に静岡県関係が1つもないのである。山梨県は3つもあるのに…というかなでしこ東京に行ってるし。ゆるキャン△県として受け入れがたい状況であるが、静岡県側はそれでも「キャンプ地が静岡県だろう」と一途の希望を持っていたが、そのキャンプ地のモデルも山梨県身延町にある「みのぶ自然の里」と判明。そして映画が公開され、各キャラクターの職業なども判明するが現実は残酷であった。
キャラクター | 職業 | 備考 |
---|---|---|
各務原なでしこ | 昭島市のキャンプ用品店店員 | 店のモデルは「モリパークアウトドアヴィレッジ」 |
志摩リン | 名古屋市内の出版会社社員 | 居住は愛知県一宮市 |
大垣千明 | やまなし推進機構職員 | 当初は都内で働いていたが、Uターンで転職 |
犬山あおい | 山梨県の小学校教師 | 妹の犬山あかりは大学生 |
斉藤恵那 | 横浜市のペットサロン店員 | ちくわも老犬になっているが登場 |
内容も(ネタバレになるが)ほとんどが山梨県(身延町と甲府市)と名古屋市で進んでおり、『ゆるキャン△ SEASON2』で中心だった静岡県要素がほとんどない状態で、浜松市内のバイク店で働く土岐綾乃が出てきたりはしているけどそれぐらいである。
そのせいかは定かではないが、劇場版は静岡県内ではわずか3館(身延町最寄りの映画館である富士宮市のイオンシネマ富士宮、静岡市のMOVIX清水、そして磐田市のTOHOシネマズららぽーと磐田)でしか上映されない。つまりゆかりの地である浜松市内(TOHOシネマズ浜松など)や伊豆地方(ジョイランドシネマみしまなど)では上映されず、前者は磐田、後者は富士宮まで見に行かなければならないという事態となっている。[2]。(前者に関しては無駄に2つもTOHOシネマズあるのに。尤も、同作自体そもそも公開規模が小さい作品であり、本作に登場した一宮市などでも上映されておらず、更に地域によっては(『ゆるキャン△』を推していた)北海道のように道庁・県庁所在地でしか上映されない地域もあるため、まだマシともいえるが。)
ただ、山梨県は極端に映画館が少なく、昭和町のTOHOシネマズでしか上映されないため[3]、その点では勝っているともいえる。人口比(4.3倍)で負けてるとか触れないように。
どっちつかずの結果?
このようにゆるキャン△の舞台は静岡県か山梨県かで議論になっている中、2022年8月2日の「マツコの知らない世界」では各都道府県のアニメ舞台地が紹介された。ここで『ゆるキャン△』は静岡県で紹介されるか山梨県で紹介されるかで注目されたが、放送では想定しない結果になった。
まず静岡県は『ラブライブ!サンシャイン!!』が紹介され、淡島のレストランが夜間営業していたりライブ後ファンが沼津市へ行き二次会を行なうなどが紹介された。まあ『ラブライブ!サンシャイン!!』は経済効果50億だから、4億では相手にならない。ということで『ゆるキャン△』は山梨県のほうだろうと思ったら紹介されたのは『スーパーカブ』のほうで、地元のスーパーとパン屋が紹介された。この放送で静岡県も山梨県もわざわざピンポイントで取り上げられた[4]のに『ゆるキャン△』のゆの字もなかったのである。
この放送後『ゆるキャン△』のファンは「マツコは『ゆるキャン△』が嫌いなのか」「『ラブライブ!サンシャイン!!』はともかく『スーパーカブ』を紹介するなんて」と激怒する一方で「静岡県と山梨県双方に広げてどっちつかずになった結果」という二兎を追う者は一兎をも得ずになったことを指摘する者や「北海道や愛知県でも推されているから」という全国区になった結果だというポジティブな意見もあった。
他作品と静岡県
『ゆるキャン△』以外でも『静岡県は○○県』的な作品がいくつもあるのでここで紹介する。
ちびまる子ちゃん
「キング・オブ・シズオカ」の名にふさわしい静岡を代表する国民的アニメが『ちびまる子ちゃん』で、2020年12月にソニー生命が発表した「47都道府県別 生活意識調査2020」内の「自県の好きなご当地アニメ」という項目でも並居る強豪を抑え選出されている。当然舞台地である静岡市清水区でもちびまる子ちゃんを冠した施設やイベントが所々にあり、ご当地アニメとしても確固たる地位を気付いている。
「静岡県はちびまる子県」の主張は自他ともに認める状況であるが、あえて『ちびまる子ちゃん』の問題を挙げるとしたら静岡市以外まったく絡みがないことである。静岡県は駿河、遠江、伊豆の旧三国が統合したできた県で、18きっぱーから忌み嫌われている通りとにかくだだっ広いのである。そんな地域で静岡市だけアピールされても納得できない他自治体もあり、静岡県の各地で色々な作品のご当地アピールが展開されている要因になっている。
ラブライブ!サンシャイン!!
