ティニー(ファイアーエムブレム)単語

ティニー

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ティニー(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』に登場するキャラクターである。

CV:石川由依（ファイアーエムブレムヒーローズ）

概要

キャラクターとして

第2部7章が初出の女性魔道士。控えめで大人しい少女。

当初は主人公のセリス率いる解放軍と敵対するが、兄のアーサーの説得で解放軍入りする。

北トラキアを制圧して解放軍と敵対しているフリージ家の一員であり、当主のブルームから見て姪にあたる。母親はブルームの妹のティルテュであるが、ティニー登場時にはすでに亡くなっている。

生い立ち

母親のティルテュはグランベル王国に反旗を翻したとされるシグルドの軍に参加しており、シグルド軍が壊滅したバーハラの悲劇以降は、ティニーとその兄アーサーと共に北国シレジアに隠れ住んでいた。

しかし、ブルームに居場所が知られてしまい、ティルテュは物心がつく前のティニーともどもフリージ家に連れ戻されてしまう。この時兄アーサーはシレジアに一人取り残され、兄妹は離れ離れになってしまった。

フリージ家に連れ戻された後の母ティルテュはブルームの妻であるヒルダに散々いじめられ、早逝してしまう。ヒルダのいじめの対象は忘れ形見であるティニーに移り、ティニーは叔母から冷遇される幼少期を過ごした。だが、叔父ブルームと、いとこであるイシュトー、イシュタルの兄妹からは大切にされていたようである。

兄との再会、フリージ家との決別

7章で登場した際、兄アーサーと再会して母ティルテュが無理やりフリージ家に連れ戻されたことを知り、兄と戦いたくなかったティニーはフリージ家を裏切り、解放軍に参加する事になる。

そしてそれはここから長く続く、同じフリージの血を引く者たちと闘うこととなってしまう苦難の始まりでもあった。

エンディング後

このゲーム『聖戦の系譜』のエンディングでは、各キャラクターは両親から受け継いだ神族の血に従って、それぞれの王国・公国を継承し、故郷に帰っていく。

ティニーも母親からフリージの血を受け継いでいるため、フリージ家の新当主となることが多い。そして、フリージ家を継ぐということは故郷に帰っていく恋人と別れなくてはならないということでもある。フリージの血はここでも彼女を苦しめることになってしまった。

一応兄アーサーもフリージの血は引いているのだが、兄妹の父親が神族の血を持っていると、アーサーは父方から引き継いだ血脈の家を継がなくてはならないため、フリージを継げるのはティニーしかいなくなってしまう。アーサーにフリージを継がせようとする場合、父親には神族の血が混じっていない平民を選ぶ必要がある。

なお、この平民父ルートかつ、ティニーに恋人がいない場合、ティニーはアーサーについてフリージ行きとなる。その際には、わりと重いブラコンティニーの姿が見られる。

ユニットとして

クラスはマージ→マージファイター。使用可能武器は炎C雷B風C→剣B炎B雷A風B杖B。父親からの補正が入ればワンランク高くなる。

雷の神器を受け継いでいるフリージ家の出身だが、サンダーマージだった母親ティルテュとは違って普通のマージとして登場する。初期から三属性の魔法を使いこなせるが、肝心の雷魔法は聖戦士トードの血の補正を受けても雷魔法がBランクまでしか使用できない。そのため、母親から武器レベルAの雷魔法「トローン」を引き継ぐことはできないのが残念。三属性が使える利点を生かさせるために、母親のティルテュはマージファイターまで育ててランクCの魔法を複数持たせておきたい。

クラスチェンジ後は「トローン」と剣と杖が使えるようになり、回復役もこなせるようになる。また、スキル「連続」が追加される。

強さは父親によってかなり違いが出る。母ティルテュからスキル「怒り」を受け継げるためHP半分以下の時は攻撃が確定で必殺の一撃になるものの、これだけでは1回の戦闘で1回しか攻撃できない。兄ともども魔道士なので、父親からは高い魔力成長率や攻撃の手数を増やすスキルを引き継ぎたいところである。

ストーリー上オススメされている父親はクロード、アゼル、レックス。戦略上オススメされる父親はレヴィンである。

クロード父は高い魔力・魔法防御力持ちだがスキルが何もないので、ティニーはスキル「怒り」のみの一発屋になる。一応クラスチェンジ後は、マージファイターの兵種スキルの「連続」はもらえる。クラスチェンジ後は父から引き継いだエッダの血の補正のおかげで使える杖のランクは上昇する。兄が杖を使えない分はティニーが補ってもよいだろう。
アゼル父はファラの血補正による高い魔力と「追撃」スキルを受け継げ、与えるダメージを増やせる。「怒り」と組み合わせると確定2回の必殺の一撃を叩き込める。ファラ補正で炎の武器ランクも上がるものの、このゲームでは炎魔法は割と不遇のため、使う機会は少ないだろう。
レヴィン父は基本的に「フォルアーサー」を作るのが主目的となるため、ティニーの受ける恩恵は兄よりも少なくなってしまうが、それでもスキルに「連続」「必殺」が増えるのはありがたい。フォルセティ補正で風魔法のランクも上がるので、父が鍛えた☆50エルウインドやクラスチェンジ後にはトルネードを渡してもいい。
レックス父で高い防御力とスキル「待ち伏せ」を引き継ぎ、「待ち伏せ」して「怒り」を発動させる地雷戦法な戦い方をするのも面白いかもしれない。スキル「エリート」で成長が早いというメリットもある。
ストーリー的にはフィン父も面白い。この組み合わせだと、侵略者側に立つ娘と、抵抗側に立つ父と言う敵対関係から物語が始まり、そこから親子の和解が待っている。ただし、成立させるのは難しい。戦力的にはスキル「追撃」「祈り」を引き継ぐのは嬉しいが魔力は低くなってしまう。