トランプとは (トランプとは) [単語記事]

もしかして　→　ドナルド・トランプ（アメリカ大統領 / 実業家）

トランプとは、世界一有名なカード遊びである。52枚とジョーカー一括りでダイヤ・スペード・クラブ・ハートの4つの記号に振り分けられている。

概要

トランプは古代からある札遊戯を起源として、中世ヨーロッパを中心に世界中でに広まったカード遊びである。

日本では一度、江戸時代に入ってきたが賭博禁止令のため廃れた。しかし明治時代になってまた爆発的に広まった。
遊び方は数百年も前から沢山の種類が考案されており、軽く1000は超える。また遊びだけでなく賭博の道具や占いの際にも使われる。

現代も学校や会社の休憩時間や家族との団欒の際に幅広く遊ばれている。

トランプの名前について

日本語としての「トランプ」は海外の「trump」という単語が元になっている。

英語圏等でtrumpと言えば「最強のカード」「絶対勝てる記号」「そのゲームの切り札」を意味する。この単語はトランプ遊びの最中に頻繁に使われていたため日本ではこのカード遊び自体を指すようになる。

そのため英語圏ではトランプのことをそのまま「カード(cards)」または「遊び用カード(playing cards)」　と呼ぶ。
英語圏の人が「カードで遊ぼうぜ」といってきた場合は大抵トランプのことを指す。

カードの詳細

世界基準の標準タイプでは52枚のカードとジョーカーが存在する（ジョーカーは製品によって1枚のみや2枚入りなどがある）。
カードはスペード、ハート、ダイヤ、クラブの4種類のマークがあり、それぞれA（エース）、K（キング）、Q（クイーン）、J（ジャック）と2から10までの数字で構成される。
それぞれのマークにはそれぞれ、以下のような意味があるとされている。

スペード＝騎士（もしくは貴族）の象徴である、剣
ハート＝僧侶の象徴である、聖杯
ダイヤ＝商人の象徴である、貨幣
クラブ＝農民の象徴である、棍棒

これは占いや一部のゲームでは重要な意味を持つことになる。

日本ではゲームで有名な任天堂のほか、大日本トランプやエンゼルプレイングカードが生産している。
元々任天堂はトランプや花札などで事業を拡大した会社で、日本一のシェアを誇っている。

日本で初めてプラスティック製のトランプの製造を行ったのも任天堂である。

消費税導入前までは、トランプには今のお酒や煙草のようにトランプ類税という税金がかかった。カード一組当たり60円で、児童用のものは非課税だった。最初にトランプに税金をかけたのはイギリスで、国が印刷したスペードのエースを使うことが義務付けられていた。今でもスペードのエースは大きくて複雑な形をしていることが多いが、これは偽造防止のために複雑にした名残りと言われている。

創作作品でも度々登場するもので、本来の用途たる遊び道具以外にも、手裏剣のように投擲武器として用いられるケースもある。壁に突き刺さったり、大抵の物を切り裂くという代物と化しておりヘタな武器よりも脅威となっているが、一応うまくカードを投げれば（トランプの材質にもよるが）キュウリくらいは切る事ができる。
勿論、絶対に人へ向かって投げたりしないように。といっても、トランプを武器にする奴なんて現実にいるわけがないし、そんなことをするのは二次元と三次元の区別もつかない馬鹿ぐらいだろう。