2016年に突如沼津市に降臨したアイドルプロジェクト『ラブライブ!』シリーズの2作目が『ラブライブ!サンシャイン!!』。先述でも述べた通り経済波及効果50億円は静岡メディアの誇りで、アニメ放送が終わった後も沼津市や伊豆市、伊豆の国市などではご当地アピールが盛んで、沼津からすれば「ちびまる子よりラブライブ!サンシャイン!!」という意見が多い。
但し「静岡県はラブライブ!県」という人はほとんどいない。理由は2つあり、まず『ラブライブ!』シリーズは2022年1月時点で4作品が展開されており、『ラブライブ!サンシャイン!!』以外は東京都が舞台である。特に初代のグループであるμ's推しの一部のラブライバーは『ラブライブ!サンシャイン!!』に対してのイメージが複雑であるため、このような主張をしたら間違いなく面倒な話になるので避けたほうがよい。
もう一つは沼津を中心とした駿東や伊豆の立場が静岡県内で低いことが挙げられる。
駿河 | 遠江 | 駿東伊豆 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
政令指定都市 | 〇 | 〇 | × | |
NHK支局 | 〇 | 〇 | × | |
百貨店 | 〇 | 〇 | × | |
地銀本店 | 〇 | × | 〇 | |
J2以上のJチーム | 〇 | 〇 | × | J3以上は全地域にある |
主要駅高架化 | 〇 | 〇 | △ | 駿東伊豆は三島駅が新幹線のみ高架 |
区分基準
遠江:大井川以西
駿河:大井川以東富士川以西
駿東伊豆:富士川以東
表の通り通り面積や人口比では3地域で大差がないのにも関わらず駿東伊豆地区は駿河や遠江と比較しても扱いがよろしくない。しまいには県知事が「御殿場にはコシヒカリしかない」とか言い出すし。このような扱いのため「沼津では『ラブライブ!サンシャイン!!』で盛り上がってます」となっても経済波及効果重視のメディアはともかく静岡市や浜松市からすればあまり関係ないという対応をとられる。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
2021年に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場する第3村のモデルは天竜二俣駅で、『ゆるキャン△ SEASON2』の舞台である浜名湖佐久米駅と同じ浜松市にある。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」でも『ゆるキャン△』と一緒に選ばれている。天竜浜名湖鉄道も『ゆるキャン△』と一緒に『エヴァンゲリオン』も売り出しており、こちらもファンによる聖地巡礼が活発である。
しかし『ゆるキャン△』は富士市や富士宮市、伊豆半島と広範囲に舞台地があるのに対し『エヴァンゲリオン』は第3村周辺のみで、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」では元々の舞台である神奈川県箱根町は勿論山口県宇部市も選ばれており、また本作で『エヴァンゲリオン』シリーズは完結となったため「静岡県はエヴァンゲリオン県」とまではいっていない。
キャプテン翼
『キャプテン翼』の舞台である南葛市は「静岡県中部にある南アルプスの麓」とされており、具体的には当時の静岡市と清水市の間と推測されている。元々静岡県は「日本のブラジル」と自負するほどサッカーが盛んで、サッカー漫画の舞台地としてふさわしい場所であった。
・・・が、「南葛」という文字を見て静岡が舞台であることに違和感を覚える人がいるだろう。そう、「南葛」とは東京都葛飾区南部の意味で、作者である高橋陽一の故郷である。さらに作中のモデルも葛飾区のものばかりで、静岡のものはほとんどない。そのため本作のイベントやコラボは葛飾区に集中しており、静岡に対しては「おめーの席ねぇから!」といわんばかりの対応をされている。
それでも「静岡県はキャプテン翼県」と諦めない静岡県民がおり、その光景を見た山梨県がクスクスする様子がうかがえるが、山梨県も同じ作者が手掛けた『ハングリーハート WILD STRIKER』で「一応山梨が舞台です。富士山以外は何もないけどね、テヘッ」な扱いをされており、富士山を隔てた両県からすれば「高橋陽一ェ…」となっている。
関連動画
関連項目
- 香川県:讃岐うどんにあやかり2011年に「うどん県」を宣言、「香川といえばうどん」が全国各地に浸透したことから特にトラブルなく広まっていった。
- 大分県:別府温泉や由布院温泉があることから2013年に「おんせん県」を宣言したところ、他県(特に草津温泉や伊香保温泉のある群馬県)から「勝手におんせん県を名乗るな」と猛バッシングに晒されてしまった。但し群馬県とは和解した模様。
脚注
- *2022年6月時点で「ゆるキャン△県」で検索するとほぼ山梨県でヒットされるか山梨県と静岡県の併記である。なおgoogle検索だと山梨県と静岡県が拮抗しており、Yahoo!検索だと静岡県が上位に来る。
- *映画『ゆるキャン△』 劇場情報(2022年6月29日現在の魚拓)
- *というのも、甲府市内にはミニシアター、甲州市も子供向け映画専門の映画館があるのみで、こういった映画はまずやらない。そして県内にはその3つしか映画館がない(21世紀初頭までは県内に10館近くあったが、甲府市を中心に相次いで閉館してしまった。)。ちなみに山梨県内には配給元の松竹系の映画館が一つもなく(静岡県には静岡市にMOVIX清水がある)、TOHOシネマズが上映してくれなかったら舞台地なのに上映されないという事態になっていた。
- *他で紹介されたのは『ガールズ&パンツァー』(茨城県大洗町)、『らき☆すた』(埼玉県久喜市)、『ゾンビランドサガ』(佐賀県)などご当地アニメとして有名どころばかりで、47都道府県中8県9作品のみであった。
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