ジャムカ(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の登場キャラクターの一人である。
概要
グランベル大陸南西部に位置する蛮族の国ヴェルダンの第三王子であり、ヴェルダンに攻めてきた主人公シグルドの軍を迎撃する。しかしその本質は二人のけだもの兄とは違い、平和を願う穏やかなものである。
なおヴェルダンは聖戦士が興した国ではないため、彼を含むヴェルダン王家には聖戦士の血は流れていない。
キャラクターとして
第1章にて初登場。兄によってさらわれた隣国の姫であるエーディンを逃がすといういかにもな『実は味方フラグ』を引っさげて登場する。
当然のごとくエーディンの説得により味方となり、祖国に弓引くことになってしまう。実際にはその時既に父親は暗黒神ロプトウスを信仰するロプト教団の騙し討ちによって虫の息というご都合主義の為、父親の仇をとると言う展開になる。
その後もシグルド軍に付き従い、最後のバーハラの戦いにまで参戦する。その後の行方は不明。
会話があるキャラクターとしては初登場イベントで一緒に登場するエーディン・デューなど。
デューとの会話では若干ぁゃιぃ会話も存在している。
他、エーディンの姉のブリギッドと恋人関係になった場合5章で会話イベントを見ることが出来る。
ユニットとして
成長率を見るならばHP・力が上がりやすく、技が上がりにくい。とは言え初期値で技をある程度持っている上、初期装備のキラーボウが「命中100」というぶっ飛んだ性能(他は大体70~80)を誇りジャムカの技の低さを補っている為、その点に気づかないことすらある。
スキルには『追撃』『連続』『突撃』という攻撃回数を増やすスキルが豊富にそろっている。その上使う武器が弓であるという性質上、射程1の相手に対して射程2の攻撃を仕掛けることが多いため一方的に矢を撃ちまくる光景がよく見られる。「君がッ!!死ぬまでッ!!射つのをやめないッ!!」とか「自前流星剣」とか言われたり。
手数を稼ぎやすいので闘技場でも非常に強く、アイラと並び安定して勝ち抜き易いユニットである。
うまくいかない場合は必殺が出ることに賭けて乱数調整しつつ何度もやり直すという手もあるが、前線で戦わせ続けていればそこまでする必要も無いだろう。
ヴェルダンの神器「キラーボウ」
ジャムカを語る上で外せないのが初期装備である「キラーボウ」である。
この武器は「命中100」「追加スキル『必殺』」「弓の中で最軽量」というとんでもない性能を誇る。この性能のおかげでジャムカの弱点である技の低さ=命中率の低さが完全にカバーされ、さらに必殺のスキルを『追撃』『連続』『突撃』と組み合わせることにより必殺を連発しながら敵が死ぬまで矢を射るのをやめないスナイパーが完成する。
このぶっ壊れ性能を評して、ヴェルダンを除く他の国に伝わっている伝説の武器『神器』になぞらえ、『キラーボウはヴェルダンの神器』と言われることもある。
エーディンと恋人になっていた場合4章で「勇者の弓」を受け取るイベントがあるが、大半のプレイヤーはキラーボウを使い込んでいるせいで若干見劣りするため他のユニットに譲ってしまうことが多いだろう。アーダンとかミデェールとか
父親として
HP・力の成長率が良い事と、『連続』『突撃』という良スキルを持つことから誰の父親となってもそれなりに強い子供になる。
また息子はエンディング後、ヴェルダン王国の王位につくことになる。
ただ気をつけなければいけないのは、技の成長率が低いことと、「追撃」のスキルは兵種スキルの為、子供に継承できないことである。そのせいでキラーボウを引き継げない場合は命中率が低くなってしまい、さらに母親側のスキルか子供の兵種で追撃スキルがもらえない場合は攻撃回数が安定しない事態が発生する。そうなると、子供の攻撃回数は『連続・突撃で攻撃しまくる』こともある一方で、『一発だけで終わる』可能性も考えなくてはならない。
ただし、ジャムカの魔力成長率は期待するだけ無駄なレベルなため、魔法系の子供の父親には向かない。
お勧めとしてはやはり公式がストーリーでお勧めするエーディン、およびその姉のブリギッドだろうか。
その他のカップリングではアイラがお勧めである。
- エーディン
- 息子のレスターに弓が受け継がれ、娘はラナオウとなる。
- レスターは最初の章から登場するため、武器を引き継いでおけばまだ戦力が揃っていない前半戦も楽に戦えることだろう。ただし、『追撃』の継承はできないため、レスターには『ついげきリング』が欲しい所。ラナオウは言うまでも無く、ラナオウ。
- ブリギッド
