イース7とは、日本ファルコム株式会社の人気アクションRPG、『イース』シリーズの一つである。
正式タイトルは『Ys SEVEN』。
2009年9月17日、PSPで発売。
2010年以降にはマルチプラットフォーム展開される模様。
概要
ナンバリングタイトルとしては、『イースVI -ナピシュテムの匣-』以来、約6年ぶりとなり、外伝である『イース・オリジン』を除けばシリーズ第7作目となる。
『イースI』から名前だけが登場していた「アルタゴの五大竜」をゲーム化。
その名前が登場してから、22年の時を経てのゲーム化となった。
今作で現在公表されている冒険記は全てゲーム化された事となる。
また、ゲームのキャライラスト・イメージイラスト等はバッカーノ!やスターオーシャン4などで知られるエナミカツミ氏が担当。
システムの主な特徴
『イースVI』以降の『フェルガナの誓い』、『イース・オリジン』と続いた流れからシステムが一新された。
最も大きな特徴は、3人のメンバー(アドルのみ固定)を選んでパーティーを組んで戦う事である。
各キャラクターには能力の違いや敵との相性があり、戦闘中は敵や場面に応じて操作キャラクターを切り替えながら戦っていく。操作していないキャラクターはAI操作により自動で戦ってくれる。
敵との相性という点では、各キャラクターの武器は斬撃、打撃、射撃の3属性に分類される。それぞれ向き不向きがあり、相性の良し悪しによって敵に与えられるダメージが劇的に変化する。これは武器の攻撃力に関わらず一律であるため、特定の属性のみでパーティを揃えた場合、敵を倒すことすらできない状況も起こり得る。
例えば、最強の射撃武器であっても、堅い外殻に覆われた敵(=打撃属性に弱い敵)には全くダメージを与えることが出来ないし、最強の打撃武器であっても、宙に浮く身軽な敵(=射撃属性に弱い敵)には攻撃を当てることすら出来ない。ただし唯一斬撃属性のみ、ダメージの増減が少ない。
今作では、様々な武器にスキルと呼ばれる特殊技が付加され、任意のスキルを使い続ける事でそのスキルを身に付け、且つ威力が上がっていく。
ジャンプ動作が廃止され、替わりに回避動作が導入された。
これは任意の方向へ高速移動が出来る上、方向キーやボタンを押すタイミングでステップ移動も可能である。
『イースV』(SFC)以来のガードシステムが今作で導入。
「フラッシュガード」と呼ばれ、単に敵の攻撃を防ぐだけで無く、防いだ際に生まれる敵の隙に攻撃を加えるとクリティカルヒットになる。ただし、タイミングがシビアで、失敗するとプレイヤー側が大ダメージを受ける。
難易度が低いモードならば回避動作だけで十分だが、敵の攻撃が激しくなる高難易度モードでは「フラッシュガード」を活用する必要が出てくる。
舞台・ストーリー
『ナピシュテムの匣』から半年後、相棒のドギと共に冒険を続けていたアドル。
そんな折、アドルは北アフロカ大陸にあるアルタゴ公国を訪れる機会に恵まれる。
冒険家のアドルにとって、巨大な獣が闊歩するというアルタゴは憧れの地であったが、ロムン帝国との長きに渡る紛争のため、これまで断念していた場所でもあったのだ。
点在する数多くの遺跡、消えた古代民族、そして謎めいた《五大竜》の伝承……。
多くの謎に満ちたアルタゴを舞台に、アドルの冒険が再び幕を開ける……!