- 息子のファバルはボウファイターであるため、ジャムカのスキルを受け継ぐことで同じような運用が可能になる。ジャムカ父のファバルは神器を乱射する恐ろしいユニットになれるが、技が伸びにくくなるためレベルを上げる際注意。イチイバルは素の命中率が70%な上に技も伸びないので終盤のボス相手には命中に不安が残ることも(スキルである程度は補えるが)。
- パティは武器が引き継げなかったり追撃が無かったりと最初のうちは辛いが、クラスチェンジで追撃が付与されステータスも上がるので、スキルも発動しやすくなり活躍できるようになるだろう。
- 余談だが、この場合ユングヴィの神器イチイバルはファバルと共にヴェルダンへ渡ることになる。
- アイラ
- うまく成長率の弱点を補い合い、子供の成長率に隙がなくなる。また、息子のスカサハにも連続スキルがつけられるためラクチェに劣らぬユニットになる。スキルと相俟って一戦で仕留めるケースは多くなるだろう。
- スカサハに武器が引き継げないのはネックだが、ラクチェorセリスに引き継がせたものを中古屋を介して簡単に受け渡せるのでそれほど問題にはならない。
裏設定他
実はバトゥ王の実子ではなく、バトゥ王の早世した長男の息子、つまりは孫であるという設定がある。ジャムカの父親が早世したため血縁上は叔父に当たる二人の兄の地位がひとつずつ繰り上がり、立場が不安定になってしまったジャムカは祖父の養子となったのである。
本来は兄二人と同じくクラスは斧歩兵となるはずだった。しかし、製作者の思い入れが強くなってしまい、いつしかスキルも大量に追加され、聖戦士の血が流れていないにもかかわらず、アイラと並び、親世代の強ユニットと目されるほどの強化が施されている。
FETCG版について
機動力で歩兵とは大きな開きがある騎兵・飛行兵が強いバランスのFETCGだったが、彼は飛行兵に対するメタカードとしての特性を持っていたため出番が多かった。
下級でも致命傷が狙え勇者の弓と組み合わせることで大きなアドバンテージが得られる連続・突撃を持つためそれなりに強いが、弓特効が強化されるクラスチェンジ後の性能は驚異的で、通常攻撃で人気キャラのマーニャやアルテナも一撃で落とすことが出来た。
ただ、原作同様近接戦では無力で無理に前に出過ぎると再移動の踏み台となることも…。
そのため、迫ってきた敵を攻撃に最低限必要となるチップだけ載せて追い返すための使いきりユニットとして用いるプレイヤーも多かった。
ちなみに原作でライバルであるミデェールとの相性は非常に良く、突撃スキルと勇者の弓を共有できるためデッキに組み込むのは容易。
同じく突撃が使える上級職、槍兵を一撃で倒せる火力が叩き出せるスワンチカを使えるブリアンやマスターナイトとして弓の他にあらゆる武器が持てるスコピオというライバルもいたが、こちらは汎用性が高い分多くのデッキで人気があったため同ユニットが場に出せないFETCGのシステム上一長一短。
5弾以前のルールでは対象を無効化するカード『壊れた武器』を弓以外受け付けなかったのも強みだった(使用者が多い剣と槍以外はあまり使われていなかった)。
その他のFE作品
ファイアーエムブレム覚醒
英雄の魔符として登場。初期兵種はアーチャー。いつの間に通信の魔符でマップに呼び出して戦うこともできる他、DLCの「王対王」「光対闇」でも敵対勢力として登場(王対王 聖戦編のみ中立ユニット)。
男性ユニットでは通常習得できない「疾風迅雷」を持っているため、他の魔符ユニットよりも高い殲滅力を誇る。他に魔符で疾風迅雷を習得している男性はカミュ、ジャファル、異界のセリスのみと非常に希少。
ちなみにその気になれば原作では扱えないイチイバルも使用可能。
なお、いつの間に通信の彼の部隊はアーチャーと蛮族の混成部隊という、ある意味原作再現な構成。
ファイアーエムブレムヒーローズ
大英雄として2018年9月に登場。兵種は弓歩兵。
原作同様キラーボウ(の強化版であるキラーボウ鍛)を持って参戦。攻撃は弓ユニット中2位(眷属タクミと同値。ただし錬成できるため上回ることも可能)であるため、スキル「剛剣」及び奥義「流星」との相性は良い。
また、「相性相殺」を持つため、無属性ユニット対策のド定番である相性激化+〇〇レイヴンを持った魔道士に対しては多少強い(ただし本人の魔防がかなり低いためダメージは免れないことと、激化レイヴン対策なら同じ相性相殺持ちかつ魔防が超高いヒーニアスという適任者がいるのが…)。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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- なし
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- ラナオウ
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