主な登場人物
- アドル・クリスティン
お馴染みのシリーズ主人公。冒険家であり、様々な戦いを潜り抜けて来た歴戦の剣士でもあるが、花売りの少女の為に方膝をついて目線に合わせてあげる優しさと誠実さを持っている。
武器は剣。唯一、複数の攻撃属性を使い分けることが可能。
操作キャラとしての特徴:
攻撃力・防御力・移動速度、いずれもバランスの取れた能力を持った扱いやすい万能タイプ。 - ドギ
シリーズ初期から登場するアドルの相棒。困っている人を見ると率先して手助けをしようとするなど、今作では彼のお人好しぶりがいかんなく発揮される。
武器は手甲や籠手を装備し、剛腕を活かした体術を得意とする。
操作キャラとしての特徴:
攻撃力・防御力・HPが高いが、移動速度が遅く、回避動作の無敵時間も短い。 - アイシャ
アルタゴ公国の公女。世間知らずでやや自己中心的な所があるが、父親と国を憂う真面目な子でもある。ツインテールをぐいーんと引っ張られて遊ばれる。
武器は弓。
操作キャラとしての特徴:
攻撃リーチが非常に長いので離れた所から攻撃するタイプ。回避動作の無敵時間が長く、移動速度も速い。ただし攻撃力・防御力・HPが低い。 - ガッシュ
『イースVI』から登場。挑発的な態度で年上のアドルに対してもタメ口をきく。ボコボコにされたり、パシリとしてこき使われたりと何かと不遇な目に合うが、ある人物から譲り受けた人造妖精たちが彼を支える。
武器は斧槍。また、護符を用いた一種の魔術である“符術”や妖精を使役したトリッキーな戦法も取る。
操作キャラとしての特徴:
攻撃力・防御力・HPが高めで全体的にバランスの取れたタイプだが、移動速度はアドルより若干遅い。 - エルク
アドルが最初に訪れる村に住む少年。出合って早々にヤンチャぶりを見せるが、世話になった人をずっと心配し続ける優しい少年でもある。
武器は双刃。
操作キャラとしての特徴:
移動速度が全キャラ中最速で、攻撃モーションも速く隙が小さい為、手数の多さで勝負するタイプである。回避動作の無敵時間も長い。しかし、攻撃力・防御力・HPが低いので調子に乗っていたら何時の間にか倒されていた、という事があるので敵に囲まれた時は注意が必要。 - ムスタファ
25歳の若さで里長を任されている男。よそ者に対して冷たい態度を取ったり、巨大ハンマーで仲間をぶったたいて気合を注入させる豪傑だが、妹に対しては甘い面を見せる。
武器はハンマー。ガンダムハンマーなどの鉄球型ではなく、あくまでも“巨大な槌”。
操作キャラとしての特徴:
攻撃力・防御力・HPが高いが、攻撃の隙が若干大きめ。仲間の攻撃力を上げたり、敵を挑発したりとユニークなスキルを持つ。移動速度が遅く、回避動作の無敵時間も短い。 - マイシェラ
偉大な風竜様の加護を受けた巫女。風の流れから世の中を知るという能力と博識でアドルたちを導く。
武器は杖だが、攻撃手段は杖先端から放つ光弾。
操作キャラとしての特徴:
攻撃リーチがアイシャ同様に長く、攻撃力はアイシャより高い。溜め攻撃が誘導弾になる。防御力・HPが低く、AGL値(敵の攻撃からの回避率)も非常に低いので、注意しないとあっという間に倒されてしまう。移動速度も遅い。
関連動画
その他
- OPについて
イースエターナル以降のOPとしては、初めてキャラクターのアニメーションがないものとなった。一応鳩は出る。カモメだろってツッコミはなしな。 - PC移植版について
中国にて先行で移植されることとなった。詳細についてはまだ未定。
関連商品
関連項目
- イース
- ファルコム
- ファルコム音楽フリー宣言
- アドル砲
- 古代祐三
- 石川三恵子
- 米光亮
- 邪神アドル
- パペパプー
- TO MAKE THE END OF BATTLE
- INNOCENT PRIMEVAL BREAKER
- MOTHER EARTH ALTAGO
- LEGEND OF THE FIVE GREAT DRAGONS
外部リンク
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